自分は神の子であるから、今自己の生活を、意識的に自分自身で支配するのである。
自分は今より自分の考えようと思う事物をのみ考える。
自分は自分の生活に何事が湧(わ)いて来ようとも、自己の心を支配することによって
それを支配することが出来るのである。
吾等(われら)は自己の思想を日に日に一層よきものたらしめ、
創造を司(つかさど)る宇宙霊(うちゅうれい)が、吾等に一層幸福なる状態に此の世界を創造して呉(く)れることを信ずる。
吾等は至上の智慧に導かれんがために、真理についてのみ考えるのである。
吾等はあらゆる智能に優(まさ)った神的平和を獲(う)るために信仰の事についてのみ考えるのである。
吾れは今愛の霊に充(み)たされている。
吾れは今聖なる宇宙の心と調和している。
吾れは今心を開いて至上なる者の感情を胸に受けているのである。
吾れは今意識的に愛とそして智慧なる宇宙の心に接触している。
吾れは今神の御側(みそば)にはべって、神が吾が力を新たならしめたまうのを待っている。
吾が心は今神の上にのみ注がれている。
それ故に、吾れはすべての人々に対して、又自分自身に対しても平和なのである。
如何(いか)なる禍(わざわい)も自分の上には降り濺(そそ)がない。
愛の天使が自分の周囲をとり巻いている。
吾れはいま吾がいのちが神の子であることを知るが故に、無限なる者の力を受けて歩むのである。
吾れは神の子として生きて決して奴隷の如(ごと)くには屈従しない。
われは法則を守り、法則は吾れを護(まも)るのである。
われは法則に従い、法則は吾れに従うのである。
吾れは無我の聖悦(せいえつ)に充(み)たされながら、神に吾が胸を打ちまかすのである。
今此の時、吾れは神の援助の慈手(やさしきみて)が吾が上に来ている事を感ずる。
吾れは歓喜(よろこび)に充たされている。
吾れは強し。
吾れは今生命と愛とを吾が裡(うち)に感ずる。
『日々読誦三十章経』二日の経言(のりごと)(P11-P16) 谷口雅春著 光明思想社刊