日本から6時間半ほど飛ぶと、そこはもう常夏のハワイ。青く美しく澄んだ海と空、雄大な自然と出会うことができます。
ハワイのマウイ島は、日本人があふれ返るオアフ島のワイキキと異なって、海と山の2つの自然が素朴に、しかもたっぷり残る新鮮な島です。「渓谷の島」と呼ばれており、島の西部には針のように突き出た岩山を持つイアオ渓谷があります。にょっきり天を突く標高686メートルのイオア・ニードルの奇観で知られます。ハワイを統一したカメハメハ王とマウイ軍との戦で、この辺りの川が血に染まったといいます。
東側のハレアカラ火山(3057メートル)は世界一巨大な休火山で、周囲30キロの大クレーターはまるで月世界。山頂からは、うっすらと雪をかぶったハワイ島マウナケアが見えます。美しい日の出も感動的です。眼下の雲海をオレンジ色に染めながら、太陽が顔を出し始めます。日本で見る日の出とは一味違います。近くには荒涼とした巨大クレーターが広がり、手つかずの自然がいっぱいです。
マウイ島では、赤みがかった砂浜と、ワイキキとは比較にならない澄んだ水のコントラストも魅力。鮮やかなブルーの海では、冬になると、豪快に水しぶきをあげるクジラの群れをウォッチングすることもできます。ザトウクジラが巨大な胸ビレで水面をたたいて姿を消したかと思うと、特徴のある尾ビレをはね上げます。毎年11月ごろにきて出産、子育てをし、6月ごろには北の海に帰るといいます。