ひっさしぶりにプロレス観戦。
場所は新木場、1stRING。
大仁田厚率いる邪道ファミリー。
いわゆる正統派とは対極に位置する汚れ系団体。
案の定、とてもプロのレスラーとは思えない体で、とてもプロのレスラーとは思えない動きで我々を楽しませてくれた。
メインイベントでは3vs3の「時間無制限有刺鉄線デスマッチ」。
用意された数々のアイテム、逃げ惑う観客、それに拍車をかけるアナウンス・・・
選手、レフェリー、セコンド、アナウンサーがみな一体となって反則ショーを盛り上げてくれた。
そして試合後はお決まりの「大仁田厚独演会」。
「おいテメェら・・・」清水の次郎長ばりの中腰でマイクパフォーマンスが始まり、リングサイドに群がった大仁田信者はリングを叩いて熱狂する。
そしておもむろに口に水を含むと信者に向かって吹きかける。
いや、猪木の張り手ならともかく何が悲しくて野郎に水を吹きかけられにゃあならんのかしばらく理解に苦しんだわけで。
でも信者は水を吹きかけられうっとり恍惚の表情をうかべている。うーん、世の中は広い・・・
てなわけで壮絶なグダグダ試合も最後に大仁田がきっちりと締め、無事に終了。
そうそう、最後の試合に往年の名選手、グラン浜田が出ていた。
いやまさかまだ現役でやってるとは驚き桃の木山椒の木。
なんたって金曜夜8時の黄金時代にすでに活躍してたわけだしねー、もういくつになるんだろ。
帰り際、大仁田に毒きりを吹きかけられ緑に変色した笑顔で僕らを見送ってくれました。
あ、それと試合後大仁田の永遠のライバル、「ターザン後藤」がいきなりスーツ姿で現れた。
なにをやらかすのか興味津々で見てたら、自慢の太鼓腹を見せ、握手を交わし、一言もしゃべらずに帰っていった。
果たしてあれはなんだったのか今もって謎である。
さいごに、一番大変だったのは有刺鉄線を張る作業(写真)だったなぁと振り返りながら東京の街に消えた克なのだった。