「県庁おもてなし課」有川浩
テーマは「お役所体質」と「民間感覚」。
この2つの落差をこれでもかと描いている。
僕の故郷にほど近い高知県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。
どうすれば地元に観光客を呼べるんだ?
当初はズブズブのお役所体質だったのが、外部からの助けを借りながらも、もがき苦しみ、少しずつ生まれ変わっていく。
そこに有川さん得意の恋愛ネタをさらりと織り交ぜた最高の観光エンタテイメント!
ベタベタの土佐弁がまたええ味出しちょるきん。
観光だけじゃのうて、サービス業全般に役に立つろう。
最後に1部抜粋。。。
「役所のシステムにはそこで働く者の堕落が織り込まれている。お前たちは堕落する者だと最初から決め打ちされたシステムの中で、能力を発揮できる人間がどれだけいるだろうか。求められたのは創造性や柔軟性よりも硬直性だ。」