「君たちに明日はない5」 垣根涼介
リストラ面接官である主人公を通して、働くこと、生きることの意義を問う「君たちに明日はない」シリーズもとうとう完結。
ほんとこの作品は最高に面白く、最高に勉強になる。
そして何よりその時々で自分の‘立ち位置’を再確認させてくれる。
今から就職に向かう学生さん、今の仕事に疑問を感じている人、もちろん満足している人にもアタマから読破してもらいたい素晴らしい作品。
途中の一節。
「大事なことはなんだ。会社に残ることか。それとも次の就職先を探すことか。食うための仕事を探すことか。たぶん違う。そんなレベルじゃ、人は本当には生きられない。食うためだけに仕事をする人間は、いつの時代だって結局その仕事からは永久に報われることはない」