「スカウト・デイズ」 本城雅人
プロ野球の世界で戦力外通告を受け、球団スカウトの道を選んだ25歳の主人公、久米純哉。
この弱小球団には「堂神恭介」という全球団から恐れられている凄腕のスカウトマンがいた。
入団拒否の選手を翻意させたり、まったくの無名選手を1位指名したり、その手腕は「堂神マジック」と称されていた。
彼のきわどく、ときに犯罪スレスレのえげつないやり方に、久米は戸惑い、疑惑を深めていくのだが・・
スカウトマンの恐るべき眼力、他球団との駆け引きや騙し合い、他球団への寝返りなど、決して清廉潔白ではないプロ野球スカウト業界の裏側のそのまた裏側まで描いた傑作ミステリー小説。
野球をあまり知らなくても楽しめる1冊です。