昨日は柔道の全日本選手権を見に日本武道館まで足を運んできた。
オリンピックや世界選手権なんかより遥かに伝統と格式のあるこの大会は前々からずっと生で見たいと思っていた。
試合開始1時間前に行ったのだけれどすでに長蛇の列そしてムサくるしい(笑)
会場には1試合分の畳しかひかれていない。普通の大会だと1,2回戦あたりは数試合同時進行で行うのだが、この試合に限っては最初から1試合ずつじっくりと消化していく。
合間に高段者による型の演舞なんかもあり、スポーツとしてではなく武道としての柔道を堪能できる。
以前見に行った世界選手権とはまったく違う独特の雰囲気を楽しむことができた。
古臭いと言われるかもしれないが僕はこういう武道の精神が好きなのである。
結果は、、、ご存知の方も多いと思うが康生がベスト8で散り、故障明けの石井が奇跡の優勝を果たし北京への切符を獲得した。
康生、鈴木、棟田、石井、、、実力はほぼ横一線だが人気はやはり断トツで康生だった。歓声の大きさが全然違う。誰もが康生の復活を願ってるんだなぁと感じた。もちろん、僕もそうだったけど・・・
康生はベスト8で負けたけど、その試合はおそらくこの日のベストだったろう。
お互い攻め続けて守りに入らない。最後は康生渾身の内股がすかされ技ありをとられたけれど僕は‘いい負け方’やったと思う。試合後の両者に対するものすごい拍手がそれを物語っていた。
康生、長い間お疲れさまでした。
そして、代表切符を勝ち取った石井選手、まだ学生なんだし結果を恐れずアグレッシブな柔道で世界を魅了してもらいたい。
最後に、棟田選手の礼儀正しさにはいつもながら惚れ惚れしたことを付け加えておこう。