小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

曲芸=未来の報酬という幻想を持つこと

2018-11-05 13:13:04 | 読書



今日は熊谷勤務が休みで、朝の保育園送りの後は洗濯だのコーヒーだので、J-wave をきいていた。
大高健志の「少年ジャンプ」の話(1:10頃から。来週まで)で、商業性と作家性とか、全員が打席に立てる時代になったから今度はコーチが付いて打率だっていうのもおもしろかったが、その後で昨日の「今週の本棚」鹿島茂評『ならず者たちのギャラリー』(アマゾン。高くて買えねえ)がおもしろくてまいった(Webにはない)。

・・・
 アイレンブルフという画家が自分で絵を売るよりも、工房で働くレンブラントの絵を売るほうが儲かると気づいて画商に転じたのだ。

 「荒れた海ほど、最も多くの魚を捕まえられる」として革命や戦争に乗じて投機を図るウィリアム・ブキャナンのような「ならず者」の画商。

 「そのような高潔さは、もちろんそれ自体で、きわめて魅力的な商売上の戦略ともなりえるのだ」

と引用して、

「金儲けと画家支援という両立不可能な曲芸に、未来の報酬(名声と金銭)という幻想を持つことで挑戦しつづけた画商たちの興味尽きない列伝である」

 と結ぶ。
 むう、やはり己は商売には向いてない。
 画商ってのはすごいな。「がしょうき」ってんだろうか、とくだらぬシャレをかましつつ、「ならず者」は「デスペラード」なのかなと、この前きいたJ-waveのイーグルス特集を思い出したり。
 

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