Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

帰国便を待ちながら

2024-09-12 19:30:00 | コンサート
今回、帰国便が朝1:30発のため、時間を潰そうとDevid Geffen Hallに寄ってNY Philの演奏を聴いた。
 
Michael Tilson Thomasの指揮、Emanuel Axのピアノで、モーツァルトのピアノ協奏曲第14番とマーラーの5番。Axのピアノでモーツァルトマーラー5番という組み合わせは、Gustavoと初めて会った日と同じ組み合わせ。
しかし、みんな歳をとった。AxもTilson Thomasも... モーツァルトは優しい感じで、特に第2楽章は悪くなかった。
 
NY Philは、このところBPOかVPOしか聴いていなかった耳には少し物足りない。マーラーはなんというのだろうか、あっさりした感じで、全体的にあの超絶なBPOとは違った。もちろんホールの響きのせいもあるかもしれない。綺麗なホールではあったけれど音響的には音が広がってしまって物足りない。ただ、シャンデリアの動きはオシャレで、演奏開始前に天井に収まる様は、宇宙的だった。
 
これからGustavoがこのNew York Philの音楽監督になったら少しは変わるのだろうか?Gustavo、頑張ってね!
 
 

オラフソン in 浜松

2023-12-08 19:00:00 | コンサート
溜池組がベタ褒めだったので、オラフソンを聴きに浜松へ。
ピアノはヤマハを使用(スポンサーだったのか?)。キラキラしい音の理由はこれなのかしらん。サントリーはSteinwayよね?聴き比べたい。
アクトシティの大ホールは先日のマケラさまで大分がっかりしていたのだが、中ホールは全然違って良い。
 
第30変奏を聴くと「帰ってきた感」があるのだけれど、これは曲を知らなくともそう思うのか、知っているからそう思うのか。
演奏は録音ともだいぶ違っていたと思う。あの、最後の音を伸ばすのは何?
 
本人が語っていた太陽系というより、銀河をも旅してきた感あり。満足

反田恭平&NDR エルプフィルハーモニー管弦楽団 with アラン・ギルバート

2023-11-28 19:00:00 | コンサート
オケってチューニングを聞くとどんな団体なのかが想像つくような気がする。エルプはちょっと雑(爆)。
あとチューニングの順番が弦→管だった。
 
ブラームスPf協奏曲第1番。反田さんは本当に器用なんだな、と思う。第3楽章など小気味良い。
アンコールの「献呈」は丁寧に弾いている、というのとは違って、passionの赴くままというか、何か迫ってくるものがあった。
 
交響曲第1番、最初のティンパニが円環運動していてちょっと微笑ましい。
第4楽章はフレーズの最後をこんなに落とすんだ、と驚愕。
21年もかけて、43歳の時に完成した曲だというけれど、なんだか若々しくて、好感が持てる曲(と思うあたりが自身だいぶん歳をとった証拠)。
 
指揮者も体幹がとても大事!

秋はシューベルト

2023-11-26 15:00:00 | コンサート
ロンドンに住んでいた頃、ティル・フェルナーをよく聴いていた。徒歩圏内のウィグモアホールで彼のベートーヴェンソナタの全曲演奏会があったりしたこともあって。雨のパリで、彼と一緒にガボーホールから締め出しを食った(約束の時間なのにホールが開かなかった)ことは今でも思い出す。
 
下手うま、と言ったら怒られるけれど、決して技術力がピカイチ、とかではないのだけれど、癒される、と言うのだろうか、バッハのインヴェンションとフランス組曲の入ったCDは心安らかになりたい時によく聴いていた。
 
その彼がなぜ静岡という地方都市に来たのかは知らない(日本での公演は東京、大阪、静岡)。シューベルト、シェーンベルク、モーツァルト、ベートーヴェンを演奏した。シューベルトって秋に合う作曲家だと思う。前半のシューベルトの即興曲は、ところどこで遺作の3つのソナタを思い出させた。アンコールはバッハのフランス組曲第5番のサラバンド。やっぱり、これはいい。静岡に戻ってきてくれるかわからないけれど、いつか彼のシューベルトやバッハの演奏会を聴く機会があるとよいな。

都響&藤田真央

2023-10-07 14:00:00 | コンサート
先週に引き続き夕方の予定のついでに演奏会。
当日券がなかなか良い席で出ていた都響&藤田真央。
直前に見ていた巨匠はトリルを親指と中指で弾いていたけれど、小柄な彼は標準的な親指と薬指。
第2楽章の美音と、第3楽章の丁々発止な掛け合いは素晴らしかった。
 
それにしても、この彼の猫背ですぐ疲れてしまうような佇まいが、おじいちゃんっぽいと思うのはあたくしだけだろうか。
 
個人的にはコンチェルトが圧倒的に良かった。藤田真央もオケも。
ドボルザークの交響曲第7番は、難しそうなフレーズもあったけれど、全体的に田舎っぽいというのだろうか。今ひとつ、ぜひこれを弾いてみたい!という気持ちにはなれず。
 
ところで、オケの音が最初小さく聞こえる現象って何だろう?
 

フレディ・ケンプ リサイタル

2023-09-30 14:00:00 | コンサート
土曜日、時間調整で久しぶりに紀尾井ホールでの演奏会とバカナルにてランチとお茶。
 
フレディ・ケンプの演奏は多分初めて聴く。
とても指が速く動くのだけれど、ミスタッチも多いので、
段々、何もそんなに急いで弾かなくても...という気持ちになってくる。
月光の第1楽章はゆっくり噛み締めるような演奏で、これは素敵だった。
これでは満足できないのかしらね、この方。
 

歩夢室内楽シリーズ@昭和音楽大学ユリホール

2023-03-08 18:30:00 | コンサート
一足先の卒業旅行を11月末にやったはずなのに、
何故か修学旅行第二弾。
 
前夜祭は昭和音楽大学ユリホールにて
歩夢室内楽シリーズ。
桑田歩さん、篠崎史紀さん、佐々木亮さん、佐份利恭子さん、山口綾規さんによる演奏。
 
修学旅行じゃないやん、と思ったそこのグロービス生のあなた、
ちゃんと大学院の授業の復習になっているのですよ!
 
企業の理念と社会的価値 day4の問い。
「その仕事をしている自分が明日死ぬとしても心から笑えますか」
この問いにyesと答えられる人による演奏会なのだ、今日は。
 
この演奏会を3000円というのは、本当に申し訳ない気がした。
 

【Storia II】 by 服部百音、佐藤晴真、藤田真央

2022-12-23 18:30:00 | コンサート
服部百音、佐藤晴真、藤田真央によるStoria II。
 
ハイドン ピアノトリオ第39番XV25
スメタナ ピアノトリオOp.15
チャイコフスキー ピアノトリオOp.50
事前アンコール(?)、ヘンデル パッサカリア
 
服部は我儘お嬢様、佐藤は端正なチェロ、藤田は上手い。
スメタナもチャイコフスキーも、若々しい演奏。まあ、若いからね、皆さん。
欲を言えばもちょっと泣かせて欲しかった。。
 

チェロ水野優也の世界2022@浜離宮朝日ホール

2022-07-27 19:00:00 | コンサート
第1曲目はバッハの無伴奏、しかも第6番。
あたくしは一生弾けない曲。
これを選んだ勇気を先ずは讃える!
ご本人も最後の挨拶で、最も難しい曲が弾けてホッとしている、との言葉。
思わず、うんうん、と頷いてしまった。
 
前半2曲目はチャイコフスキーのベッツォカプリチオーソ 作品62
チェロが伸び伸びと鳴っている。
やはり伴奏があると、弾きやすいのだろう。
 
後半はショパンの「序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 作品3」と
「チェロ・ソナタ ト短調 作品65」。
いずれも素晴らしかった。録音があるならば購入したい。
とても素敵なチェロの音。
チェロって、こういう音がするはずなんだ(自分の音と比較してはいけない)。
細かいパッセージも綺麗に弾かれる。
 
ピアノも、あの反田さんですから、こんなショパンのチェロ曲、聴いたことないよ、と言うレベル。
とにかく音の粒が揃って滑らか。
しかし、もしかして反田さん、「序奏と…」はほぼ初見だろうか?
そして、伴奏なのに反田節もwww。
 
JNOのメンバーでピアノ付きの室内楽録音してくれないかな。