その日が来たら、誰かGustavoに伝えて下さい。。。
Salle Pleyelでの演奏会。隣の席に、明らかにチケットを持っていないと思われる男性が座る(パリではよくある)。演奏中にスマホをいじったり、それを逆隣の人が注意すると、あからさまにこちらを見たり(それならスマホを見ていて結構!)。
休憩時間に友人を呼び、その席に座ってもらう。スマホを注意した方と目配せで先の男性を追い払う。こんなチームプレーのためか少し会話をする。彼が持っている荷物はーGustavoのLP。
「Gustavoにサインして頂いたら良いのでは?」というと「もらえるのですか?」楽屋口で待っていたら、貰えますよ、というと「一緒にきてくださいますか?」友人も良いというので、その方の奥様と友人と4人で楽屋口へ向かった。
小一時間待っただろうか。Gustavoが出てきた。友人が、彼のLPを差し出し、スペイン語でGustavoをたたえ、サインが欲しいと伝える。あの~、Gustavoは英語もわかりますけど~?
無事サインもいただけたので、ついでに言ってしまった。
「あの、厚かましいお願いですが、私が死んだら、お葬式にマーラーの9番第4楽章を演奏してもらえませんか?」
「いいですよ。でも、私が先に死んだら、あなたが演奏してくれる?」
やったーーーー!!
でも待てよ、彼は私よりずーーーっと若いから、大丈夫だとは思うけれど、だけれども、念のため、今日から特訓だ。
妹からは、誰が伝える?オケはどうする?お代は誰が払うのだ?、と質問がきた。彼女は少なくとも私より現実的だ。