「天使の居るところのお天気は良い」とドイツでは言うそうだ。今日のパリは、雨模様が予想されていたのに、青空。ちょっと暑いくらいだ。天使は日焼けしないのだろうか。
オペラ・バスティーユでの今日の出し物は「フィガロの結婚」。キャストは、Ludovic Tezier (Il Conte d'Almaviva), Barbara Frittoli (La Contessa d'Almaviva), Ekaterina Siurina (Susannna), Luca Pisaroni (Figaro), Karine Deshayes (Cherubino), Ann Murray (Marcellina)ら。
一人挙げるとしたら、個人的には伯爵夫人を演じたBarbara Frittoliが好みだったか。もしかしたら、このオペラハウスの横広な会場が歌手にはつらいのかもしれないが、最初の場面、スザンナの声が今ひとつ出ていない-オケにかき消された-印象があった。それ以外は、全体的になかなか良いレベルにあったと思う。
第3幕目の奥行きのある感じのセットがとても素敵だった。ここでiPhoneなどで写真を撮る人もちらほら。撮影禁止なのだろうが、みんな同じように感じるものだと思った。
モーツァルトオペラは、かなり笑える-コメディーである。字幕がフランス語のため、何箇所か皆が笑っているのに置いてきぼりになってしまったところはあるが、それでも楽しめた。日曜日のマチネにぴったりの演目である。
でも、ただ笑えるだけではない。実はとても良い恋愛講座である。こういうことがきちんと身についていたなら、人生もうちょっと違っただろうな、なんて。今からでも遅くないだろうか?