まるで奇跡のような夜。
演奏会の前に、花屋へ寄る。カサブランカだけでちょっと大きな花束を作ってもらう。でも、少しも高くない。ミラノの物価は安くはないけれど、少なくとも花はそんなに高くない。
オペラ第2夜。今日はレセプションもないだろうと楽屋口に向かう。「リゴレット」は良い出来だった。先に出て来たリゴレット役のルチッチ氏に「今日初めてこのオペラの題名が「マントヴァ公爵」ではなく「リゴレット」である理由が良くわかった」と話したら、とても嬉しそうにハグして下さった。お陰で彼のファンである友人へのサインも、スムースに頂くことができた。
そして、Gustavoが現れた。手に大きな花束ー私が差し入れた花束ーを持って。普通、彼は花束を共演者にあげてしまうので、とても嬉しかった。「友人達が来るから、部屋に飾ろうと思って」と。
周囲に誰もいないし、手には荷物がいっぱい。「よろしければ、ご一緒しても?」「いいですよ」
えーーーー、本当にーーーー?
彼の宿泊先はドゥオーモの近くなのだと言う。それではドゥオーモまで、ということで、のんびりとスカラ座からヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを抜ける。
ホテル(滞在型)のこと、ご友人が遊びにいらっしゃること、時計のこと(ロレックスが協賛してくれているのでロレックスを着用)など、あまり音楽とは関係のないことを話していたらあっというまにドゥオーモ。
最後に、記念撮影♪
ご一緒頂いている時はかなり平常心だったと思うけれど、ホテルに戻ったら心臓がばくばくして眠れず、友人達にスカイプしまくった。皆様(including Gustavo)、私のミーハーに付き合って下さって、本当にありがとうございました。