Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

指揮棒が飛んだ!ー New Year's Eve Concert

2016-12-31 19:30:00 | Gustavo Dudamel

今日は昨日と同じプログラムでNew Year's Eve Concert.

会場は明日の本番と同じように花が飾られ華やかになっている。演奏も思ったより、ずっと、昨日と違う。残念ながらあまり良い意味ではなく。少し緊張しているのだろうか、それとも、指揮者の後ろにあった転落防止用の柵がなくなって、昨日のように体を支えながら指揮ができないからなのか。

2曲目のLes Patineurs. Walzer, op. 183でも、ホルンの出だしが。。。決して、昨日の場所が良すぎたからではなく、なんとなく、全体の様子として昨日より滑らかでない印象。

それでも、後半になると、昨日も大変に受けのよかったOuvertüre zu Pique Dameで、大分ノリノリに。少々ノリすぎたのか、なんと曲の終了とともに、指揮棒が飛んだ!これでさらに大受け。指揮者的に指揮棒が飛ぶのって、どうなのかしらん?ヴァイオリニストが弓を飛ばすのとは違うのかしらん?

その後、美しく青きドナウでは、今日も最初の「お約束」の拍手が寂しい感じ。Gustavoが挨拶をしようと客席を振り返ると、なぜかそこで笑いが起こる。ドイツ語で話すので何を言っているのかわからないし、何がおかしいのかもわからない。話の内容なのか、彼の発音の問題なのか。。。

ラデツキーマーチは、昨日と同様、登場しながら曲を開始するも、昨日のようなひょうきんな歩き方にはならず。拍手のコントロールは、昨日より「遊んでいる」感じ。ただ、「大勢のパーカッショニスト」に関して言えば、昨日の方がセンスがよかったような気がする。

失敗はGPでやっておけ、とはオケの先生方が共通しておっしゃること。今日たくさん???を感じた分、明日は期待できるはず。



Preview Performance of the New Year's Concert

2016-12-30 11:00:00 | Gustavo Dudamel

ニューイヤーコンサートのプレヴュー。

曲目は(ウィーンフィルのWebsiteより)

Franz Lehár
Nechledil Marsch aus der Operette Wiener Frauen 

Émile
Les Patineurs. Walzer, op. 183 

Johann Strauss, Jr.
S' gibt nur a Kaiserstadt,s' gibt nur a Wien. Polka, op. 291 

Josef Strauss
Winterlust. Polka (schnell), op. 121 

Johann Strauss, Jr.
Mephistos Höllenrufe. Walzer, op. 101 
So ängstlich sind wir nicht! Schnell-Polka, op. 413 

-- Pause -- 

Franz von Suppé
Ouvertüre zu Pique Dame 

Carl Michael Ziehrer
Hereinspaziert! Walzer aus der Operette „Der Schätzmeister“, op. 518 

Otto Nicolai
Die lustigen Weiber von Windsor (The Merry Wives of Windsor), Moon Choir 

Johann Strauss, Jr.
Pepita-Polka, op. 138 
Rotunde-Quadrille, op. 360Johann Strauss, sen.

Indianer-Galopp. op. 111 

Johann Strauss, Jr.
Die Extravaganten. Walzer, op. 205 

Josef Strauss
Die Nasswalderin. Polka mazur,op. 267 

Johann Strauss, Jr.
Auf zum Tanze! Polka schnell, op. 436 
Tausend und eine Nacht. Walzer nach Motiven der Operette "Indigo"
Tik-Tak. Polka schnell, op. 365

ニューイヤーコンサートと全く同じプログラムを演奏する。今回は、Parterre - Loge 2, 左側、1列目の1−3番、とこれ以上良い席は考えられない素晴らしい座席。

YouTubeに今回の全プログラムをまとめて載せてくださった方がいらして、そちらにて予習をしていたけれど、生で聴く、とはどういうことか、その差には驚くばかり。

Gustavoが振ると、本当に楽しい。彼は相変わらず指揮台の上で飛んだり跳ねたり。そして、この席からの眺めの特典は、彼が顔で、表情で指揮をすることがきちんと眺められること。これはTV中継ならば明らかだろうけれど、会場でこれが確認できるのは本当に嬉しく楽しい。

まだ35歳のGustavo。50年後、彼はどんな指揮をしているのだろう。飛んだり跳ねたりができなくなった後の彼は、どんな指揮をするようになるのだろうか。その時に、また、ここで聴けるだろうか。

美しく青きドナウは、ニューイヤーコンサートでは、トップの2人が最初の音を弾いたところで会場から拍手が沸き起こり、新年の挨拶をすることになっているのだけれど、今日は皆、そうして良いのか悪いのか様子眺め。奏者が困っている風だったので、何人かとほぼ同時多発的に拍手。ここでGustavoはドイツ語での新年の挨拶の練習(多分。ドイツ語は全くわからない)。

最後のラデツキーマーチは、入場しながらスネアドラムに演奏開始を指示。会場からも手拍子が始まると、ユーモアのある彼は、足を大きく上げながら歩き、指揮台へ登壇。皆から笑いが漏れる。会場のパーカッショニスト(=聴衆)に対しても非常にわかりやすく指示。ff、ppだけでなく、クレッシェンドやデクレッシェンドの指示もあり。皆、指示に忠実に応える、なかなか優秀なパーカッショニストでしたよね(自画自賛)、マエストロ?

とても楽しい演奏会で、明日、明後日への期待は膨らむばかり。