Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

反田恭平&NDR エルプフィルハーモニー管弦楽団 with アラン・ギルバート

2023-11-28 19:00:00 | コンサート
オケってチューニングを聞くとどんな団体なのかが想像つくような気がする。エルプはちょっと雑(爆)。
あとチューニングの順番が弦→管だった。
 
ブラームスPf協奏曲第1番。反田さんは本当に器用なんだな、と思う。第3楽章など小気味良い。
アンコールの「献呈」は丁寧に弾いている、というのとは違って、passionの赴くままというか、何か迫ってくるものがあった。
 
交響曲第1番、最初のティンパニが円環運動していてちょっと微笑ましい。
第4楽章はフレーズの最後をこんなに落とすんだ、と驚愕。
21年もかけて、43歳の時に完成した曲だというけれど、なんだか若々しくて、好感が持てる曲(と思うあたりが自身だいぶん歳をとった証拠)。
 
指揮者も体幹がとても大事!

秋はシューベルト

2023-11-26 15:00:00 | コンサート
ロンドンに住んでいた頃、ティル・フェルナーをよく聴いていた。徒歩圏内のウィグモアホールで彼のベートーヴェンソナタの全曲演奏会があったりしたこともあって。雨のパリで、彼と一緒にガボーホールから締め出しを食った(約束の時間なのにホールが開かなかった)ことは今でも思い出す。
 
下手うま、と言ったら怒られるけれど、決して技術力がピカイチ、とかではないのだけれど、癒される、と言うのだろうか、バッハのインヴェンションとフランス組曲の入ったCDは心安らかになりたい時によく聴いていた。
 
その彼がなぜ静岡という地方都市に来たのかは知らない(日本での公演は東京、大阪、静岡)。シューベルト、シェーンベルク、モーツァルト、ベートーヴェンを演奏した。シューベルトって秋に合う作曲家だと思う。前半のシューベルトの即興曲は、ところどこで遺作の3つのソナタを思い出させた。アンコールはバッハのフランス組曲第5番のサラバンド。やっぱり、これはいい。静岡に戻ってきてくれるかわからないけれど、いつか彼のシューベルトやバッハの演奏会を聴く機会があるとよいな。