家人の誕生日会を兼ねてロオジエでディナー。
また新しい小道具(?)。ちょっとキャビアの容器のよう。
まるで畑のよう?
定番、フォアグラ。
このスープが非常に美味。百合根、ゆず、蓮根といった和の食材が用いられている。
ニョッキ、といわれて想像していたものとはかなり異なる(中央)。
ロオジエでは、烏賊も華麗に変身!
うなぎ、に見えない。
白トリュフ、美味しい。言うまでもないが。
ああ、今すぐ東京へ飛んで行きたい。。。
すっかりお馴染み。ヨーグルト瓶の中のプレデセール。一つ一つも美味しいけれど、一緒に食べると、まさに至福の味。どうしてこういうコンビネーションが頭に浮かぶのだろう?
見た目はとても素朴だけれど、フォンダンショコラの美味しいこと。別腹につき、瞬く間に完食。
そしてお誕生日ケーキ。この美味なこと、この上ない。マスカルポーネチーズを使ったチーズケーキ。
今回はブルーノさんご出張のため不在であったが、ロオジエの皆さんのホスピタリティに深謝。
ハイティンクの指揮で、シカゴ交響楽団のモーツァルト交響曲第41番「ジュピター」とブラームス交響曲第1番を聴いた。
最初からお金の話で恐縮であるが、このプログラム、プレミアムシートは75ポンド、そのほかも通常のコンサートより20ポンド程度高い。しかしながら、それが何故なのか音からは判断できなかった。シカゴからの出張旅費なのか、ハイティンクのギャラなのか。。。
演奏を聴くにあたって、周りの聴衆の存在は無視できない。隣のおばさんは、寝言は言う、プログラムを団扇代わりに扇ぐ、と、おじさんのお供で連れてこられたのは気の毒であるが、隣で演奏に集中するのは難しかった。
そんな状態ではあったが、前日にプロのヴァイオリニストがオケのリハーサル指導をしてくださったおかげで、ヴァイオリンパートを興味深く観察できた。そしてそのボウイングを見ていて気がついた。今まであの有名なブラームス交響曲第1番第四楽章のテーマ部分のフレージングを間違えていたことに。本当に音楽的センスのない私である。
ドゥダメル指揮、ベルリンフィルでSofia Gubaidulina: Glorious Percussionとショスタコーヴィッチ交響曲第12番「1917年」を聴いた。
Gubaidulinaの曲は、このパーカッション集団(Ensemble Glorious Percussion)とドゥダメル及びヨーテボリ交響楽団が共同で委嘱した作品で2008年にヨーテボリで初演されているとのこと。即興性の高い曲で、普段はスコアなしで振るドゥダメルもスコアを使っての演奏。非常に楽しい曲であった。日本人のパーカッショニスト(竹原美歌)がメンバーであるからかは分からないがアジア的な打楽器が使われたり、大太鼓が和太鼓のように演奏されて、花火大会を思い出したり。竹原氏によると、2011年にはドゥダメルが音楽監督になったLAフィルとも共演するとの事。
さて、勿論今日の目玉はショスタコの交響曲第12番。ムラヴィンスキーの録音で刷り込みしていたので、少々不安であったが、その不安を吹き飛ばしてくれる演奏であった。pは極限まで小さく、fffffは聴衆皆の鼓膜が破れてしまうのではないかと不安になるほど大きく、音楽はメンタルだけではなくフィジカルにも聴くものなのだと感じる。ベルリンフィルといえども極限まで力を出し切ることを要求できるドゥダメル、聴衆を熱狂に引き入れることが出来るドゥダメルの人心把握力に改めて感心。
ウィーンフィルを聴いたばかりなのでどうしても比べてしまうのだが、ベルリンフィルには機能美を感じる。一方ウィーンフィルはセクシーな音がする。今回の演奏で、ファゴットの音は素晴らしかったが、テンポがもたついているようにも思われた。ドゥダメルはもう少し早く演奏したかったのではないか?それともムラヴィンスキーの演奏で刷り込みされていた故に相対的に遅く感じたのか。ホルンはトップ奏者の音が素晴らしかっただけでなく、パート全体がpではいるところも、タイミングがぴったり、金管楽器の出だしにありがちな、「へたれ」な音を出すことなく、スムースに音が出てきて感心。
それにしても、何度行ってもフィルハーモニーは素晴らしいホールである。残響の美しいこと。曲中でもフォルテが鳴り止んだ際のホールの響きにはうっとりした。
来年、ウィーンフィルがこのフィルハーモニーで演奏をする。是非聴きに来たいものである。
ついに、ラストナイト。なぜかプロムスのラストナイトの日は毎年良く晴れて「今年の夏の最終日」といった風になるのである。
盛装したかったのだが、ピアノのレッスンで油を売りすぎて、帰宅できずに直接ロイヤルアルバートホールの向かいにあるインペリアルカレッジへ。Promer仲間とPubで軽くおしゃべりをした後、いざ、ホールへ!
もっとすし詰めになるのかと思っていたが、地下鉄も詰めないイギリス人、普段の人気プログラムのプロムス程度の混雑。音のする風船を飛ばしたり、管楽器が鳴ったりするのは流石ラストナイト。また、国旗も用意されている。舞台にもEUやアメリカ、オーストラリア、カナダなどの国々の旗が。旧大英帝国領(と英国が見做している国)の旗なのか?
今年のプログラムにはヴィラ・ロボス、ピアソラ、ガーシュウィンといったあたりの曲も。最も美しいと思ったのはマーラーの『さすらう若者の歌』。とにかくメロディが得も言われず美しい。どうやったらこんなに美しいメロディが思い浮かぶのだろう。Promer仲間のおじさんは歌手を誉めていたけれど、申し訳ないけれど、これは歌手の問題ではなくて、曲自体がどう歌っても美しい!!(練習しちゃおうかしら-ピアノ、ヴァイオリンに引き続き近所迷惑第三弾?)
近所迷惑、といえば、勿論ラストナイトのために練習しました。Rule Britannia!、Jerusalem、The land of Hope and GloryそしてGod save the Queen。Promersと熱唱。やっぱりラストナイトは一人では寂しい。こうやって皆で大合唱できて、最後は手を組んで蛍の光を歌って、素晴らしい体験だった。来年も、帰ってこられるだろうか、ここへ。
プロムスも今日を入れて残すところあと2日。外オケ最終日は、ズビン・メータ指揮、ウィーンフィルで前半がウェーベルンのパッサカリアOp.1、R.シュトラウスのドンキホーテ、後半がブラームスの交響曲第4番。
前半を聴いたときには、前日の演奏のほうが、ウィーンフィルらしい美しい音がしていたように思われた。ドンキホーテのチェロソロをあまり評価できなかったからかもしれないが。尤も、知り合ったPromer(Promsの常連をこういうらしい)達は、昨日より気に入ったと言っていた。早くミスを超えた音楽性を感じられる自分になりたいものである。
一方、後半のブラームス交響曲第4番。このpで始まる出だしの演奏は非常に難しい。にもかかわらずファーストヴァイオリンの音で言えば♪シソ~、ミド~、ラ♯ファ~、♯レシ~、の時点で、厳密に言えば最初の♪シソ~の時点で完全に脳みそは痺れていた。音の中央が膨らむような、加速度感を伴ったどこまでも透明な音が、体の芯を突き抜けてゆく。思わず目を瞑って、体を宙に浮かせてしまう(あ、気分的なものであって、怪しいものではありません)。
とにかく、このロイヤルアルバートホールでウィーンフィルを聴くと、弦の音が素晴らしく良い。ウィーンフィルのサイトには、弦楽パートのサウンドの他オケとの違いは、管楽器ほどには楽器に依存するのではなく、演奏スタイルを徒弟的に新メンバーへ伝承することによる、とあるが、どうだろう。楽器は各個人の所有ではなくオケの所有というし(それで、ザルツブルクの演奏会のときに、譜面台に無造作(?)に予備楽器が括り付けてあったことが納得できた)。。。
そうそう、楽器のポジショニングで気になっていることが。昨日の小/中編成のオケはともかく、今日もティンパニがホルンの横あたり、オケの中央ラインよりやや上程度の場所に居た。実は、ロイヤルアルバートホールでティンパニを最後列(有名な胸像の斜め前あたり)に置くと、反響で1打が2打に聴こえるので、すごくいやだったのだが、もしやウィーンフィル、それに気がついたのか(他のオケでは平気でそこに配置していた)、あるいは、もともとそういう配置なのか-これも質問箱に投書したい私である。
プロムスもついに最後のゲストオーケストラ、ウィーンフィルを迎えた。第一日目の今日はハイドンの交響曲第98番とシューベルトの交響曲ザ・グレート。指揮は病気のニコラウス・アーノンクールに代わって、フランツ・ウェルザー=メスト。
ハイドンの交響曲。98番は一連のロンドン交響曲の1つ。第二楽章はしょっぱなからイギリス国歌と同じ動きで、相変わらずの「プロムス選曲」である。
とにかく、ウィーンフィルの音の美しさに驚く。ザルツブルクの時は会場が良かった(祝祭大劇場)から音が良くても当たり前、と思っていたけれど、何度も書いている通り、ロイヤルアルバートホールの音響はとても誉められたものではないのに、弦の美しさ、またオケの編成がこじんまりとしているからか、全体のバランスも申し分なくて、目をつぶって聴きたくなってしまう。素晴らしいオケが弾くと、会場すら問題なくなるのだろうか。喩えて言えば、使い込まれた革-深い茶色が使い込まれて黒光りしているような-そんな音に思える。
後半はシューベルトのザ・グレート。プログラムには9番、とあって、シューベルトの9番って何?と思っていたら、日本で言うところの8番であった上に、なぜか会場で知らないおじさんから、「これ見ながら聴く?」と渡されたスコアには7番とあった。未完の2つの交響曲を入れて番号を振ると9番目(欧米では9番と呼ばれることが多い様子)、ということらしいが、完成された交響曲としては7番目、ということで、スコアの番号は7。日本では有名な『未完成交響曲』が第7番で、ザ・グレートは第8番、ということになっている。
折角おじさんがスコアを(貸して?)くれたので、それを見ながら、指揮者気分で鑑賞。とてもシンプルなので、スコアを見ながらでも十分楽しめる。対旋律が前面に出てくるところなど、やはりスコアがあると勉強になる。また、第四楽章にはベートーベンの第九からの引用がある。本当に多くの作曲家にとってベートーベンは追いつき追い越したい先人だったのだと感じる。
シューベルトはやっぱり遺作のピアノソナタ&弦楽五重奏曲が好きな私ではあるが、とにかく今日はウィーンフィルの音色の美しさに、跪いて帽子を手に取り、モンラッシェで乾杯!である。
ロンドン喰い倒れツアー、今日の最後はLocanda Locatelli。
以前から何度か利用しているミシュラン1ツ星のイタリアンレストラン。Hyatt Regency Londonに併設されていて、なかなかおしゃれな雰囲気。当日の予約は、早い時間は難しいが、今回も最終回の22時過ぎに入れていただき、隣のChurchill Barで時間を潰す。
前菜は夏野菜のサラダ、友人はCapocollo(首あるいは肩の肉を用いたイタリアのハム)のサラダ。
メインは、ポテトときのこのニョッキサマー黒トリュフ添え。トリュフは席でおろしてくれる。まるで鰹節のよう。香りが鼻腔をくすぐる!友人はトマト、アンチョビ、ケッパーとオリーブのスパゲッティ。
デザートは勿論別腹。フォンダンショコラとコーヒーアイスクリームをチョイス。友人はソルベの盛り合わせ。
締めはエスプレッソで(写真撮り忘れ)。友人はカフェラテ。店の頭文字Lが。
ロンドンにしては美味しくて、値段も高くはない(1人40£程度)。すっかり楽しんでしまい、気がついたら午前0時半!シンデレラはお家に帰らなくては。
友人がロンドンを訪ねてくれたので、朝から美術館巡り、という名の喰い倒れツアー決行。
まず、最初はThe Wallace Collectionにて朝食。
ミニペストリー3種(クロワッサン、パンオショコラ、パンオレザン)にくるみパンのトースト、コーヒー、フレッシュオレンジジュース。
ペストリーはバターたっぷりで美味。トーストもバター&マーマレードあるいはイチゴジャムをつけたら、多すぎると思っていたのにすっかりお腹に収まってしまうから不思議(もとい、危険)。
カウンターの上に見えるケーキ、マフィン、ちょっと偉そうに鎮座しているフルーツ、どれも美味しそう。今度はランチに来ても良いかもしれない。
お天気も良く、ガラス張りの天井からは真っ青な空。素敵な土曜日の始まり。