Gustavo第2日目はマーラー交響曲第3番。
Gustav Mahler
Symphonie n° 3
Symphonie n° 3
Los Angeles Philharmonic
Chœur de femmes de Radio France
Maîtrise de Radio France
Gustavo Dudamel
Tamara Mumford
Sofi Jeannin
今日は1階席前方、中央やや舞台に向かって左寄り。
この席でも、素晴らしい。第一楽章最初の金管の音がbrillianに響く。しばらくしてスネアドラム、その微かな音すら明瞭に響き、音楽全体が見えるような錯覚に陥る。昨日のAmerican Programの時よりも、明らかな静寂が感じられる。ロスフィルの管楽器はとても安定していて、安心して聞くことができる。ハイトーンでもpppでも。これで弦楽器に弾ける以上の何かが加わったら、恐るべき集団になる気がする。コンマス、最初のソロでは少し緊張が伝わってきたけれど、その後いい感じになっていった。かなりのパッセージでも、少なくとも1stヴァイオリンは僅かの例外を除いて曲を通してとてもよく揃っていた(揃っていないプロオケをロンドンではたくさん聴いた)。やっぱり弾けるっていいな。日本に帰ったら、もっともっと練習して、いつかはマーラーでも何でも不自由なく弾けるようになりたい。できればTiempoではないけれど、Gustavoの指揮で(欲が出る)。
第1楽章の終わりで案の定拍手。でも、これだけ美しくて派手だと、気持ちはわかる。
ウィーンのリズムというのだろうか、直線ではなく、曲線的な、まさに器用さがないと作れない揺らぎ。これがGustavoは得意だと思う。厳密に言ったら、ウィーンの曲線とラテンの曲線は違うのかもしれないが、少なくとも東洋人の私には聞き分けられないとても綺麗な曲線が形作られているように思う。
第4楽章で、歌が始まったとたんに、後ろの女性が泣きはじめた。え、ここ泣くところなの?でも、その人的にはここだったのかもしれない。そして、第6楽章では後ろのご老人の咳がとまらなくなって、曲に没入できず。昨年3月のサントリーホール、Gustavo & ロスフィルでのマーラー6番最後の5分のような感動を覚えることができなかったのは残念。集中力が足りない、修行が足りないのだろう。。。
第6楽章スコア31番に入るところところだったか、Gustavoが少し長めにとったように思われる間。ホールの響きが存分に活かされていた。素晴らしい演奏だと、ブラボーしたい気持ちもわからないでもないけれど、せっかくの素晴らしい音響のホール、残響を楽しんでも良いのではないかしらん。