Olivomareはビクトリア駅に程近い、モダンな内装のイタリアンレストラン。知人がイタリアンが食べたい、というので連絡をすると21時までならば、と言われ出かける。
内装は、魚をエッシャー風にデザインした壁、白を基調としたシンプルなテーブルと椅子、照明はパスタをデザインしたよう。とにかく、おしゃれ。
時間がないので、とりあえずパスタを注文。知人は雲丹のパスタと、アサリのパスタ。私は白身魚とえびのトマトクリームソースで。クリームソースでも濃すぎず、トマトの酸味でさっぱりと。ローズマリーとオリーブオイルの香りも美しい一品。そして何より、”アルデンテ”のタリオリーニ。この細い麺でも、きっちりアルデンテなのは感動的ですらある。
2日前に頂いたLocanda Locatelli(ミシュラン1ツ星イタリアン)のきのこのパスタやTummiesのチキン&きのこのクリームパスタも美味しかったけれど、この繊細さは日本人向き。
デザートはフォンダンショコラ、ホイップクリーム添え。クリームが酸味勝ちで、残念。普通の生クリーム(ダブルクリーム)が好きだけれど、イタリアンだとこうして少し軽めにするのだろうか。マキアートで締めて大満足。結局21時を過ぎても追い出されることなく、ゆっくり夕食を楽しむ。それにしても20時を過ぎて来店する客の多いこと。イタリア人スタッフの対応も心地よく、人気は味のみに非ず、素敵なお店である。
ロンドン和食デビューはエルメスやThe Square(ミシュラン2ツ星フレンチ)にも近いUmu(ミシュラン1ツ星)。アラブの方の出資で、日本人シェフ久保田一郎氏が率いる。店に入り、席に着くと、供されている料理の出汁の香り、焼き物の香りがふっと香る-この香りは和食にしかない、と思う。
月曜日のランチで頂いた蕪の煮物や、今日の夕食の茄子の鴨あんかけが美味。炊き込みご飯の出汁の香り、白味噌の甘みは日本人でなければ分からないでしょう。。。とついつい言いたくなる。特に炊き込みご飯の香りは、母の手料理を思い出す。
外国人を意識して、お刺身にしても何にしても薬味が多い。日本人にはちょっと多すぎるか(少なくとも私には)。
Simple is best、という料理はGrade9とかいう牛肉(英国人は何でもGradeで分けたがる)。値段からしてなにやらありがたいものらしいが、美味しいけれど、こういうサーロイン(?)より、日本の霜降りがいい。。。は贅沢か。
また、デザートは、モンブランと紫芋のアイスクリームを頂く。とても美味しいのだが、アルコールがきつすぎて、途中でgive up。美味しかっただけに、今でも心残り。。。
両店を紹介してくださったHさん、どうもありがとう!