季節の変わり目だからか、「眠い」という声を聞くことが多い。日本からも、こちら英国でも。
実は私の睡眠時間は短いほうだ。歳のせいかもしれないが、4時間眠ると自然に目が醒めてしまう。
友人や同僚がやたらにそれを羨ましがるので、大事なのは生産性(Productivity)であって、起きている時間の長さではないだろう、と反論したら、賢い友人はこんな風に反論してきた。
Productivityなんてものは、極めて限られたプロフェッショナルな観点において重要であるにすぎず、人生において重要なことは、君のBlogの題名にあるように”Que ma vie est belle!”といえることで、”Que je suis productive!"ということではないだろう、と。
あなたの言っていることは正しいかもしれないが、偏狭な観点だろうと何であろうと、できることなら変えたいよ、Blogの題名、
Que je suis productive!に。
友人がご飯を食べに来てくれるというので、ラタトゥイユといちじくのコンポートに挑戦してみた。
ラタトゥイユは以前からNoellaさんのレシピで作っていたが、彼女が作ると美味しいのに、私が作ると、まずくはないけれど、何かが足りない、と思っていた。
そこで、Netでいろいろなレシピを見て、私なりにアレンジ。
最後に入れたタイムが効いて、相当美味しい。招いた友人を差し置いて私が満足。
いちじくのコンポートはHidemi Suginoの杉野さんのレシピをアレンジ。赤ワインではなく、料理に使った残り物の白ワインで。でも、いちじくからの色が出て、シロップも赤く染まった。
これをヨーグルトに乗せて食べると、もう至福。友人をもてなすはずが、自分が最高に満足していたかもしれない。
土曜日にピアノのレッスンを受けたので、忘れないうちに復習をしようとピアノに向かった。スケールを弾きながら音名を歌う。声が出な~い-なんて思っていると、誰かがドアをノックする。
まずい、うるさかったかな?
しばらくピアノを弾く手を止めて様子を伺う。苦情のときは、音を止めたらドアをたたく音も止まるはずだ。ところが、再びドアをノックする音が聞こえる。
どーしよう、怖いおにーちゃんやおじさんだったら。
仕方がないのでドアに向かい、のぞき窓から外を覗くと、女性の姿。
「素敵なピアノの音がするので」
え、スケールだし、間違えてるし、たどたどしいし。その上、うなり声付きだし。
「今日6時半から小さなパーティをするのだけれど、来ませんか?」
上司から、英語を何とかしろ、普段英語を話す友達は居るのか、と言われたばかりの私は二つ返事で招待を受けた。
伺ってみると、同じマンションに住む仲良しさんたちの集まりのようだ。そこに声をかけてくださった方の友人ご夫妻がニューヨークから到着。相変わらず話は60%くらいしか分からないが、新しい知り合いを一挙に得られたことは大収穫。
ところで、声をかけてくださった女性、実はRoyal Collegeでピアノをやっていたらしい(大恥)。その後BBCに勤務し、今はリタイアして関連したコンサルティング業務をやっているとか。
やはり「音楽好き」がキーワードということか。この出会いを今後に活かして行けるとよいな、と思う。
先日のブログに、アクア・パッツァを作った時の写真を載せた。また、それは友人の来訪に備えたものだとも記載した。しかし、その続報がないことが気になっていらっしゃる方もあるかもしれない。
そう、どうなったかというと-
皆様のご期待通りである!ありえないことが起こったのである。何かと言うと-魚を保存するので冷蔵庫の温度を少し下げたら-冷蔵庫の中にあったすべての食材が凍った-魚も、野菜も、水もペリエもすべて、白ワインを除いて-。大不戦敗である。
こんなにできない人の友人なんて、普通やっていられないものだが(私だったら間違いなく、I am out!である)、親切なその人は、懲りずにリベンジの機会を与えてくれた。
結果は-
爆発することもなく、無事完成。今回の反省点はエビを魚と一緒にずっと煮込んでしまったこと。確かに「出汁」としては良いが、食べるには少し身が固くなってしまった。
何とかリベンジが果たせたことだし、次は何に挑戦しよう?
相変わらず懲りない私である。