横浜中華街にて。
講習のために訪れた横浜、
夕食はそれなりに満足できるものを食したかったので、
中国の赤に包まれた中華街を、ひとりふらふらと歩いていると。
これからお食事ならご一緒しませんか?
声をかけてきたのは28歳の青年、
後で知ったことだが、巨乳に釣られたとのこと。
バカだけど、正直で、なぜか憎めない。
この歳になりオヤジたちを悪く言えないのは、
若い子が近くにいて欲しいと思っている自分を自覚したためだ。
いままでの恋愛は年上が多かったからか、
その反動で、年下好きに趣向を転換した無意識や本能が可笑しい。
若い子はかわいいし、肌もピチピチで、なにより優しい。
相性のよさもわたしの心を擽る要素だ。
さて、ナンパしてきた横浜の28歳、
夕食をご馳走になり、山下公園で人生を語り、
お互いの名前も聞き合わず、そして、なにもなかったかのように別れた。
名前や連絡先を聞いたところで教えなかっただろうし、
もし相手が走り書きした紙きれを渡したところで、
わたしが連絡をしないことはわかっていたのだろう。
たぶん、夢。
またみたい甘い夢、
至福のひとときをありがとう。