蝉も遠く微かなよる
また思い出して満月をみあげると
ふたつの月が
私とあるく
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ふたつの月が
私とあるく
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古今和歌集の歌を自分なりに詩もどきにすることがあって
今、読んでみると自分の若さを知ります。
ふたつほど
読み人知らず
484
夕ぐれは雲のはたてに物ぞ思ふ あまつそらなる人を恋ふとて
「夕暮れの雲に」
夕暮れの丘に登ると
あかね色にそまる雲
その雲のように
僕の手のとどかぬところにいる君
逢えない気持ちが
いっそう
恋しく思う気持ちをこみあげさせるよ
夕暮の陽が山にかくれてしまう
君も
僕の前から消えてしまって
あらわれないのかな
君に逢いたい
小野小町
553
うたたねに恋しき人を見てしより ゆめてふ物はたのみそめてき
「うたたね」
あなたを恋しく思う気持ちは
日々増すばかりです
あなたをおもうと
寝ることもゆるされません
うたたねの夢に
あなたがでてきたとき
「そう 夢で逢えるんだ」
そんな気持ちで
うたたねの夢であなたに
逢うことを楽しみにしている
私なのです
でも、現実（ほんと）に逢いたいな
数年前ネット上で知って、昨年、病気見舞いの一期一会、ひとつ年上の女性が最近亡くなったと昨日知りました。Junさんの同僚かどなたかがくも膜下出血で亡くなったときのgoo日記の情景もどきを幻影的に思い出すのはこういうときです。
ツイッターなるものを春のぞきに行き、百人一首をつぶやき続けている人をフォローしてみたのですが、夏にはとっくに行かなくなってしまいました。
高校時代、現国の教師が百人一首すべてをわら半紙（！）２枚に印刷し、生徒全員に暗唱させようとしていた、ということがありました。
私は今憶えている数首しかそのとき暗記できなかったものと思います。そういえばそのころ夏休みの課題がわりにそんなに興味もなかったビートルズの歌詞を幾つか訳してひどく添削されたことがありました。
ＴＶドラマ10年先も君に恋してを、こんな思いの男いるのかいなと思って見ていたら、やはりと言いたい、女による脚本でした。ドラマの筋とは全然関係なくJunさんが離婚した理由がなぜか想像されたのですが、それがどんなだったかは今思い出せません。ここ一両年で遥かに老けた私のとりとめのなさはとめようがありません。
げんきでいてください。