細見美術館
特別展「初代 志野宗信没後五百年記念―香道 志野流の道統―」
期間:3月4日(土)~5月31日(水)
松隠軒宗信像
口を結び穏やかな眼差しで一点を見据え、香炉を前に膝上で手を組んで坐した肖像画。
志野流香道の祖、志野宗信は室町幕府八代将軍・足利義政に仕えたとされ、香道の基礎を作った人物。
三条西実隆や連歌師の宗祇、牡丹花肖柏、茶人の珠光等と交友関係があった。
青磁香炉「あをやぎ」
南宋~元代に作られた胴に4本の筋が廻り三つ脚の香炉。挽家には金蒔絵で「源氏香図」を表す。
伝来は足利義政、三好家、今川家、織田信長、姫路藩酒井家。
六十一種名香
紫地に花鳥文様が描かれた箱の中に、六つの香包さらにその中にそれぞれを色とりどりの紙で包んだ香片が納められている。
最も有名なものは「東大寺」と記されたもので、これは正倉院御物の「蘭奢待」の事。
宗信が足利義政の命で、婆娑羅大名・佐々木道誉蒐集の180種の名香や三条西実隆所有の66種を精選して「六十一種名香」を選定したと伝わる。
蘭奢待
菊の御紋の箱に納められており、明治天皇が明治11年に截香(香木の一部を切り取る)されたもの。
それを志野流香道松隠軒15代が賜った。
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