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【図録録】11 毛利家の至宝

過去の展覧会を図録で振り返る企画の第11弾。
今回は

毛利家の至宝
サントリー美術館
開催年:2012年

サントリー美術館のある「東京ミッドタウン」は江戸時代に長州藩毛利家の下屋敷があった場所。今回はその所縁の地にて開催される大名毛利家の特別展。

注目の展示は
連歌式目 里村紹巴筆
連歌の教学書で、二条良基がしるした「連歌新式」とその追加、更に一条兼良の「新式今案」を合わせて一書となしている。天正九年(1581)三月に紹巴が書写したもので、毛利元就の八男・毛利元康に贈与し、希望により慶長三年(1598)二月に奥書を記した。
古萩茶碗
口縁が僅かにすぼまる椀形で、高台は高く茶碗というより李朝の祭器に近いとされている。
箱蓋裏に「萩焼茶碗 重頼短冊添 不白」と川上不白が認めている。
唐物丸壺茶碗 銘 時鳥
茶褐色の釉薬に黒釉がまだらに流れ景色をなす。長い頸部、胴部には沈線が一条廻る。
後水尾上皇の発句より「時鳥」と銘が付く。更に沢庵の添状が附属する。
伝来は堺の茶人で油屋肩衝を所持した竹蔵屋紹滴、長州藩毛利家。
竹茶杓 銘 一松 千利休作
樋が深く、蟻腰・中節の茶杓で、追筒には「利休ヨリタマワリサシアク」とある。
内箱蓋裏の書き付けより、利休から毛利輝元に贈られた事が分かる。
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