SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

1409 湯木美術館 大名たちの茶道具コレクション

大阪

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湯木美術館

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秋季特別展 大名たちの茶道具コレクション —遠州と不昧の蔵帳から—
期間:9月2日(火)〜12月14日(日)

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瀬戸肩衝茶入 銘 飛鳥川
やや撫肩の茶入で、全体柿金気地に黒釉のなだれが一筋すっと通っています。
小堀遠州所持の茶入で、寛永14年(1637)江月宗玩を招いた茶会をはじめ遠州の茶会で最も多く使われています。銘は古今集「昨日といひ今日と暮らして飛鳥川 流れて早き月日なりけり」から採られており、最初この茶入を見たときはさほど良いとは思わなかった遠州ですが、再びこの茶入に再会すると思いのほか良い事に気づき愛蔵したとされています。
丹波耳付茶入 銘 生野
総体柿色をおびた茶釉で、肩に小さな耳が付いている。
遠州所持で寛永7年(1630)江月や松花堂昭乗を招いた茶会で無準師範筆「潮音堂」の掛軸等とともに使われています。後に松平不昧が所持した。
共筒茶杓 銘 ヤハラ道怡 千利休作 
実竹で節上だけでなく節下にも樋が通る、櫂先は右肩上がり中節で強い蟻腰となっている。
「ヤハラ道怡」なる人物へ贈られたものだが、如何なる人物であるかは不明。
後に松平不昧が所持し「雲州蔵帳」上之部に記載されている。
共筒茶杓 銘 虹 金森宗和作
煤竹で節上は2ヶ所煤けていない所があり、節下は削げている。二重撓めで櫂先は幅広く露は一文字の典型的な宗和茶杓となっている。
赤平茶碗 金森宗和作
楕円形の茶碗で口造りの一部が内側にせり出した様に分厚い。色も朱の中に茶・薄黄・薄緑・橙が混じっている。この形や色から湯木貞一が「熟柿」と銘付けた。

金森宗和が茶杓だけで無く茶碗まで作っていたとは初めて知りました。中々にインパクトのある作品で宗和の意外な一面を見た気がします。
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