愛宕坂茶道美術館
企画展「茶人の刀 茶杓展」
期間:10月5日(土)~12月18日(水)
「「茶人の刀」とも呼ばれ、茶人自ら削ることもある茶杓。作り手の人格や時代がよくあらわれ、見どころにあふれています。こだわりぬいた茶道具として、今に大切に伝えられてきた茶杓の数々をどうぞお楽しみください。」(公式より)
竹茶杓 武野紹鴎作
露は丸形で節上が太く節下はすっと細い。紹鴎作ではあるが変わっているのが節の位置がかなり上にある事。紹鴎作としてはかなり異色ではなかろうか?筒は片桐石州。
象牙茶杓 珠徳作
珠光の弟子で茶杓削り師であった珠徳作の茶杓。象牙製でここから珠徳形の竹製茶杓に発展していったと思われる。筒は表千家五世隋流斎。
竹茶杓 瀬田掃部作
露は剣先、煤竹で大振りの茶杓。まさに刀と云った形。
瀬田掃部の茶杓は大振りで有名だがこれは師の利休より贈られた大振りの茶杓「勢多」に習っての事だとされる。
この他では松花堂昭乗筆の月見布袋図(江月宗玩賛)や同じく昭乗筆の墨竹図(沢庵宗彭賛)・松平不昧筆の茶杓自画賛等の茶掛の展示もありました。なかでも昭乗の月見布袋図は大きな袋を枕代わりに寝そべり月を見上げる太鼓腹の布袋さんがユーモラスに描かれていました。
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