今回も京都
高台寺掌美術館
豊臣の肖像 【第1期】
期間:10月19日(金)~12月16日(日)
木下長嘯子像 宇喜多一蕙筆
頭巾を被り脇息にもたれた姿の肖像画で、傍らには瓢箪が置かれている。
木下家定の長男で高台院(北政所ねね)の甥・木下勝俊が長嘯子と称した晩年の姿を描いたもの。
像の上に「露の身の 消えてもきえぬ置き所 草葉のほかに またもありけり 」と長嘯子の辞世の句が書かれているが、秀吉辞世の句を想起させる。また傍らの瓢箪も秀吉の存在を暗示しているようだ。
木下長嘯子所用 長刀(二振)
大(刃長71.6cm)が鎌倉末~南北朝作、中(刃長45.2cm)が桃山~江戸中期作。
どちらも長嘯子所用で高台院の死後寄進されたとみられる。
木下長嘯子消息
極月(12月)七日付、高台寺宛。秀吉と高台院の遺像を見て感慨に耐えず涙を禁じえなかったと伝えたもの。「なき影に また袖ぬれてつかへけん 昔を今の 賎のをた巻」の歌を記す。
木下長嘯子消息「頼入候條々」
圓徳院の三江紹益宛。自らの墓所について、高台寺の傍らに埋葬してほしいと頼み、また亡き娘も同じ所に改葬してほしいとしている。
歌仙堂
木下長嘯子の位牌がまつられています。大名から歌人になった数奇な人生を垣間見れました。
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