ただいま妄想中

夢、かつリアルな頭の中身をどこへ。

相方の想ひ此処に

2008-02-17 23:18:44 | Weblog
なかなか手強いウイルスと、
がっぷり組み合う土俵の上。両者一歩も譲らず。
「この身体は、わしのもんじゃい」
と、ただ横になって意気がるだけの私とは違って。
うちの相方は偉い。激務であろう仕事をこなし、
家では食事作り、後片付けから、洗濯まで。
その合間には、電器毛布を買いに走り。
前もって部屋を暖めてくれ、
喉が渇いていないかとホットミルクを入れる。

すべて、私が頼んだことじゃない。
文句ひとつ口にせず、ただ黙々と動き続け
「しんどいだろう、可哀相に」と、あたたかい声をかける。

何かをしてくれるからという訳ではないけれど、
自分が弱ったとき困ったとき非力なときこそ
人の真の姿が見える。
この喜び、この感謝、
どうやったら伝えられるのか。
どうやったら返せるのか。
こういう人に、私はなりたい。

夫婦とはたぶん、命を共にするという意。
相方の優しさと、病の苦しみが渦巻く中で、
例えばいつ命を終えても、悔いはないと思った。

大きなものに出あうと、腹が座る。

けれど、私は絶対に忘れない。
命尽きるその時まで、
命を共にしている人がいることを。
私にできる、たったひとつの事だから。
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