ただいま妄想中

夢、かつリアルな頭の中身をどこへ。

雨の水玉

2008-02-09 10:43:51 | Weblog
「雨の日は、眠い」
ずっと昔、彼女はそう言った。
そんなはずないだろうと、鼻で笑った私。

あれから月日は流れ、いつの間にか
たいして深く考える事もないまま、
こんな所まで来てしまった。
確かに存在したはずの大切な人、との思い出も
あった様で、なかった様な。
海の底に沈んだ、宝石となった。
ゆらゆらと、水面だけが揺れている。

うん、雨の日
小さな細胞のすべては、動くことを放棄して
ただ、この静寂を好んでいる様だよ。

そう一言、彼女に届けよう。

彼女の居場所が、わかったならば・・・。

シャッ。濡れたアスファルトの上を
車のタイヤの音が、走りぬける

My dear,happy birthday!!


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とある冬の過ごし方

2008-02-07 10:35:08 | Weblog
もくもくと、本を読みすすめております
やたらと、いろんな本を積み上げて、囲まれて。幸。
いま夢中なのは「チームバチスタの栄光」(海堂尊・著)
このミステリーがすごい!の2008年大賞受賞作です。
スラスラと漫画みたく読めます
ユーモア満載で、ちょっとお医者さん気分になれます

たくさんのインプットは、
栄養となって→ココロに潤いをもたらします。
いただいた食事が、お腹の中でいかに消化・吸収されるのか。
人間がスケルトンじゃなくて、良かった・・・
と、たまに思ったりします。なんのこっちゃ

・・・もしスケルトンだったとしても。
鏡がないと、自分の顔すら見えないように
背中とかは、見れないんだろうなぁ。
必死に鏡2枚使って、見ようとするのかな。

自分で「こうであるつもり」の顔も
オンタイムで見えてたら、
こんなはずじゃないと思うんだろうなぁ・・・。迷宮入り
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My Family 

2008-02-06 12:55:15 | Weblog
元気があればぁ、何でもできる!!
↑のフレーズがわかる方は、かなりのお笑い通です。

それはさておき、(ただ言ってみたかっただけ)
家を一歩出ると、いつもと変わらない風景にも
観客がいるかの如く、ちょっとした緊張感が漂う。
幕は既に上がっていて、後戻りはできない。

それに比べて。
親、兄弟、相方と。居食住を共にしたり。
長い時間を共有しながら、ふと思う事がある。

家族と過ごす時間、それは舞台裏である。

役者は着替えたり、舞台の端から端まで移動したり。
出番待ちの人、出て行く人、終って戻ってくる人。
大道具の移動をする人、小道具の出し入れをする人。
いろんな人、人、人が狭い闇の中でひしめき合う。
その動きを、息を詰めて見守りながら
音と明かりのタイミングをみている人も。
観客の想像を絶する。七転八倒。

舞台裏。

美しく、素晴らしく、感動的だけでは済まされない。
美しく、素晴らしく、感動的であることは遠い。

優雅さとは無縁でありながら、
この上ない人間らしさを誇る。
それはきっと、架空じゃない証拠だ。
「いま」狂わしいほどに愛しい。
不完全、未完成なものにしか持ち得ない、愛らしさ
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電話のベル

2008-02-05 10:24:43 | Weblog
電話のベルで、正気に戻る。
よく知る80代の方だった。
何気ない会話に、心が和み
絡まっていた糸が、ゆっくりと解けていく。

人は、ひとりでは生きられない。

その人のちょっとした寂しさが
誰かを包み、温めてしまえる時がある。
人生の不思議。

相手の存在があって初めて
自分が浮き彫りになる。

ひとりだと思っている人も、
実は全然ひとりじゃなかったりして。
だからという訳でもなく、
人を想像することは、とても面白い。
嘘のような、たぶん本当であればいい話。

ユーモアの中に、悲しみのカケラがあり
暗闇の中に、ひとすじの光がある。
筆舌に尽くし難い、その美しさ
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忘れるということ

2008-02-04 08:07:14 | Weblog
あいうえおの羅列で、文章の何が変わるのか。
永遠に解読されることのない、魅力的な謎。
猿マネならぬ、
猿のマネをしてまでも楽しみたい、ひと時

ちょっと前に
「善き人のためのソナタ」という洋画を観た。
あまりの深さに、しばし脱力。ふぅむ・・・。

最高の感動でさえ、薄れゆくのは何故か。
眼前に切り取られた、小さな世界しか持ち得ないリアル。
まだ見ぬ時間と一緒に、過去は闇の世界へと葬り去られる。
古傷だけは、消えることを拒むけれど。

毎刹那、心が動き。忘却。
意思に関係なく、そうやってできた空間に
新たな風が吹き込んでくる


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欲望という名の花

2008-02-02 16:49:11 | Weblog
マグカップを口に、冷え切ったコーヒーを流し込む。
どのくらいの間、眠りに落ちていたのだろう。
あらゆる欲望が渦巻く中で、
わたしが欲して止まないもの、それは何か。

ある人は言った。想像と破壊であると。
ピカソから連想した、彼なりの推測、そして断言。

そんなに答えが明らかであるならば、
生かされるのに苦労はしない。

オリジナリティの欠如の連鎖で、
あらゆる世界は構築されている。
無意識下の模倣という、絶妙な才能を発揮しながら
すべては続いてゆく。

信頼を失ったと世界が騒ぐ。
何のことはない、
始めから、そこには何もなかった。
何もなかったことに、気付かされる
知は、毒である。
いつの日も、欲望という名の花は咲き乱れる。
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