大山美信 先生のこと~その4
10年以上ぶりに日辰画廊で先生と再会した
その際 ああ良いなと思って 作品を購入させていただいた
数ある展示作品の中でそれだけはブラウンの色調 直感的に迷わず是非とお願いした
個展の会期が過ぎて 北葛飾郡の学院まで車で受け取りに行った
他に誰もいなかったので 日曜日だったと思う
1991 偶景 No.6 個人所有作品より引用
ドローイングの代金を渡すと「あれは画廊が言っていた値段だ」
そう言って 先生は差額を返してくれた
そして校内を案内してくれた すぐ傍には江戸川が流れており 向こうに渡れば千葉県だ
装飾された校舎と 広いグランドもあった
静かでゆったりとした時間が流れている場所だったと思う
「ほかには 何も要らない」
大山先生はそう何度も繰り返し そこでの生活に満足されているようであった
と同時に口には出せないご苦労を抱えているようにも感じた
個展の帰り「貯めた金は全部なくなっちゃった」と漏らしていたからだ
(銀座で個展 という華々しさとは裏腹な現実をはじめて知った 200位? 掛かったとも)
いまでもそのドローイングは 家の玄関に置かしていただいている
1991 偶景 No.6 個人所有作品より引用
絵をやっているというお客さんが 「ああ何か良いですね この絵」と言っていた
分かる人には分かるのだ
(続く)
大山美信 先生 / Bishin Ohyama~Works 1
大山美信 先生 / Bishin Ohyama~Works 2
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます