北原鈴淳 琴古流尺八教室 in八王子

尺八の音色は心を癒してくれます。

演奏すれば「無」の境地になれ、演奏が終われば満足感、充実感が得られます。

釣りバカ日誌

2015-10-30 18:43:00 | 映画
「釣りバカ日誌」とは、漫画であり、同名の映画のタイトルである。

映画は何本か見たが、中でも面白かったのは、№16の「浜崎は今日もダメだった」である。
佐世保を舞台にした映画で、尾崎紀世彦演じるバーのマスターと、その一人娘演じる伊東美咲が嫁に行く話だが、尾崎紀世彦の父親ぶりが大変よく、娘を思う気持ちに泣けてくる。

今秋、テレビ東京でも新しい「釣りバカ日誌」が始まった。社長のスーさん役の三國連太郎はすでに故人となり、ハマちゃんだった西田敏行がスーさん役で初回を見たが、面白そうである。

さて、私の「釣りバカ」ぶりは、会社勤めの頃、同僚に誘われて行徳近くの江戸川で「ハゼ釣り」をしたのが最初である。
当時、私の住まい近くに釣り具屋の「キャスティング」があり、簡単なハゼ釣り用サオを買った。

二人でボートに乗り、漕ぎ出して川の中ほどでイカリを降ろし釣り出した。エサの青イソメに何回も指を挟まれ痛い思いをした。
それでも、何匹も釣れて良かった。あの当たりの「ブルブル」感が良いのである。
帰って自分でさばいて、てんぷらにした。これぞ江戸前である。

それから本格的に、イシモチ、キス、カサゴ、カワハギ、ソーダガツオ、メバルを釣るようになった。サオやリール、クーラー、雨具、手袋などひととおり揃えた。
江の島や金沢八景、そして泊りがけで網代まで行った事もある。

網代は同僚の知人が所有する別荘に泊まったのだが、夜は宴会で余り眠られなかった。
釣りは早朝である。魚種は岩礁帯のカサゴねらい。

海は雨で風もあり寒く、そこそこ波もあり、まだ慣れない釣りで針にエサをつけるのがやっとで、下を向いているうちに、気分が悪くなった。船酔いである。

船べりで「ゲーゲー」吐いたが、段々ひどくなり、今度は「オエー」が続いて、吐きだす物も無くなり、ついに黄色い胃液まで出てきて、大変苦しんだ。私のゲロが魚のエサになった事だろう。
顔面蒼白。そこで私はサオ入れを止めたが、それまで岩に針をとられながらも、何匹か釣った。
後日、スーパーで価格を見たら一匹\800~¥1000していた。

カワハギ釣りの時であった。
カワハギ用のリールを買って、イソイソと出かけた。

エサはアサリ。何しろ相手は「エサどろぼう」と呼ばれる位、エサをとられてしまい、私は船長に「そこの人、もうエサなんかないよ」と言われ、「ウソだろ」と思い、サオを上げるとエサが無いのである。それでも何匹かかかり「ウマヅラハギ」も釣れた。

その後だ。大物がかかった。まるでヘミングウェイの「老人と海」を思わせる、すごい引きがあった。カジキマグロかも知れない。
魚は海上に上がるまで、分からない。

引きが強く、リールを巻いても空回り。右に左にあばれ、他人とおまつり(糸がからむ)をするし、やっと友人が糸をたぐってくれて上げたら、何と「イシダイ」だった。
縦に黒白の模様のある魚で口はおちょぼ口だから、釣るには大変難しい魚である。

まぁ、たまたま釣れたと思うが、これが私の一生の自慢の種となった。
帰って刺身にした。

八王子に引っ越してからは、釣りはしていない。道具はほとんど処分してしまった。

以上、イソメの痛さと、オエーの苦しさの私の「釣りバカ日誌」でした。


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