就任式に出席した①メタのザッカーバーグCEO、②アマゾン・ドット・コム創業者のベゾス氏、③トランプ氏の長男ジュニア氏、④グーグルのピチャイCEO、⑤テスラのマスクCEO、⑥バンス副大統領、⑦バイデン前大統領、⑧ハリス前副大統領、⑨オバマ元大統領、⑩ペンス元副大統領=AP
米国で20日開かれたトランプ新大統領の就任式には政権との関係強化を狙うテック大手のトップらが出席した。
巨額寄付などで取り入る経営者の座席は演台に近く、厚遇ぶりが際立った。選挙戦を支えた側近やトランプ氏と近い各国首脳のほか、第1次政権で貿易戦争に発展した中国も特使が出席し、同氏との距離感が透ける場となった。
テック大手トップが存在感
宣誓するトランプ氏の後方、家族らに次いで目立つ位置にテック大手のトップがそろい踏みした。
かつてトランプ氏と距離を置いたり批判したりしてきた人物たちだが、自社に有利なビジネス環境を構築するためにすり寄るしたたかさが浮かぶ。
筆頭格が電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)だ。
マスク氏はかつてバイデン前大統領やオバマ元大統領など民主党のリーダーを支持していたが、共和党トランプ氏への接近に舵(かじ)を切った。
米主要メディアはマスク氏がトランプ氏支援で少なくとも2億5000万ドル(約390億円)を投じたと報じた。
①メタのマーク・ザッカーバーグCEO、②アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏、③グーグルのスンダー・ピチャイCEO、④テスラのイーロン・マスクCEO=ロイター
マスク氏は政府外の助言機関である政府効率化省(DOGE)を率いる。トランプ氏はDOGEを歳出削減の司令塔と位置づけており、各分野での規制緩和などは国内外の産業に大きな影響を与えそうだ。
マスク氏の隣はグーグルのスンダー・ピチャイCEOだった。グーグルの検索サービスを巡っては米連邦地裁が2024年8月、反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとする判決を出した。
司法省はウェブ閲覧ソフト「クローム」の事業売却などを求めており、新政権の意向が事業の行方を左右する可能性がある。
アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏、メタ(旧フェイスブック)のマーク・ザッカーバーグCEOの姿もあった。
現地メディアはそれぞれ100万ドルを就任式向け基金に寄付すると決めたと報じた。いずれの企業も米連邦取引委員会(FTC)に反トラスト法違反を巡る訴訟を提起されている。
アップルのティム・クックCEOの席もひな壇上だった。トランプ氏は19日の演説でクックCEOから米国内で大規模投資すると伝えられたと明かした。
中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」運営会社の周受資CEO=ロイター
トランプ氏が米資本との合弁を求める中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」運営会社の周受資CEOも就任式に立ち会った。
TikTokはこれまで米国で安全保障上の懸念や若者の心身への悪影響が指摘されており、事業継続のためにトランプ氏と協力する方針を示している。
①総合格闘技団体UFCのダナ・ホワイトCEO、②シェールガス・石油開発大手コンチネンタル・リソーシズ創業者のハロルド・ハム氏=ロイター
他の業界の経営者ではシェールガス・石油開発大手コンチネンタル・リソーシズ創業者で共和党の大口献金者であるハロルド・ハム氏の姿があった。
トランプ氏は20日、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」から再び離脱する大統領令に署名した。石油などの掘削を進める考えだ。
総合格闘技団体UFCのダナ・ホワイトCEOも同じく巨額の献金で知られる。メタは今月、ホワイト氏が取締役に加わると発表した。
閣僚候補、対中強硬派ずらり
トランプ氏が指名している閣僚候補にも実業家や投資家が数多く含まれる。中国に対して厳しいスタンスをとる人物が並ぶ。
①商務長官に起用されるハワード・ラトニック氏、②国防長官に指名されたピート・ヘグセス氏=ロイター
商務長官に指名されているハワード・ラトニック氏は高関税政策を支持し、対中強硬派の顔を持つ。
半面で中国でのビジネスに関わってきた。退役軍人で米FOXニュースの司会を務め、トランプ氏と親交を深めたピート・ヘグセス氏は国防長官に指名されており、安保戦略について「中国が最優先事項だ」と明言する。
①財務長官に指名された投資家のスコット・ベッセント氏、②国務長官の就任が決まったマルコ・ルビオ氏=ロイター
財務長官に指名された投資家のスコット・ベッセント氏は中国を「歴史上もっともバランスを欠いた経済」とし安価な製品の輸出で経済の停滞を乗り切ろうとしていると批判する。
外交トップである国務長官の就任が決まったマルコ・ルビオ氏も中国やイランに厳しい姿勢で知られる。米紙への寄稿で中国を「米国が直面した中で最大かつ最先端の敵国」と表現した。
各国首脳を異例の招待
一方の中国は韓正(ハン・ジョン)国家副主席が就任式に出席した。習近平(シー・ジンピン)国家主席の訪米は見送ったものの、
特別代表として韓氏を派遣してトランプ氏のメンツを立てた形だ。米紙はトランプ氏が就任100日以内の訪中に意欲を示していると報じた。
①イタリアのメローニ首相、②アルゼンチンのミレイ大統領、③中国の韓正(ハン・ジョン)国家副主席=ロイター
大統領就任式は外国の大使が出るのが慣例で、各国の首脳や高官を招待するのは異例だ。
イタリアのメローニ首相はいち早くトランプ氏の私邸を訪問し、欧州と米国の橋渡しとしての役回りを内外に示す。過激な言動で「アルゼンチンのトランプ」とも呼ばれるアルゼンチンのミレイ大統領も招待を受けた。
①ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長、②岩屋毅外相=AP
日本は岩屋毅外相が出席した。米大統領の就任式に日本の閣僚が参加するのは初めて。
トランプ氏の私邸を訪れ新政権の4年間で1000億ドルの対米投資を約束したソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長も出席した。
就任式は首都ワシントンにある連邦議会議事堂で催された。通例では議事堂外の特設ステージで開催するが、厳しい寒さへの備えとして議事堂内のロタンダ(円形の大広間)に変更して実施した。
屋内での実施は同様に寒波に見舞われた1985年のレーガン元大統領の2度目の就任式以来だった。
(比奈田悠佑、淡嶋健人、小林拓海、川上葉子、伊藤岳、山本博文、山下晃)
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
①これを「厚待遇」というべきでしょうか。トランプ推しに獅子奮迅の活躍を見せたイーロン・マスク氏は別です。その他のテック大手のトップたちは、カノッサの屈辱のハインリッヒ4世の心境でしょう。
②そもそも支持していないであろう新大統領の就任式に、揃いも揃って出席するとは。ビジネスを進めるための、長いものに巻かれろ以外の何ものでもないように。
その姿をみて思い出すのは、ウォーターゲート事件を描いた映画の原題「All the President's Men」。直訳すれば”すべては大統領の僕”です。
③日本でもテック大手のトップを鑑としてきた方々は多いはず。百年の恋も一日で醒める心境なのではないでしょうか。
ビデオを見ましたが、アップルは先日DEI廃止に関する株主提案を却下しており、ティム・クック氏が演説中終始無表情だったのが印象的でした。
性的マイノリティ当事者でもある彼はどんな気分でトランプ氏の演説を聞いていたのでしょう。
日経記事2025.1.22より引用
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(関連資料)
・希代のペテン師トランプ (今だけ・金だけ・自分だけ、そしてペテンだけ) RJ人気記事
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/02cd2c28a4fb789a18cac5cf12cbb25c
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/dc93416f22ca0b8a75dfb095fe33250d
・トランプ暗殺未遂 トランプによる自作自演のやらせ説
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6d0dd34c0a2c408bc92f608bef749d47
・ゼーリック氏ら米共和の元高官100人、ハリス氏支持(日経・ロイター記事)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d00ae2e261a46639d8c67c55416a0511
・米退役軍人ら700人超、ハリス氏支持 「民主主義守る」(日経・ロイター記事)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1516359acdf01351fc61ec47bc396bf2
・米司法省、マスク氏側に注意喚起 激戦州で毎日100万ドル(日経・ロイター記事) 飴に釣られる愚かな阿呆たち
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f87a14068256c74f14030e0b520c0f26
・トランプがDSと戦っている? 冗談もほどほどに!
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/de96e73270e915c376ff4eeae976c036
・トランプはDSと戦っていて、暗殺・戦争をしない?冗談もほどほどにhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f68d57be8bbd0c7a359c62ec32aa3b6b
ペテン師・トランプは、事業に失敗し5000億円以上の借金を抱え、次と不動産などの資産を売却。 残ったのは父親から譲り受けたマール・ア・ラーゴのみ。
そして民主党のバックにいるユダヤ系国際金融資本のDSの本丸であるロスチャイルドとゴールドマン・サックスに尻尾を振り、挙げ句の果ては彼らから巨額の選挙資金(1000億円以上)を集め、2026年大統領選に当選しました。
第一期政権でも、公約はDSを潰すといいながら、2016年に大統領選挙に当選したトランプ政は、政権中枢は、ロスチャイルドとゴールドマンサックスのDS祭り。
国民から非難を浴びましたが、アメリカ国民は何も学んでいないようですね。
今回も見事に騙されました。
・トランプがDSと戦っている? 冗談もほどほどに!
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/de96e73270e915c376ff4eeae976c036
・トランプはDSと戦っていて、暗殺・戦争をしない?冗談もほどほどにhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f68d57be8bbd0c7a359c62ec32aa3b6b
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ドアホらが!!