米上院軍事委員会の公聴会に臨んだヘグセス氏(14日)=AP
【ワシントン=飛田臨太郎】
米連邦議会上院は24日、トランプ大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏の人事を承認した。
採決結果は賛成50、反対50で同数となったが、上院議長を兼ねるバンス副大統領が賛成票を投じて、かろうじて認められた。
ヘグセス氏は退役軍人だが、政府や軍での要職経験がない。米FOXニュースの元司会者で、トランプ氏と親しい関係にあったため登用された。
女性に対する暴行や過度な飲酒癖などの疑惑があり、上院で資質を疑問視する声が根強かった。
定数100の上院のうち、与党・共和党は53で、野党・民主党が47。共和党から重鎮のマコネル議員ら3人がヘグセス氏に反対票を投じた。
米憲法の規定では上院の採決で可否が同数となった場合、副大統領による議長決裁票を投じる仕組みがある。副大統領が共和党のバンス氏だったため、ヘグセス氏は承認された形だ。
副大統領の議長決裁票で閣僚人事が決まるのは、2017年の第1次トランプ政権の教育長官以来、史上2度目。仮に否決されればヘグセス氏を指名したトランプ氏の権威に傷がつく事態となっていた。
ヘグセス氏は14日の上院公聴会で「同盟国や友好国と連携し、インド太平洋における中国からの侵略を抑止する」と語った。「トランプ政権は『力による平和』を実現する」と強調した。
第1次トランプ政権ではトランプ氏と米軍高官の関係が悪かった。トランプ氏は自身に忠誠を誓うヘグセス氏を国防総省に送り込み、自身の意に沿う政策を進める狙いがある。
トランプ氏は不法移民対策に軍の資産や予算を活用しようともくろむ。ヘグセス氏は国防総省の組織改革を目指す。
公聴会では「無駄な手続きを排除し、官僚主義を廃し、技術革新を奨励する」と訴えた。トランプ氏とヘグセス氏が、意向に沿わない米軍高官の解任に動く可能性がある。
トランプ氏は選挙集会で「戦う将軍」と「WOKE(ウオーク)な将軍」を区別し、後者を解雇すると繰り返し唱えた。ウオークは米国の保守派が少数派の権利擁護など社会的正義に「目覚めた」人々を嘲笑する言葉として使う。
米メディアは解任する候補の一人に米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長が含まれていると報じている。
ヘグセス氏以外にも上院の承認が難航しそうな閣僚や高官の候補者が残る。米中央情報局(CIA)などの情報機関を統括する国家情報長官候補のトゥルシー・ギャバード氏は、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)に抱く安全保障上の懸念を「正当だ」と擁護した過去がある。
ワクチン懐疑派で厚生長官候補のロバート・ケネディ・ジュニア氏やトランプ氏への捜査を巡り陰謀論を主張する米連邦捜査局(FBI)長官候補のカシュ・パテル氏にも支持表明を控える議員が少なくない。
日経記事2025.1.25より引用
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アホボン・トランプとお馬鹿国民で、アメリカ終わりの始まり。
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