イランはイスラエルと対立する(写真はイランのアブドラヒアン外相)=ロイター
【ワシントン、ニューデリー=共同】
米国防総省は23日、インド沖約370キロのインド洋でリベリア船籍の日本のタンカーが、イランからの無人機による攻撃を受けたと明らかにした。火災が起きたが鎮火し、負傷者はいないとしている。
AP通信は英国の海上警備会社の話として、タンカーはイスラエルと関係があるとしている。
国防総省やインド沿岸警備隊などによると、タンカーは日本の会社が所有し、オランダの会社が運航。インド人20人とベトナム人1人が乗り、19日にサウジアラビアを出発、インド南部マンガルールに向かっていた。
イランはイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスや、紅海で商業船への攻撃を繰り返すイエメンの親イラン武装組織フーシを支援している。今回の攻撃も背景にイスラエルとの関係がある可能性もある。国防総省は「2021年以降で7回目のイランによる商業船攻撃」としている。
日本時間23日午後3時ごろに攻撃を受け、被害状況の確認と修理のため行き先をインド・ムンバイに変更。インド巡視船などが支援に向かった。
一方、米中央軍は23日、紅海で活動中のミサイル駆逐艦ラブーンがフーシ支配地域から飛来した無人機4機を撃墜したと発表した。ノルウェー船籍とガボン船籍の石油タンカーから同日、無人機による攻撃を受けたと報告があった。けが人はなかった。フーシの弾道ミサイル2発も紅海に発射された。