電気自動車(EV)向けパワー半導体などの販売が想定を下回る
ロームは7日、2025年3月期の連結最終損益が60億円の赤字(前期は539億円の黒字)になる見通しだと発表した。74%減の140億円だった従来予想から下振れして最終赤字に転落する。
電気自動車(EV)向けパワー半導体などの販売が想定を下回る。最終赤字はデジタル製品向けが不振だった13年3月期以来、12年ぶり。
売上高は4%減の4500億円、営業損益は150億円の赤字(前期は433億円の黒字)になる見通し。従来予想からそれぞれ300億円、290億円下方修正した。
EV市場の減速を受け、自動車向けの半導体が振るわない。中国景気の低迷を背景にファクトリーオートメーション(FA)機器メーカー向けの半導体出荷も落ち込む。
同日発表した24年4〜9月期の売上高は前年同期比3%減の2320億円、純利益は94%減の20億円だった。