13日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸で始まり、祝日前の前週末に比べ650円ほど高い3万7500円台半ばで推移している。
取引時間中に節目の3万7500円を上回るのは1990年2月以来、34年ぶり。
上げ幅は一時、700円を上回った。12日の米株式市場でダウ工業株30種平均が過去最高値を更新した流れを引き継ぎ、東京市場でも幅広い銘柄に買いが先行している。
9日に2024年3月期の純利益見通しを上方修正した東エレクが大幅に上昇し、日経平均を押し上げている。
米景気の底堅さを示す経済統計の発表が相次ぎ、投資家はリスク選好を強めている。機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は前週末9日に初めて節目の5000台に乗せ、12日の取引でも大台を維持して終えた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は12日に最高値を上回る場面があるなど、堅調な値動きが続いている。日銀による金融緩和の長期化観測に伴う円相場の下落基調も輸出関連株の買いにつながっている。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
ソフトバンクグループ(SBG)やアドテスト、スクリンが高い。東京海上やMS&AD、SOMPOなど保険株も買われた。一方、取引開始前に23年12月期(前期)の連結純利益予想を下方修正した大塚HDが大幅安。テルモやオリンパスも売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2024.02.13より引用