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米政権、科学データ「削除」 研究者は保存・公開で対抗 (日経2025.2.18)

2025-02-18 08:56:01 | トランプ政権


米疾病対策センター(CDC)は米政権の反DEIの方針を受け、エイズウイルスなどの情報を削除した=ロイター

 

【ヒューストン=川原聡史】

トランプ米政権が国の機関が持つデータや情報を削除し始めた。DEI(多様性、公平性、包摂性)や気候変動対策に批判的な政権の方針と異なるためだ。

これに対抗し、科学者らはウェブサイトを独自に保存・公開する。データは研究を支える財産で、攻防の行方は科学の進歩を左右しかねない。

 

AP通信などによると、感染症対策の研究所である米疾病対策センター(CDC)はトランプ大統領就任後に、性的少数者の感染リスクが高いとされるエイズウイルス(HIV)の情報や、トランスジェンダー(出生時の性と自認する性が異なる人)の学生がうつ病などに悩む割合が高いとする調査結果を削除した。

トランプ大統領が掲げる反DEIに対応したとされる。トランプ氏は性別は男性と女性の2つとし、変更はできないと命じている。

 

 

 

 

 

 

「非常に憂慮する事態だ」。米国感染症学会は1月末、政府による削除を非難する声明を出した。

HIVなどの感染リスクを抱えるのは性的少数者だけでない。データが消されれば、感染拡大を防ぐ分析や、治療法開発に向けた研究が滞る恐れがある。

 

CDCを巡っては新政権の発足直後、情報公開が一時停止になった。

政府が情報を管理するためだったとされる。これにより、鳥インフルエンザの感染状況の報告が遅れた。牛をみる獣医も感染していた実態が、後で知られることになった。

 

トランプ氏が否定的な気候変動分野でも、同様の事態が起きている。英ガーディアン紙は1月下旬、米国務省が持つ、山火事の脆弱性を評価するツールなどが消えたと報じた。

山火事は米カリフォルニア州で甚大な被害をもたらしたばかりだ。気候変動に伴う極度の乾燥が、災害の一因になったと指摘されている。災害を予防したり、被災状況を認識したりする情報が消えれば、より深刻な被害を生みかねない。

 

こうした状況を受けて、科学者らはデータの保護に乗り出している。カリフォルニア大学サンディエゴ校のニーマ・モシリ博士は、CDCなどのサイトやデータを保存している。

モシリ氏はウイルスの感染流行のシミュレーションを研究している。保存した新型コロナウイルスのワクチン接種率や、人種・年齢別の死亡者数などのデータは、自身の研究に役立つ。「予測モデルを現実に適用するにはデータが重要だ」とモシリ氏は強調する。

 

 

米ハーバード大学ロースクールは2月上旬から、政府の30万件以上のデータセットを公開するプロジェクトを始めた。対象にはがんの発生率や空気の質の変化など、将来の科学研究にもつながるデータが多く含まれる。

「データは社会を理解し、将来の計画を立てる基盤だ」と、ハーバード大ロースクール図書館イノベーションラボの責任者を務めるジャック・カッシュマン氏は意義を話す。

 

従来はリンクが切れるウェブサイトを保存したり、裁判所の判決のデータベースを作ったりしてきた。今回のプロジェクトでは「これまでの技術を結集する」とカッシュマン氏は話す。

司法に訴え、状況を変える動きもある。AP通信によると、米国の医師や医学生による団体がCDCや米食品医薬品局(FDA)などを相手に訴訟を起こした。この結果、連邦地方裁判所の判事がウェブサイトやデータの復元を命じ、政府機関も従った。

 

現状のデータを守る取り組みがある一方、今後に向けては不安もある。起業家イーロン・マスク氏が率いる政府効率化省(DOGE)は政府のコストカットを掲げる。

米国立衛生研究所(NIH)などの研究予算も大幅に削減される可能性がある。従来実施していた研究や調査が、予算不足でできない懸念も出ている。

 

 

 
 
 
 

 

 

 

日経記事2025.2.18より引用

 

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アホボン・トランプとお馬鹿な米国民によって、

『アメリカ終わりの始まり!』

 

 

 



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