一部の大学はイーロン・マスク氏がXを買収してから
「オーナーの意向に沿うコンテンツが好まれるようになった」
と指摘=ロイター
【ベルリン=共同】
ドイツやオーストリアの60以上の大学や研究機関は10日、共同声明でX(旧ツイッター)の利用を中止すると宣言した。
現在のXの在り方が、科学や事実に基づく民主的な議論を求める大学や研究機関の価値観と相いれないと説明した。ドイツメディアが伝えた。
共同声明はXが右派ポピュリスト的なコンテンツの拡散を強化していると指摘し「多様性や自由、科学を促進する価値観はX上にもはや存在しない」と強調した。
共同声明に参加した一部の大学は個別に声明を出し、実業家イーロン・マスク氏がXを買収してから「オーナーの意向に沿うコンテンツが好まれるようになった」と訴えた。
マスク氏は排外主義を掲げるドイツの右派政党、ドイツのための選択肢(AfD)支持を繰り返し表明。
9日にはAfDのワイデル共同代表とXのライブ配信に臨み、2月の総選挙でAfDに投票するよう呼びかけた。
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日経記事2025.1.11より引用