Q2B 2024 シリコンバレーでは様々なエラー訂正技術の発表が相次いだ(写真:日経クロステック)
米テック大手が、量子技術の開発を加速させている。
量子コンピューターの最大の課題とされる量子エラーを訂正する技術や、量子コンピューター向けプロセッサー、AI(人工知能)などの基盤技術を巡り、主導権争いが本格化してきた。
2024年12月10~12日に米カリフォルニア州サンノゼで開催された量子コンピューターの国際会議「Q2B 2024 Silicon Valley(シリコンバレー)」では、各社が最新の研究成果を発表した。
米IBMは量子エラー訂正のための符号化技術、米Google(グーグル)はエラー訂正機能を盛り込んだ量子チップ、NVIDIA(エヌビディア)は量子エラー訂正につながるAI技術を披露した。
こうした技術の開発が進めば、将来期待される「誤り耐性のある汎用型量子コンピューター(FTQC)」の実現が現実味を帯びてくる。同イベントで発表された注目すべき5つの技術をまとめた。