北鎌倉発!人生を変える青木理恵のコーチング

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全国決勝大会   連弾:デュオ2台部門

2005年08月22日 | 2013~10年 北鎌倉、ロンドン生活
ピティナ・ピアノコンペティション全国大会、連弾の中級後半から聴きました。
会場の津田ホールは千駄ヶ谷の駅前でとても便利です。

審査の先生の顔ぶれをみてびっくり!
なんと、恩師の池沢幹男先生のお名前が。。。
池沢先生はご夫婦のデュオピアニスト。
こんなところでお会いできるなんて!
25年前のお二人の渋い、いぶし銀のような演奏が脳裏を横切ります。

席では、前半から聴いていた沼田先生が感想メモを片手に待っています。
今日は、ゆっくり聴ける。。。ハルカとともにどっしりと腰を下ろします。

次々と素晴らしい演奏が続く中、音楽の中に身をおいて、本当に楽しんでいる。きらめいている。と感じられた演奏は、多くはありませんでした。
先生に習ったことをきちんと上手に弾いているという感じです。
「自分はこう弾きたいんだ!」という意思や創造性の感じられる演奏は、全国前にカットされちゃったのかしら。
よく、日本人の演奏は指だけ動くと言われますが、今日においてもまだ変わっていないのか。


それでも自分達のカラーを持って、主張していたペアもいました。
私が好きだったのは、地震で遅れながらも気合の入った演奏をしてくれた籐堂&納村さん。
上級では、北海道の早坂&藤原さん。
出来上がった音楽を披露するのではなく、その場で、楽しんで創っていた。
自分の持ち味で演奏していました。
   パチパチ!
そして、ブラボーだったのは、2台デュオの出口&児島ペアです。
よくぞ、ここまでやって見せてくれた!というテンションの高さ。
シュスコタービッチの出だしは、2人の音色が全く同じ。薫太朗君の硬めのフォルテに握りこぶしのフォルテで答える絵美理さんです。
続くピアノの部分もソフトな色が一緒です。
体格も体力も違うのに本当によくついていくな~と感心します。
薫太朗君が、バリバリと弾き、朗々と歌う中、絵美理さんが、しなやかに答えていきます。
2人とも違うタイプなのにとても楽しめました。
何よりも音楽が好きなのが伝わってきます。
インファンテでは、私まで一緒に踊りだしたくなりました。
欲を言えば。。。
薫太朗君には、腹の底から響くベースの音が欲しかった。
もちろんよく出ていた時もありましたが、ここぞという時に出してくれたら、ぐぐっときただろうな~と思います。
絵美理さんの音楽は、清潔で自然です。
曲の雰囲気に合わせて、悪女のような毒の味が出せたら、「え!こんな清純な乙女が。。。。」と意外性があって面白かったかもしれませんね。

あ!もう今日のグランミューズ全国大会に出かける時間です。
では、行ってきます。


ピアニスト 飯田さゆり

2005年08月20日 | 2013~10年 北鎌倉、ロンドン生活
NYのピアニスト飯田さゆりさんが、千葉市文化センターで、ゲストとして演奏するとの事。
ハルカと一緒に駆けつけました。
さゆりさんは、大親友であると共に最も尊敬するピアニストなんです。

曲は、半音階的幻想曲とフーガ  J.S.バッハ
   バラード 4番      ショパン
   死の舞踏         サン・サーンス/リスト編

やっぱり、凄かった。

力強いはっきりしたライン、遠心力を描くようなメロディライン。
男性ピアニスト顔負けの迫力とスケールの大きさ。
聴き進むほどに胸がドキドキしてきて、この先どうなっちゃうんだろうと怖いような気持ちになっていきます。
煌びやかなテクニックと甘い太いラインが絡み合って、大人の女、人生の深淵を覗くような一瞬!
まるで、ナナハンのバイクで高速道路をぶっ飛ばしているようなスリルと迫力と甘美さです。 

会場のお客様も身を乗り出し、引き込まれてゆきます。

飯田さゆりさんは、ONLY ONE の存在だ。改めて思うコンサートでした。
次の曲を聴かせてもらうのが、楽しみです。

関本昌平 石井楓子ジョイントピアノリサイタル

2005年08月14日 | 2013~10年 北鎌倉、ロンドン生活
気分を変えて、今日は長男こと昌平くんと楓子ちゃんのコンサートに行ってきました。楓子パパのヴィルトーゾ・アーツ企画のコンサートです。
この2人は、5年前のNYでのカーネギーコンサートに出演してくれた20歳と14歳のピアニストです。
その時の昌平くんは、たしか中2.タキシードを着るのを嫌がって黒のタートルで弾くのが彼のスタイルでした。
が、今やタキシードも板に付き、おしゃれなヒゲが似合う立派な演奏家に成長しました。

楓子ちゃんもかわいいミニのドレスで天使ちゃんのようでしたが、美しく成長してブルーのロングドレスは、リトルマーメイドのようです。

5年って姿も演奏もこんなに変わるのね。。。

プログラムは、楓子ちゃんがシューマンの幻想小曲集とショパンのアンダンテ・スピアナートです。
中2とは思えない、指さばきと構成力に感心します。
シューマンは、とても良く低音が響き、良く練られた思いのこもった演奏でした。
ショパンもとても綺麗だった。
右手の音が響くとさらに良いのになと思いますが、欲を言えば上手すぎるということか。。。頭の良さが演奏に出すぎているのかな。

さて、昌平君はショパンコンクールを控えて、6月5日のカーネギーコンサートよりも数段変身した演奏を聴かせてくれました。
3つのマズルカ、ソナタの2番、英雄ポロネーズ。
彼の演奏を聴くと、なぜが涙が出ます。心にしみる演奏だからでしょうか。
いつも期待を上回る何かを見せてくれます。
今回は、前回にも登場したケンジ君ご一家も聞きに来てくださり、感動のご対面を果たすことが出来ました。
英雄ポロネーズを弾いていたケンジ君には、すごい刺激になったはずです。

「昌平くん。リクエストしてもいいですか?」
今回も演奏後に厚かましくもお願いしてみます。
いつものおだやかな笑顔の奥の目が一瞬キラッと光り、真剣な顔になります。
「おしゃれな、おしゃれな箇所を1つ入れて欲しい。。。」
「えー!!おしゃれじゃない~?」
ショパンの数々を素晴らしく弾いた後に、とんでもない事を頼んでずっこけさせてしまいましたが、さすが昌平くんは鋭い!
「ワルツか~。今、苦労しているんだ」

昌平くんのコンサートの後には、いつもリクエストをしてきました。
皆は、「素敵でした」「すごかった」しか言わなくても私は絶対にリクエストしつづけると決めている。
こんな私のリクエストでも昌平くんは答えてくれる優しさがある。
そして、次のコンサートで私を満足させてくれるのだ。
だから律儀にどの箇所でどの位泣けたか、感動したかもちゃんと伝えておく。
昌平くんは、いつも聞いているのか聞いていないのかあいまいなニコニコ顔だけれど、本当におおらかで暖かいサービス精神を持つピアニスト。
数少ないは貴重な存在だと思う。
彼ほどの実力者なら、ムッとしたり、ケチつけられたって思っても不思議はない筈。
そう、大物になってね!


さあ、皆さん。
ほとんどのボキャボラリーをかねそろえた昌平くんに今度はパリのおしゃれのエッセンスが加わりますよ。
楽しみだな~
本当に楽しみだ。
みんなで、応援しましょうね。

横浜本選の結果

2005年08月14日 | 2013~10年 北鎌倉、ロンドン生活
沼田先生と連日の練習を終え、沢山の応援団と共にみなとみらいホールへ乗り込みました。
2人で作ったイメージ通りの弾けたし、思いっきり演奏できました。

でも、結果はドボ~ン。

全国へは、力及ばず、進めませんでした。
暖かいコメントと思いがけない高い点数を頂きましたが、もっと上手な人達がいたってことなんです。

結果発表は、私たちのピアノの生徒さんたちが走って群がる大人たちの足元から入り込んで見に行きました。
      「見えなかった。。。」
本当は名前がなかったのを知ってるのに、そう言ってくれる優しい生徒ちゃん。
うう~と涙が出そうになりました。

応援団も「そうか。でも、良かったのに」と何といってよいのか困りながらも残念がってくれています。
こういった間の悪さを実体験するってことが、コンペで落ちるってことなのか。と私は感じます。

私の次男である(長男は関本昌平君ということになっている)出口薫太郎君はNYの母(私のこと)の恨みは全国大会ではらす(といっても2台デュオですが)とまで言ってくれて、また涙が出そうになります。
こんなドラマもコンペに出たから味わえたのだなと思います。

皆さん、本当にありがとう。


反省点としては、グランミューズは大人の音楽愛好家のコンペなんだから、とちょっとだけ甘く見ていた事です。
本選は、技術的にも音楽的にもプロ並みのレベルが高さが必要です。

スラブ舞曲だからといって田舎の味を出すことに懸命になっていた私たちはちょっとピントが外れていたかもしれません。
この田舎の味は、どこか小さなコンサートで味わっていただく方が相応しいのかもしれません。

でも、練習はとても楽しかったし、予選の時よりはずっと上手になったと感じていて受けてよかったなと思っています。

プロモータータイプの私は、お気楽にまた今度は他の派手な曲で出たいなと思いますが、サポーター&アナライザータイプの沼田先生は、「~と、いうことはグランミューズの本選に残るって事は。。。」早速分析し始めます。
2人のタイプの違いでうまく支えあって楽しくやってこれたのだと思います。

最後に沼田先生のお嬢さんが「デュオの40歳以上部門があるといいのに」と真剣に言ってくれて嬉しかったです。
でも、出来れば45歳以上がいいな~なんちゃって。
娘のハルカも私以上に緊張したのか、その夜はぐうぐう寝ておりました。

いよいよ本選です。

2005年08月10日 | 2013~10年 北鎌倉、ロンドン生活
8月13日、みなとみらいホール、小ホールで、ピティナ・グランミューズの本選が行われます。
グランミューズは大人を中心としたコンペティションです。
音楽愛好者の方から音大ピアノ専攻卒の方まで、また嬉しいことに40歳以上の部もあります。
そんな中、私と沼田先生とでデュオ部門に挑戦します。
予選の時は、反省点も沢山ありました。
あれから2週間を使って大きく作り直しました。
今、出来ることは出来るだけ2人で合わせる時間をとって練習すること。
そして、本番で迷わず力が出せることです。

「全国大会に行けたらドレスを買おうね。。。」
けなげな私たちです。
いえ、本音はもったいないから。
この年になってなかなかドレスを着る機会はありません。
もし、自分の娘が本選に出られるのならすぐに買っちゃう所ですが、主婦感覚ではそうそう贅沢は出来ません。

「買わなくて良かったね~。トホホ」という事にならないよう精一杯頑張ります。

時間は朝9:30からやっていますが、私たちの出番は19:30~20:25頃
です。
リエ先生とはるみちゃんの演奏、どうぞ応援に来てくださいね。