11月9日
○ prologue
前々から榛名神社を訪れてみたいなと思っていました。
写真で見た、榛名湖に映る榛名山の画像が美しかったし、榛名山・榛名湖・榛名神社と、優しげな名前の響きに惹かれたのです。
しかもそこは、群馬屈指のパワースポットなんだとか。
とうとう、その榛名神社に行けることになりました。
友達の友達が企画したドライブに、混ぜてもらえることになったのです。
ただ、出発前日、友達が急に参加できなくなってしまいました。
突然の一人参加になって、大丈夫かな。期待と不安でいっぱいです。
○ 集合は野生のカン
当日朝は品川駅集合。ドキドキしながら集合場所へと向かいます。
メンバーを誰ひとり知らないことに緊張しますが、それ以上に誰の顔もわからないため、うまく車が見つけられる自信がありません。
ネットがあるので、最悪何とかなるとは思いますが。
駅前ロータリーの辺りでは、車が列を作って停まっていました。
どれも待ち合わせなんでしょうか。
その中の一台の大きな車の助手席から人が顔をのぞかせ、そこに女性が近づいて行ったのを見て、反射的に私も駆け寄っていきました。
何となくカンで、あの人たちだろうと思ったのです。
2人がこちらを向いてから(違ってたらどうしよう、私、変な人だ)と我にかえりましたが、もう後には引けなかったので、おどおどと名乗りを挙げました。
無事メンバーの方々でした。よかった~。
車の中に招いてもらって、ほっと一息。
女性は、友達の友達のナオミちゃんでした。
じきに参加者が勢ぞろいして、出発します。
今回のメンバーは、主催者の古事記博士に健康博士、村長、村長の娘、軍師、そしてナオミちゃんと私の7名。
○ 行いがいいのか晴れ女か
前日は一日雨が降り続き、今日も雨だとの予報を聞いてブルーでしたが、朝起きるとからりと晴れ上がっていました。
きっと誰かの行いがいいのでしょう。(人ごと)
ナオミちゃんが「私、雨の時に神社に行ったことってないの」と言いました。
まあ、選ばれし晴れ女はあなただったのね!
「ううん、雨だと行くのを止めちゃうの」
あ、そういうこと…。
アフリカにサファリに行ったことがあるとか、動物占いが一緒だとか、秩父パワスポ巡りをしたとか、彼女とはいろいろと共通点があり、嬉しくなって一番後ろのシートで話し込みました。
前の席には村長の娘さんがいます。
ネイティブアメリカン風に名づけてみましたが、ポカホンタスっぽくはない、今どきの学生さん。
村長と一緒に、よく神社仏閣巡りをしているそうです。
前日はアルバイトのシフト時間が遅かったとのことで、出発早々、行きから熟睡していました。
寝る子は育つ!
○ 静かな水沢観音
途中、高坂SA(だったかな)に寄って、最初に着いたのは水沢観音。
群馬では、榛名神社に次ぐパワスポとされている聖地です。
水沢という名前も、またきれいな響きですね。
ここは坂東三十三観音のお寺。巡礼中の私は来られてラッキー。
仏像が手水舎を守っていました。
ええと、水を出してる君は誰かな?ロバ?ラバ?
雰囲気がある石段を踏みしめながら登っていきます。
濡れていると滑りやすいので、雨が止んでよかったです。
石段の途中にある山門で、お坊さんとすれ違いました。
その一瞬、時が止まったようでした。
この山門には上に登るための階段がありましたが、あまりの急勾配にびっくり。
これ、ほとんどハシゴですね?
降りる時はもっとこわそう~。私はお尻をずるずる引きずらないと無理そうです。
○ にぎやかな本堂
静かな石段に、静かな境内を想像していたら、上りついた先には人が大勢いて、とても賑やかでした。
雰囲気ががらりと変わって、びっくり。
私たちは下で車を降ろしてもらって、石段を登って行きましたが、みんな、近くの駐車場からまっすぐ来たようでした。
有名な古刹ということで、ツアー客がひっきりなしに訪れていました。
鐘の音が何度も何度も響き渡ります。
参拝者が鳴らしているのを見て、ナオミちゃんが「お坊さんかと思った」と言いました。
確かに、鐘を打つ人といったらお坊さんですが、お坊さんはそんなにひっきりなしには鳴らしませんー。
江戸末期、天明七年(1787)の建築とされる本堂はとても古く、そして立派でした。
カラフルに彩色されていて、見ていると楽しくなってきます。
本堂の中には、金色の観音様が見えました。
お堂の後ろ側にまわると、先ほどの観音様と背中合わせで、別の観音様が立っているのが見えました。
天上には天女が描かれています。
私は、お堂の上の狛犬の間に、時々鳥が混じっているのが気になりました。
モズ?ウソ?それとも天狗でしょうか。
○ 回るお地蔵さま
形のいい六角堂は、お経の詰まった経堂かと思ったら、お堂の中には六地蔵尊がいるとのこと。
つまりこの中にいるのは、「回るお地蔵さま」です。
回すことで功徳が出るのですが、立て看板に
「静かに回してあなたの真心の供養を望みます」と書いてありました。
ん?なんだか気になって、何度か読み返します。
真心の供養って、どういう意味?まだ心は死んでないのに。
それとも死んでるの?「お前はもう…(略)」
「私たちも回したいね」と、ナオミちゃんと向かいましたが、一足先に別方向からツアー客がやってきて、たちまち行列ができました。
何度か試みましたが、そのたびに別のツアー客とかち合うというタイミングの悪さで、結局断念。
「回すことで、発電するとかすればいいのに」
「六角堂をライトアップするとかね」
回したくてずらりと並んだツアー客の列を見て、そんな話をします。
○ 飯縄の権現さま
境内に鳥居があり、そこから上に続く赤い階段が気になったので、登ってみました。
そこは飯縄大権現のお社がありました。
「だから小高い場所にあるんだ」とつぶやいたら、「飯縄大権現って?」とナオミちゃんに聞かれました。
「天狗の神様で、高尾山でもお祀りしているの」と答えましたが、正しいことを言えたか自信がなかったので、後で調べてみました。
大丈夫。もともと長野の飯縄山でお祀りしているそうです。
それでさっき、本堂の彫刻の中に天狗が混ざっていたのかもしれませんね。
○ 寺前マーケット
お寺の横では、地元の人たちが市を開いていました。
「お、またたびの木が売ってる」と、村長親子は買い求めます。
自宅にネコを5匹も飼っているんだそう。さすがは村長。(←?)
地方の野菜市場を見るのが好きです。スーパーにあまり出ないものがあったりするからです。
その中で目に付いたのは、ネギ!
下仁田ネギもありましたが、普通の青ネギの方が生き生きとして見えました。
「ネギが安いですね!」と言うと、みんなに「買ったら?」と言われます。
「いえいえ、ネギを抱えて山手線に乗って帰る勇気はないです」というと、「じゃあ帰り、家の近くまで乗せていってあげる」と古事記博士。
本当ですか?
それならばと、いそいそネギを買い求めます。
村長も買いましたが、私が二つ買ったことは、すぐにみんなにバレました。
だってネギ、長いからね!
野菜をトランクに入れて、出発。
「健康博士は、身体のことにとても詳しいから、なにか悩みがあったら聞いてみたら?」と言ってもらって、「ええと、ええと」と考えます。
その時とっさに出た質問は、
「私、時々寝てて足がつるんですけど、どうしてでしょう?」
(もっとほかに聞くことはあっただろう!)って思いますが。
薬局によく貼られている「足のつる人」という言葉が、前から気になっていたのです。
「右脚?左脚?」と博士。
(右と左で違うの?)と思いながら、「ええと、左」と答えると、「それは心臓がちょっと弱いか、マグネシウムが足りないんでしょうね」とすらすらと教えてもらいました。
もっといろいろ話してくれましたが、あまりに詳しく教えてもらえたことにびっくりして、頭からとんじゃいました。(教え甲斐がない)
仕事で日本中を飛び回っているというこの方。親のルーツが青森だという話になったら、突然津軽弁で「わどなはけやぐだ」話しかけられて、またビックリ。
全然わからなかった!(意味はWe are friends.)
○ 伊香保温泉駅
途中、温泉街に差し掛かりました。
伊香保温泉です。ここもきれいな名前。
榛名、水沢、伊香保。美しい日本語の里だわ~。
この階段の光景、写真で見たことあります。
『ローマの休日』のスペイン階段みたい?
隣に小さな駅があったので(ここまで電車で来れるのかな?)と思ったら、それはロープウェイの駅でした。
そこからは、山の上にしか行けませんでした。残念!
○ ぐるり山並み
道は少しずつ山の中へと入って行きます。
途中の展望所で車を降りて、辺りを眺めました。
とても眺めのいい景色。遥か彼方まで見渡せますが、海はどこ~?
どんなにがんばって目を凝らしても、海は見えません。
ぐるりと山々が取り囲み、長く尾根が続いています。
山の中にいるんだなあと実感します。
冬は寒くなりそうですね。考えただけでもブルッと震えます。
(撮影 Oカメラマン)
○ BOOWYのメロディライン?
少し行くと、メロディラインが始まりました。
「わあ、どんなメロディなのかな?」
とワクワクしていると、博士が一言、
「BOOWYの歌じゃない?」
「えっ、ボウイ?」
「彼ら、高崎出身のバンドなんだよ」
知りませんでした!TM NETWORKのTMは多摩の略だというのは知っていましたが。
耳を澄ませてみると、確かに道路が歌っています。
♪~しずかな湖畔の森の陰から~♪
「かっこう、かっこう♪」と一緒に口ずさみました。
なにか覚えがあると思ったら、ここ、前にダイハツ・タントのCMに出ていました。
○ 湖と神社は離れてた
榛名湖にさしかかりました。
(そろそろ神社かな?)と思いましたが、車は速度を緩める気配はありません。
湖と神社は離れていると、ここで知りました。
なので、湖には立ち寄らずに通り過ぎます。あら残念。
ここから見える榛名富士が、きれいなんですよね。
湖上にはスワンボートが気持ちよさそうに浮かんでいました。
ここも温泉が出るそうです。いつかゆっくり滞在してみたいわ。
車は山道にさしかかり、くねくねカーブを登っていきます。
本格的に車酔いしないようにと、目をつぶってこらえていたら、なんとか無事に神社前に着きました。
(撮影 Oカメラマン)
参道沿いの塔頭が古めかしくて味が出ています。
○ 新そばランチ
お昼時間になったので、先にランチにすることに。
お蕎麦屋さんに入り、二つのテーブルに分かれて座ります。
お店の人がメニューを出しながら「新そばが入ったので、せいろがお勧めですよ」と言ったので、私たちの席は4人ともせいろにしました。
「私たち、素直すぎない?」
「実はせいろのメニューしかなかったりして」
頼んだ後でひそひそあやしみます。
でも隣のテーブルは、素直な人ばかりではなかったようで、温かいお蕎麦もちゃんと出てきました。
新そば、おいしかったです。そば茶も味が濃く感じましたが、それは新そばだからじゃなくて、単に淹れ方の問題でしょう。
○ 米子といえばネギ
村長とお喋りしました。
初めて聞く珍しい苗字に、興味津々。
出身地を聞くと「鳥取の米子」とのこと。
「米子と言ったらネギですね!」と言うと
「えっ、ネギが有名だなんて、聞いたことないよ」と、ほかのメンバーはざわざわ。
「ははは、確かに米子と言ってすぐネギと返されたことはないけれど、たしかに特産物ですよ」と村長。
えー、そんなに知られていないなんて、なんだか悲しいわ。
「ネギのキャラクターもいるんですよ~」とさらに私が言うと、「いる・・・!」と村長の娘が吹き出しました。
米子どころか、鳥取には何の関係もない私なのに、なぜ村長以上に米子のネギに一生懸命なのかというと、単にネギ好きだからです!
水沢観音でネギを2つゲットしていた辺りから、すでにメンバーにはバレていましたが(笑)。
「今回の参加者には、いろんなマニアがいますね。コケとか、ネギとか」と古事記博士。
別にマニアじゃないから!好きなだけで!(それがマニア?)
ちなみにコケマニアなのは、ナオミちゃんです。
私も好きー。けっこう苔好きって多いんですよね。
昼食を済ませたあとは、いよいよ榛名神社に向かいます。
その2に続きます。
○ prologue
前々から榛名神社を訪れてみたいなと思っていました。
写真で見た、榛名湖に映る榛名山の画像が美しかったし、榛名山・榛名湖・榛名神社と、優しげな名前の響きに惹かれたのです。
しかもそこは、群馬屈指のパワースポットなんだとか。
とうとう、その榛名神社に行けることになりました。
友達の友達が企画したドライブに、混ぜてもらえることになったのです。
ただ、出発前日、友達が急に参加できなくなってしまいました。
突然の一人参加になって、大丈夫かな。期待と不安でいっぱいです。
○ 集合は野生のカン
当日朝は品川駅集合。ドキドキしながら集合場所へと向かいます。
メンバーを誰ひとり知らないことに緊張しますが、それ以上に誰の顔もわからないため、うまく車が見つけられる自信がありません。
ネットがあるので、最悪何とかなるとは思いますが。
駅前ロータリーの辺りでは、車が列を作って停まっていました。
どれも待ち合わせなんでしょうか。
その中の一台の大きな車の助手席から人が顔をのぞかせ、そこに女性が近づいて行ったのを見て、反射的に私も駆け寄っていきました。
何となくカンで、あの人たちだろうと思ったのです。
2人がこちらを向いてから(違ってたらどうしよう、私、変な人だ)と我にかえりましたが、もう後には引けなかったので、おどおどと名乗りを挙げました。
無事メンバーの方々でした。よかった~。
車の中に招いてもらって、ほっと一息。
女性は、友達の友達のナオミちゃんでした。
じきに参加者が勢ぞろいして、出発します。
今回のメンバーは、主催者の古事記博士に健康博士、村長、村長の娘、軍師、そしてナオミちゃんと私の7名。
○ 行いがいいのか晴れ女か
前日は一日雨が降り続き、今日も雨だとの予報を聞いてブルーでしたが、朝起きるとからりと晴れ上がっていました。
きっと誰かの行いがいいのでしょう。(人ごと)
ナオミちゃんが「私、雨の時に神社に行ったことってないの」と言いました。
まあ、選ばれし晴れ女はあなただったのね!
「ううん、雨だと行くのを止めちゃうの」
あ、そういうこと…。
アフリカにサファリに行ったことがあるとか、動物占いが一緒だとか、秩父パワスポ巡りをしたとか、彼女とはいろいろと共通点があり、嬉しくなって一番後ろのシートで話し込みました。
前の席には村長の娘さんがいます。
ネイティブアメリカン風に名づけてみましたが、ポカホンタスっぽくはない、今どきの学生さん。
村長と一緒に、よく神社仏閣巡りをしているそうです。
前日はアルバイトのシフト時間が遅かったとのことで、出発早々、行きから熟睡していました。
寝る子は育つ!
○ 静かな水沢観音
途中、高坂SA(だったかな)に寄って、最初に着いたのは水沢観音。
群馬では、榛名神社に次ぐパワスポとされている聖地です。
水沢という名前も、またきれいな響きですね。
ここは坂東三十三観音のお寺。巡礼中の私は来られてラッキー。
仏像が手水舎を守っていました。
ええと、水を出してる君は誰かな?ロバ?ラバ?
雰囲気がある石段を踏みしめながら登っていきます。
濡れていると滑りやすいので、雨が止んでよかったです。
石段の途中にある山門で、お坊さんとすれ違いました。
その一瞬、時が止まったようでした。
この山門には上に登るための階段がありましたが、あまりの急勾配にびっくり。
これ、ほとんどハシゴですね?
降りる時はもっとこわそう~。私はお尻をずるずる引きずらないと無理そうです。
○ にぎやかな本堂
静かな石段に、静かな境内を想像していたら、上りついた先には人が大勢いて、とても賑やかでした。
雰囲気ががらりと変わって、びっくり。
私たちは下で車を降ろしてもらって、石段を登って行きましたが、みんな、近くの駐車場からまっすぐ来たようでした。
有名な古刹ということで、ツアー客がひっきりなしに訪れていました。
鐘の音が何度も何度も響き渡ります。
参拝者が鳴らしているのを見て、ナオミちゃんが「お坊さんかと思った」と言いました。
確かに、鐘を打つ人といったらお坊さんですが、お坊さんはそんなにひっきりなしには鳴らしませんー。
江戸末期、天明七年(1787)の建築とされる本堂はとても古く、そして立派でした。
カラフルに彩色されていて、見ていると楽しくなってきます。
本堂の中には、金色の観音様が見えました。
お堂の後ろ側にまわると、先ほどの観音様と背中合わせで、別の観音様が立っているのが見えました。
天上には天女が描かれています。
私は、お堂の上の狛犬の間に、時々鳥が混じっているのが気になりました。
モズ?ウソ?それとも天狗でしょうか。
○ 回るお地蔵さま
形のいい六角堂は、お経の詰まった経堂かと思ったら、お堂の中には六地蔵尊がいるとのこと。
つまりこの中にいるのは、「回るお地蔵さま」です。
回すことで功徳が出るのですが、立て看板に
「静かに回してあなたの真心の供養を望みます」と書いてありました。
ん?なんだか気になって、何度か読み返します。
真心の供養って、どういう意味?まだ心は死んでないのに。
それとも死んでるの?「お前はもう…(略)」
「私たちも回したいね」と、ナオミちゃんと向かいましたが、一足先に別方向からツアー客がやってきて、たちまち行列ができました。
何度か試みましたが、そのたびに別のツアー客とかち合うというタイミングの悪さで、結局断念。
「回すことで、発電するとかすればいいのに」
「六角堂をライトアップするとかね」
回したくてずらりと並んだツアー客の列を見て、そんな話をします。
○ 飯縄の権現さま
境内に鳥居があり、そこから上に続く赤い階段が気になったので、登ってみました。
そこは飯縄大権現のお社がありました。
「だから小高い場所にあるんだ」とつぶやいたら、「飯縄大権現って?」とナオミちゃんに聞かれました。
「天狗の神様で、高尾山でもお祀りしているの」と答えましたが、正しいことを言えたか自信がなかったので、後で調べてみました。
大丈夫。もともと長野の飯縄山でお祀りしているそうです。
それでさっき、本堂の彫刻の中に天狗が混ざっていたのかもしれませんね。
○ 寺前マーケット
お寺の横では、地元の人たちが市を開いていました。
「お、またたびの木が売ってる」と、村長親子は買い求めます。
自宅にネコを5匹も飼っているんだそう。さすがは村長。(←?)
地方の野菜市場を見るのが好きです。スーパーにあまり出ないものがあったりするからです。
その中で目に付いたのは、ネギ!
下仁田ネギもありましたが、普通の青ネギの方が生き生きとして見えました。
「ネギが安いですね!」と言うと、みんなに「買ったら?」と言われます。
「いえいえ、ネギを抱えて山手線に乗って帰る勇気はないです」というと、「じゃあ帰り、家の近くまで乗せていってあげる」と古事記博士。
本当ですか?
それならばと、いそいそネギを買い求めます。
村長も買いましたが、私が二つ買ったことは、すぐにみんなにバレました。
だってネギ、長いからね!
野菜をトランクに入れて、出発。
「健康博士は、身体のことにとても詳しいから、なにか悩みがあったら聞いてみたら?」と言ってもらって、「ええと、ええと」と考えます。
その時とっさに出た質問は、
「私、時々寝てて足がつるんですけど、どうしてでしょう?」
(もっとほかに聞くことはあっただろう!)って思いますが。
薬局によく貼られている「足のつる人」という言葉が、前から気になっていたのです。
「右脚?左脚?」と博士。
(右と左で違うの?)と思いながら、「ええと、左」と答えると、「それは心臓がちょっと弱いか、マグネシウムが足りないんでしょうね」とすらすらと教えてもらいました。
もっといろいろ話してくれましたが、あまりに詳しく教えてもらえたことにびっくりして、頭からとんじゃいました。(教え甲斐がない)
仕事で日本中を飛び回っているというこの方。親のルーツが青森だという話になったら、突然津軽弁で「わどなはけやぐだ」話しかけられて、またビックリ。
全然わからなかった!(意味はWe are friends.)
○ 伊香保温泉駅
途中、温泉街に差し掛かりました。
伊香保温泉です。ここもきれいな名前。
榛名、水沢、伊香保。美しい日本語の里だわ~。
この階段の光景、写真で見たことあります。
『ローマの休日』のスペイン階段みたい?
隣に小さな駅があったので(ここまで電車で来れるのかな?)と思ったら、それはロープウェイの駅でした。
そこからは、山の上にしか行けませんでした。残念!
○ ぐるり山並み
道は少しずつ山の中へと入って行きます。
途中の展望所で車を降りて、辺りを眺めました。
とても眺めのいい景色。遥か彼方まで見渡せますが、海はどこ~?
どんなにがんばって目を凝らしても、海は見えません。
ぐるりと山々が取り囲み、長く尾根が続いています。
山の中にいるんだなあと実感します。
冬は寒くなりそうですね。考えただけでもブルッと震えます。
(撮影 Oカメラマン)
○ BOOWYのメロディライン?
少し行くと、メロディラインが始まりました。
「わあ、どんなメロディなのかな?」
とワクワクしていると、博士が一言、
「BOOWYの歌じゃない?」
「えっ、ボウイ?」
「彼ら、高崎出身のバンドなんだよ」
知りませんでした!TM NETWORKのTMは多摩の略だというのは知っていましたが。
耳を澄ませてみると、確かに道路が歌っています。
♪~しずかな湖畔の森の陰から~♪
「かっこう、かっこう♪」と一緒に口ずさみました。
なにか覚えがあると思ったら、ここ、前にダイハツ・タントのCMに出ていました。
○ 湖と神社は離れてた
榛名湖にさしかかりました。
(そろそろ神社かな?)と思いましたが、車は速度を緩める気配はありません。
湖と神社は離れていると、ここで知りました。
なので、湖には立ち寄らずに通り過ぎます。あら残念。
ここから見える榛名富士が、きれいなんですよね。
湖上にはスワンボートが気持ちよさそうに浮かんでいました。
ここも温泉が出るそうです。いつかゆっくり滞在してみたいわ。
車は山道にさしかかり、くねくねカーブを登っていきます。
本格的に車酔いしないようにと、目をつぶってこらえていたら、なんとか無事に神社前に着きました。
(撮影 Oカメラマン)
参道沿いの塔頭が古めかしくて味が出ています。
○ 新そばランチ
お昼時間になったので、先にランチにすることに。
お蕎麦屋さんに入り、二つのテーブルに分かれて座ります。
お店の人がメニューを出しながら「新そばが入ったので、せいろがお勧めですよ」と言ったので、私たちの席は4人ともせいろにしました。
「私たち、素直すぎない?」
「実はせいろのメニューしかなかったりして」
頼んだ後でひそひそあやしみます。
でも隣のテーブルは、素直な人ばかりではなかったようで、温かいお蕎麦もちゃんと出てきました。
新そば、おいしかったです。そば茶も味が濃く感じましたが、それは新そばだからじゃなくて、単に淹れ方の問題でしょう。
○ 米子といえばネギ
村長とお喋りしました。
初めて聞く珍しい苗字に、興味津々。
出身地を聞くと「鳥取の米子」とのこと。
「米子と言ったらネギですね!」と言うと
「えっ、ネギが有名だなんて、聞いたことないよ」と、ほかのメンバーはざわざわ。
「ははは、確かに米子と言ってすぐネギと返されたことはないけれど、たしかに特産物ですよ」と村長。
えー、そんなに知られていないなんて、なんだか悲しいわ。
「ネギのキャラクターもいるんですよ~」とさらに私が言うと、「いる・・・!」と村長の娘が吹き出しました。
米子どころか、鳥取には何の関係もない私なのに、なぜ村長以上に米子のネギに一生懸命なのかというと、単にネギ好きだからです!
水沢観音でネギを2つゲットしていた辺りから、すでにメンバーにはバレていましたが(笑)。
「今回の参加者には、いろんなマニアがいますね。コケとか、ネギとか」と古事記博士。
別にマニアじゃないから!好きなだけで!(それがマニア?)
ちなみにコケマニアなのは、ナオミちゃんです。
私も好きー。けっこう苔好きって多いんですよね。
昼食を済ませたあとは、いよいよ榛名神社に向かいます。
その2に続きます。
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