この日のルート:浅草駅→桜橋→今戸神社→待乳山聖天→浅草神社→浅草寺→まるごとにっぽん⇒その2
● prologue
高崎の観音を訪れた10日後。
ほぼ坂東33観音を巡り終えて、残すところ浅草寺だけとなりました。
涼しくなってからのんびり行こうと思っていましたが、ミカンさんのリクエストもあり、夏の間に行くことにします。
近いようで遠い浅草。いつでも行けると思っていながら、実際にはなかなか行かない場所です。
せっかくなので、ほかの気になる場所も巡ってみることにしました。
一日曇りで、気温は30度いかないとのこと。
最近、お寺巡りをする日はずっと曇り続き。空はどんよりとしていますが、暑すぎないので助かります。
● はじまりは雷門から
浅草は、駅が4つあり、出口が違ったりするので、気をつけなくてはなりません。
今回は京急と浅草線の改札で待ち合わせ。
これまで銀座線で来ることに慣れていたので、出口の場所が違って面食らいました。
メトロの浅草駅を降りて地表に上がると、まずは浅草寺の雷門へ向かいます。
今は工事中で、すっぽりと幌に覆われていました。
幌に雷門の絵が描かれているのが、いい感じ。
京都の清水寺の子安の塔の工事もそうでした。
絵じゃなくて写真なら、もっと本物っぽくなりそうですけれどね。
隅田川遊覧船の列に外国人たちが並んでいます。
いつ来てもここはインターナショナル。
隅田橋のたもとには、キラキラしたネコがいました。
● X型の桜橋
向こう岸には渡らずに、隅田川沿いに歩いて行きます。
スカイツリーの上はもやに隠れています。
じきに、私がリクエストした桜橋のたもとに着きました。
角度を変えてあちこちから見てみましたが、橋の横からだと全貌がつかめませんね。
でも、普通の橋ではないことは判っていただけるでしょうか。
これは上からでないと、どんな形か見えません。
橋を見下ろせる、ちょっとした高い場所があればいいのに~。
橋の形を気にする人は、そんなにいないのかしら~。
X型のこの橋は、橋好きの私にとって要チェックの場所。
隅田川唯一の歩道専門橋でもあります。
対岸まで渡って戻ってきました。
説明版がありました。うん、たしかにXの形だわ。
向こう岸は墨田区で、浅草駅側に戻ると台東区です。
● 猫の今戸神社
次に、今戸神社に向かいました。
豪徳寺には何度か訪れたことがありますが、同じ招き猫伝承でも、こちらの神社に来るのは初めて。
境内にいるのは女性ばかり。恋愛成就の神社だからです。
とにかく招き猫がいっぱい。沖田総司最終の場所だというのに、あまり大きなアピールはされていません。
浅草七福神巡りの一つで福禄寿も祀っていますが、男性はちょっと行きづらい雰囲気があります。
威嚇顔の狛犬の下に、黒猫のじょうろが置かれていました。
狛犬が猫たちを守っているようで、なんだかほのぼのします。
手水舎にも、さりげなく小さな招き猫が乗っていました。
拝殿の中には大きな招き猫がいました。
神さま、仏様、お猫さま~!
といっても、猫の神さまを祀っているわけではありません。
御祭神は応神天皇、伊弉諾尊、伊弉冉尊です。
全体的に女性らしい神社。境内には、花がきれいに咲いていました。
● お寺のお言葉
神社を出て、辺りを散策します。
この辺りは寺町らしく、お寺が並んでいます。
ひとつのお寺の前に貼られていたお言葉。
「縁は切るより結ぶもの」
その通りですね。
● ダイコンのお寺
歩いている途中、お寺の境内にケーブルカーがあるのが見えました。
「ええっ?」と驚きましたが、そういえば、前に浅草七福神巡りをしていた時に両親が乗ったと話していたことを思い出します。
これのことね。
乗ってみると、ちゃんと二人がけの座席もあり、無料で下から上の本堂まで連れていってくれます。
ここは本龍院というお寺ですが、広く待乳山聖天(まつちやましょうでん)として知られています。
ご本尊は名前の通り、歓喜天(聖天)。七福神では毘沙門天。
推古天皇の時代からある、歴史あるお寺です。
ふと、両腕に大切そうに大根を抱えた女性が、しずしずと拝殿の石段を上がっていきました。
私たちも、あとに続いて本殿に入ってお参りすると、その女性は大根を、うやうやしく奉納していました。
そして中には、奉納されたたくさんの大根が。
わー、すごい。八百屋で売っているのと同じような生の大根なので、ヘルシーな印象です。
聖天様は、大根が好物なのかしら。
塀やちょうちんといった、境内のあちこちに、大根と巾着のマークが見られます。
大根は縁結びや子孫繁栄、巾着は商売繁盛を表すそうです。
かつての民間信仰が今の世まで引き継がれて、人々が大切に伝統を守っているようでした。
● 残念なスカイツリー
相変わらずの曇り空。スカイツリーの上の方は見えません。
ということは、展望台に上っても雲しか見えないのでしょう。
それにしても大きなタワーです。
● 浅草神社
さらにてくてく歩いて、浅草神社までやってきました。
ここを訪れるのも初めて。
隣にある浅草寺には何度も来ていますが、いつも仲見世通りの人込みに参ってすぐに帰ってしまうため、神社に寄ったことがなかったのです。
でも今回は、正門ではなく横の方から入ったため、そう混んでいません。
鎌倉も京都も、そしてここ浅草も、浴衣の人が多くなったなあと思います。
浴衣のレンタル屋さんが増えたためでしょう。
● 相合い傘の狛犬
入ったところにいる大きな狛犬に驚いていたら、境内の片隅には、相合い傘の夫婦狛犬がいました。
なにこれすてき~!
ぴったりよりそっていてラブラブ~!
こんな幸せそうな狛犬を見たのは初めてです。
満足するあまり、うっかりここで帰りそうになりました(えっ)
● 見えない邪鬼
それから二天門を通って浅草寺の中に入りました。
二天の足元には、おそらく邪鬼がいるはずです。
狛犬も邪鬼も好きな私。
ただ、どんなに背伸びしても、ギリギリのところで邪鬼は見えず、いるのかいないのか、その存在さえわからずじまいでした。
浅草寺さん、邪鬼好きのことも考えてあげてー!
あとで調べてみたところ、二天門の修復工事中、一時的に移動した二天の像の画像がありました。
やっぱり邪鬼を踏んでいました。
浅草寺さーん、いるなら邪鬼も見せてー!
● にぎわう浅草寺
ここは本当に、いつ来ても参拝客でいっぱい。
この日初めての混雑ぶりです。
手水鉢の上には、りりしい大きめの立像がありました。
こちらは高村光雲作の龍神(沙竭羅龍王)像。芸術品ではないですか。
以前は本堂裏の噴水のところに置かれていたとのことで、それで少し大きめなのかなと思います。
上は、参道から見る本堂。参拝者がいっぱい。
下は、本堂から見る参道。参拝者がいっぱい。
● 阪東巡礼締めくくり
そもそも、今回は浅草寺がメインです。
私の阪東観音巡礼の最後を飾るお寺となりました。
ここは坂東三十三観音のほか、江戸三十三観音の札所にもなっており、どちらも説明がありました。
お参りの時には、坂東最後ということもあって、しっかり般若心経を読みたかったのですが、押すな押すなの混雑ぶりに、とてもそんなことができる状況ではありません。
人波に押されるように、外へと出ました。
御朱印は違う建物で分けていただきます。ここもまた行列ができており、頼む時も待つ時も並びます。
奥では大勢の人が手分けして御朱印を書いており、ミカンさんと私はそれぞれ違う人が担当したらしく、比べてみると御朱印の字が違っていました。
御朱印を書いてもらっている間、蝋燭をともし、線香をつけました。
お盆休みの間は、普段よりは空いているかと思いましたが、そんな気配はつゆほどもありません。
外国人が日本人以上に多いようです。
再び本堂に戻って読経代わりに納経札を収めようとしましたが、箱が見つけられなかったのでお寺の人にありかを教えてもらいました。
これで一段落。平成25年末から始めた阪東を、3年8か月でコンプリートしました!
やったあ~。でも感慨に浸るより、早く脱出したい気持ちでいっぱいです。
参拝客の中でもみくちゃになった後で、ミカンさんが
「自分の坂東最後のお寺は、ここじゃないところにしようっと」と言いました。
それがいいですね。混雑しすぎていて、余韻に浸れないから。
● まるごとにっぽん
仲見世通りは混んでいるので避けて、入ったのと逆側の横から出ました。
去年できたという"まるごとにっぽん"という建物に行ってみます。
地域情報を発信している場所かと思いましたが、どちらかというと地産商業の物販用施設でした。
愛媛では、水道の蛇口をひねると、ポンジュースが出てくるという都市伝説がありますよね。
ここにもありましたよ!
その2に続きます。
● prologue
高崎の観音を訪れた10日後。
ほぼ坂東33観音を巡り終えて、残すところ浅草寺だけとなりました。
涼しくなってからのんびり行こうと思っていましたが、ミカンさんのリクエストもあり、夏の間に行くことにします。
近いようで遠い浅草。いつでも行けると思っていながら、実際にはなかなか行かない場所です。
せっかくなので、ほかの気になる場所も巡ってみることにしました。
一日曇りで、気温は30度いかないとのこと。
最近、お寺巡りをする日はずっと曇り続き。空はどんよりとしていますが、暑すぎないので助かります。
● はじまりは雷門から
浅草は、駅が4つあり、出口が違ったりするので、気をつけなくてはなりません。
今回は京急と浅草線の改札で待ち合わせ。
これまで銀座線で来ることに慣れていたので、出口の場所が違って面食らいました。
メトロの浅草駅を降りて地表に上がると、まずは浅草寺の雷門へ向かいます。
今は工事中で、すっぽりと幌に覆われていました。
幌に雷門の絵が描かれているのが、いい感じ。
京都の清水寺の子安の塔の工事もそうでした。
絵じゃなくて写真なら、もっと本物っぽくなりそうですけれどね。
隅田川遊覧船の列に外国人たちが並んでいます。
いつ来てもここはインターナショナル。
隅田橋のたもとには、キラキラしたネコがいました。
● X型の桜橋
向こう岸には渡らずに、隅田川沿いに歩いて行きます。
スカイツリーの上はもやに隠れています。
じきに、私がリクエストした桜橋のたもとに着きました。
角度を変えてあちこちから見てみましたが、橋の横からだと全貌がつかめませんね。
でも、普通の橋ではないことは判っていただけるでしょうか。
これは上からでないと、どんな形か見えません。
橋を見下ろせる、ちょっとした高い場所があればいいのに~。
橋の形を気にする人は、そんなにいないのかしら~。
X型のこの橋は、橋好きの私にとって要チェックの場所。
隅田川唯一の歩道専門橋でもあります。
対岸まで渡って戻ってきました。
説明版がありました。うん、たしかにXの形だわ。
向こう岸は墨田区で、浅草駅側に戻ると台東区です。
● 猫の今戸神社
次に、今戸神社に向かいました。
豪徳寺には何度か訪れたことがありますが、同じ招き猫伝承でも、こちらの神社に来るのは初めて。
境内にいるのは女性ばかり。恋愛成就の神社だからです。
とにかく招き猫がいっぱい。沖田総司最終の場所だというのに、あまり大きなアピールはされていません。
浅草七福神巡りの一つで福禄寿も祀っていますが、男性はちょっと行きづらい雰囲気があります。
威嚇顔の狛犬の下に、黒猫のじょうろが置かれていました。
狛犬が猫たちを守っているようで、なんだかほのぼのします。
手水舎にも、さりげなく小さな招き猫が乗っていました。
拝殿の中には大きな招き猫がいました。
神さま、仏様、お猫さま~!
といっても、猫の神さまを祀っているわけではありません。
御祭神は応神天皇、伊弉諾尊、伊弉冉尊です。
全体的に女性らしい神社。境内には、花がきれいに咲いていました。
● お寺のお言葉
神社を出て、辺りを散策します。
この辺りは寺町らしく、お寺が並んでいます。
ひとつのお寺の前に貼られていたお言葉。
「縁は切るより結ぶもの」
その通りですね。
● ダイコンのお寺
歩いている途中、お寺の境内にケーブルカーがあるのが見えました。
「ええっ?」と驚きましたが、そういえば、前に浅草七福神巡りをしていた時に両親が乗ったと話していたことを思い出します。
これのことね。
乗ってみると、ちゃんと二人がけの座席もあり、無料で下から上の本堂まで連れていってくれます。
ここは本龍院というお寺ですが、広く待乳山聖天(まつちやましょうでん)として知られています。
ご本尊は名前の通り、歓喜天(聖天)。七福神では毘沙門天。
推古天皇の時代からある、歴史あるお寺です。
ふと、両腕に大切そうに大根を抱えた女性が、しずしずと拝殿の石段を上がっていきました。
私たちも、あとに続いて本殿に入ってお参りすると、その女性は大根を、うやうやしく奉納していました。
そして中には、奉納されたたくさんの大根が。
わー、すごい。八百屋で売っているのと同じような生の大根なので、ヘルシーな印象です。
聖天様は、大根が好物なのかしら。
塀やちょうちんといった、境内のあちこちに、大根と巾着のマークが見られます。
大根は縁結びや子孫繁栄、巾着は商売繁盛を表すそうです。
かつての民間信仰が今の世まで引き継がれて、人々が大切に伝統を守っているようでした。
● 残念なスカイツリー
相変わらずの曇り空。スカイツリーの上の方は見えません。
ということは、展望台に上っても雲しか見えないのでしょう。
それにしても大きなタワーです。
● 浅草神社
さらにてくてく歩いて、浅草神社までやってきました。
ここを訪れるのも初めて。
隣にある浅草寺には何度も来ていますが、いつも仲見世通りの人込みに参ってすぐに帰ってしまうため、神社に寄ったことがなかったのです。
でも今回は、正門ではなく横の方から入ったため、そう混んでいません。
鎌倉も京都も、そしてここ浅草も、浴衣の人が多くなったなあと思います。
浴衣のレンタル屋さんが増えたためでしょう。
● 相合い傘の狛犬
入ったところにいる大きな狛犬に驚いていたら、境内の片隅には、相合い傘の夫婦狛犬がいました。
なにこれすてき~!
ぴったりよりそっていてラブラブ~!
こんな幸せそうな狛犬を見たのは初めてです。
満足するあまり、うっかりここで帰りそうになりました(えっ)
● 見えない邪鬼
それから二天門を通って浅草寺の中に入りました。
二天の足元には、おそらく邪鬼がいるはずです。
狛犬も邪鬼も好きな私。
ただ、どんなに背伸びしても、ギリギリのところで邪鬼は見えず、いるのかいないのか、その存在さえわからずじまいでした。
浅草寺さん、邪鬼好きのことも考えてあげてー!
あとで調べてみたところ、二天門の修復工事中、一時的に移動した二天の像の画像がありました。
やっぱり邪鬼を踏んでいました。
浅草寺さーん、いるなら邪鬼も見せてー!
● にぎわう浅草寺
ここは本当に、いつ来ても参拝客でいっぱい。
この日初めての混雑ぶりです。
手水鉢の上には、りりしい大きめの立像がありました。
こちらは高村光雲作の龍神(沙竭羅龍王)像。芸術品ではないですか。
以前は本堂裏の噴水のところに置かれていたとのことで、それで少し大きめなのかなと思います。
上は、参道から見る本堂。参拝者がいっぱい。
下は、本堂から見る参道。参拝者がいっぱい。
● 阪東巡礼締めくくり
そもそも、今回は浅草寺がメインです。
私の阪東観音巡礼の最後を飾るお寺となりました。
ここは坂東三十三観音のほか、江戸三十三観音の札所にもなっており、どちらも説明がありました。
お参りの時には、坂東最後ということもあって、しっかり般若心経を読みたかったのですが、押すな押すなの混雑ぶりに、とてもそんなことができる状況ではありません。
人波に押されるように、外へと出ました。
御朱印は違う建物で分けていただきます。ここもまた行列ができており、頼む時も待つ時も並びます。
奥では大勢の人が手分けして御朱印を書いており、ミカンさんと私はそれぞれ違う人が担当したらしく、比べてみると御朱印の字が違っていました。
御朱印を書いてもらっている間、蝋燭をともし、線香をつけました。
お盆休みの間は、普段よりは空いているかと思いましたが、そんな気配はつゆほどもありません。
外国人が日本人以上に多いようです。
再び本堂に戻って読経代わりに納経札を収めようとしましたが、箱が見つけられなかったのでお寺の人にありかを教えてもらいました。
これで一段落。平成25年末から始めた阪東を、3年8か月でコンプリートしました!
やったあ~。でも感慨に浸るより、早く脱出したい気持ちでいっぱいです。
参拝客の中でもみくちゃになった後で、ミカンさんが
「自分の坂東最後のお寺は、ここじゃないところにしようっと」と言いました。
それがいいですね。混雑しすぎていて、余韻に浸れないから。
● まるごとにっぽん
仲見世通りは混んでいるので避けて、入ったのと逆側の横から出ました。
去年できたという"まるごとにっぽん"という建物に行ってみます。
地域情報を発信している場所かと思いましたが、どちらかというと地産商業の物販用施設でした。
愛媛では、水道の蛇口をひねると、ポンジュースが出てくるという都市伝説がありますよね。
ここにもありましたよ!
その2に続きます。
撮ってますね。だから形がよくわかりました。
こんなにたくさんの大根奉納されて
使い道はどうされるんでしょうか。
そうなんですよ。
愛媛県では蛇口をひねるとミカンジュースが
出てくるところがありました。
空港がそうですね。
大根は、時々お寺から参拝者にふるまわれるそうです。その時に当たればラッキーですね。
前に松山空港に降り立った時、かなりワクワクして蛇口を探しましたが、見つけられませんでした~。でもちゃんとあるんですね。きっと探し方が足りなかったのでしょう!