風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

ジャズ・ワニ・フレンチ、ニューオーリンズ 5

2016-12-21 | 海外
4日目からの続きです。

● 時差ボケを直さない人

ホテルのカフェテリアが開く時間に行くと、すでにボスがロビーで時間をつぶしていました。
彼は、時差ボケが直っていない派。こちらに来てから、毎日午後は睡魔と戦っており「毎晩眠れないから、夜の間に仕事をしているんだ」と言っています。
もうこちらで時差ボケを直す気はないんでしょうね~。

私は時差ボケはもうクリアしています。
もう少し遅くても間に合いますが、部屋に戻ってサラダを食べたいので、いつも朝いちモーニングにしています。



この日の朝食。ワッフルがきれいに焼けると、いい一日になりそう。

● エレベーターでおのぼりさん

ハイアットで12階に行こうとエレベーターのところに行きました。
エレベーターホールの前にあった液晶画面を見ると、表示されているのは上階ばかり。
(あれ、もうちょっとしたの階に行くエレベーターは、別のところにあるのかな?)
見回しましたが、それらしいものは見当たりません。
えー、どうやったら12階まで行けるのー?

立ち尽くしていたら、ホテルの人が通りかかって「お困りですか?」と声をかけてくれました。
「12階に行くにはどうしたらいいんでしょうか?」
もう聞いちゃいます。おのぼりさんです。



「ああ、その場合には表示のLower Floorsをタッチしてください」
触れてみると、まあどうでしょう。
画面がパッと変わりました。



「おお~!」
「こちらで12を選んでください」



するとDの文字が出ました。
「Dのエレベーターが停まるので、前で待っていて下さい」
なんてハイテク!
タイムマシンで一気に近未来にやってきた気分でした。

● ロングセッションとピーカンパイ

朝8時から最初のセッションが始まります。今日も長い一日が始まるわー。
プレゼンテーターも少し眠そう。
でも会場は参加者でいっぱい。出席率がいいです。



途中、ティータイムブレークがありました。
ピーカンのパイが出ます。アメリカっぽいわ。



「甘すぎて一つ全部は食べきれない」というベスに「甘いものは、別腹!」というボス。
男女のセリフが逆になっていました。
夕方5時にこの日のセッションが終了。連日の会議にみんなぐったり。
静かにホテルに戻ります。



途中、黒猫に会いました。
「わあ」とみんながスマホを取り出しているうちに、猫はサーッと奥の方へ走っていき、つかまえられない場所からこちらを眺めていました。
『マトリックス』を観ましたが、アメリカでは黒猫が横切ったら縁起が悪いんでしたっけ?私たちはお構いなしでーす。



● オフには川へ

みんな、それぞれの部屋へ。
私は少し休んでから、この日も散歩に出かけました。
ミシシッピ川に向かいます。



天気がよくて、抜けるように気持ちいい青空。
対岸は、前に見た時よりも近くに感じます。



ミシシッピ川といったら大きな蒸気船。



川べりにいるといろいろな型の船がやってくるので、飽きません。



● オーデュボンと移民

川沿いを歩きました。いろいろなものがあります。
まずは水族館に隣接している、オーデュボン植物園。
伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り』を思い出しました。
どちらも同じ鳥類学者ジョン・オーデュボンのこと。彼はニューオリンズで鳥の調査をしたことがあったそうです。



川に向かって手を差し伸べる女神像。
「移民の銅像」でした。
さまざまな国からやってきた移民たちが、クレオールやケイジャンといったここ独自の食文化を作り上げていったわけですね。



● タトゥーカップル

こちらの人にとってタトゥーはファッション。それにしてもすごいカップルを見つけました。
2人とも両腕両脚にびっしりアート。



大きな蒸気船「ナチェス」はクルーズ船。
出航時間が近づいているのか、看板からは陽気なジャズの生演奏が聞こえてきました。



ナチェス号とタトゥーカップル。
男性の右すねには「命」という字が。
女性はタンクトップ姿で、袖のように見えるのはタトゥーです。



前から見るナチェス号。
テキサス州を流れる川の名前だそうです。



● ムーンウォーク

ここは「ムーンウォーク」という名の川沿いの遊歩道。
夜には月を眺めて歩けるからでしょう。



大勢の人々が川べりでくつろいでいます。
この人たちは、一見川につかっているように見えました。



ジャクソン・スクエアの近くまで来ました。
向こうに見えるのはセントルイス大聖堂。ちょうど路面電車が走っていきました。



対岸の様子に、フェルメールの『デルフト風景』を思い出します。
景色は全く違いますが。雲が似ているのかな。



リバーサイドの路面電車のターミナル、GOVERNOR NICHOLLS STREET WHARF。
黒い犬が道の途中に座り込んで、飼い主を困らせていました。



● 金色のジャンヌ・ダルク

ターミナルのところで遊歩道から繁華街に移ると、そこはフレンチマーケットでした。
一気に人であふれかえります。ワニのお土産もいっぱい。

ここまで結構な距離を歩いてきました。
帰りの時間を考えて、金色のジャンヌ・ダルクの像の辺りで戻ることにします。
フランス国旗を掲げた馬上のジャンヌ像は見慣れていますが、彼女の横に星条旗が掲げられている様子はまだ見慣れません。



● Bourbon Street

街角にはストリートジャズミュージシャン。
レース飾りの鉄柵、アイアンレースのバルコニーが、なんともニューオーリンズ風。
彼らを見るたびに、音楽が聴こえてくる一枚の絵のようだなと思います。



この辺りで一番賑やかだという「Bourbon通り」を通ります。
私は「ブルボン通り」と読みますが、アメリカでは「バーボン通り」と読みます。
ブルボンだとマリーアントワネットですが、バーボンだとお酒。イメージが全く違いますね。
それもあってか、雑然としているブルボン通り、いえ、バーボン・ストリート。
何が何やら分からないほど、大勢の人々がかき鳴らすジャズ音楽が溢れかえっています。



この前歩いた時には気が付きませんでしたが、あやしいアダルトなお店も多い感じ。
夜は治安が一気に悪くなりそう。通りを選んだ方がよさそうです。

● ジャズとブラック

南部にはアフリカ系の割合が多く、彼らのジャズの感覚はかなりの迫力。
アングロサクソン系ミュージシャンが、レストランでジャズ演奏をしている、その近くの道端では、アフリカ系の子供たちが、バケツを裏返してドラム代わりに叩いていたりします。
生まれ持ってのものなのか、どの子も反応がよく、即興性にたけています。
音に合わせてタップダンスを踊っている子もおり、アフリカ勢はやはり身体能力も音楽センスも生まれつき高いんだなあと思います。



ただ、貧困層は多そう。
鼻をつく、キツいにおいがすると思うったら、前を歩く黒人が葉巻をふかしていました。
葉巻のにおいはキツイわ~。
歩き葉巻も歩き煙草も、やめましょう!

フランスの香りが残っていたり、ジャズの発生地だったりと、イメージのいいニューオーリンズですが、南部なので黒人率も貧困率も高め。
犯罪に巻き込まれないよう、最低限の注意は必要です。

にぎやかな繁華街を抜けると人通りは減って、落ち着いた界隈になります。
静かなオフィス街の中にあるホテルに戻りました。
歩き疲れたので、部屋でのんびり。キッチンでパスタを作っていただきました。

6日目に続きます。

ジャズ・ワニ・フレンチ、ニューオーリンズ 4

2016-12-20 | 海外
3日目からの続きです。

● 増えたルームキー

毎朝あまり変わりませんが、この日の朝食。見よ、このクリームたっぷりのワッフルを!
大丈夫、この後もスイーツをいただく予定があるので、シェアしましたよ~。



今日の集合は普段よりも早め。急いで仕度をして部屋を出て、ドアが閉まった直後に、カードキーを置いて出たことに気が付きました。
いつかはやらかすような気がしていたんですが~。
最上階から1階に降りて、受付に申告します。
別のカードを出してもらいました。「あとで返すもの?」と聞くと「持っていていいから」とのこと。
もともと2枚もらって、余していたカードが、また1枚増えました。



待ち合わせ場所にはみんな揃っていました。
説明すると「いろいろやる人だと思っていたら、やっぱり裏切らないね」と言われました。
ええ、ご推察の通りでしたよ!

会場に向かう道すがら、SPの話になりました。
日本では警察官や自衛官のほか、税関の職員も、銃の所持を認められているんだとか。
アル・カポネも脱税で捕まっていますし、税関職員って、想像以上に命を張った仕事のようです。
頭を使うデスクワークというイメージで、全然銃には結びつきませんけれどね。まさに特命なんでしょう。

● 朝のセッション

この日は朝早くにスイーツつきのキーノートセッションが行われます。
わあ、フルーツがいっぱいでみずみずしい。



大広間にものすごい数の人々が集まりました。TVカメラも入っています。
初日にカフェ・デュ・モンドで食べられなかったベニエがありました。
揚げドーナツです。



key note sessionは、日本語だと基調講演という意味。
基調とは音の言葉から来ていたんだーと、気が付きました。
講演は大盛り上がりでスタンディングオベーションする人も。



10年以上前、旅行先で見かけるアジア人は、在住の華僑の人か日本人旅行客ばかりで、出身を聞かれて「日本」と答えると「だよねー」と言われていました。
でも今は時代が変わり、中国系旅行客の方がはるかに多いようです。
香港でも台湾でもなく、前はあまりいなかったメインランドの人の割合が増えていることに、時の流れを感じました。



終了後には、またもや一人になって次のセッションが行われる会場へと移動します。
なんだかとっても目立つ人がエスカレーターで上がっていきました。
ああ、後をついて行きたーい。



● 屋内は冷え冷え

ホテルの中は冷房がキンキン。日本とはものの比ではないほど、半端なく冷え込みます。
十分に防寒対策をとってきたはずの私たちも、ブルブル。
ただ「私、ホッカイロを貼ってきた」「私は腹巻き」と身体を丸めながら話しているのは私たちくらいで、こちらの女性はノースリーブが主流。
そんなに肌を出して、なぜ平気なのかしらー。皮膚感覚が違うとしか思えません。
「こんなに会場が冷えているのは、参加者を眠らせまいということかしら」
「逆効果でしょう。あまりに寒いと、眠くなるから」
「もはや雪山気分だわ。ホテルで遭難しそう」

震えるほど寒いのに、氷入りの水がサーブされます。
とても飲める気分ではないのですが、カットオレンジが入っていました。
オレンジ水が気になって、飲んでみます。
かすかに爽やかな柑橘の香りと味がしました。ブルブル。



滞在4日目なのに、まだ体内時計が日本時間のままだというボス。
午後3時ごろ、会場で「もう起きていられない…」と寝落ちしかけていました。
すべてのセッションが終わり、宿泊ホテルに戻ったのは4時ごろ。
その後、一人で散歩に繰り出しました。

● シモン・ボリバル発見

町の観光の中心はフレンチクォーターですが、そこにはもう二回行っています。
この日は別の方向へ向かうことにしました。
街並みにしっくりと合った市電。



この銅像の人は誰だろう?と近くに寄ってみました。
BOLIVARという文字が見えます。SIMONも。
シモン・ボリバル?えー、どうして?



街のあちこちに歴史的偉人やアート作品の銅像があるニューオーリンズは、文化都市だと思います。
でもまさか、シモン・ボリバルの銅像があるとは思いませんでした。
ボリビアの国名のもとになったベネズエラ人ですよね。
ニューオーリンズとも関係があるのでしょうか。
まあ、北米と中南米は、つながっているし、ここは北米の中でもかなり南部ですからね。

中南米といえば、友人がメキシコに住んでいることを思い出しました。
地図を見ると、メキシコ湾の向こうにはユカタン半島があります。
まだ行ったことがないメキシコ。ずいぶん近くまで来ているんだけど。
友人には「前もって教えてくれたら、ユカタンまで行ったのに」と言われました。
そのまま海を越えてきてほしいわ~。

● 剛腕さんと竜馬

ルイ・アームストロング公園を目指します。
ニューオーリンズはサッチモの出身地。
でも生まれた家は特に残っていないようです。さらにニューヨークで亡くなったため、彼のお墓はここにはありません。

それでも、土地の人々の彼への思いは深く、国際空港にもこの公園にも、彼の名前がついています。
まるで、坂本竜馬を愛する高知の人々のようですね。脱藩されたとはいえ、生誕地として県をあげて讃えています。

 ルイ・アームストロング:ニューオーリンズ=坂本竜馬:高知
 これがなんだと言われれば、それまでですが(笑)。



公園入り口には、ARMSTRONGと彼の名前が書かれたゲートがありました。
日本語にすると「剛腕さん」なんですねー。



ジャズを鳴らしながら行進する人々の彫刻。



広くてすてきな公園です。池には美しい橋が架かっていました。



● サッチモのわけ

いろいろな彫刻がある中で、サッチモを探してパチリ。
この人がなぜサッチモと呼ばれるのか、わかりませんでした。
名前と全然関係なさそうなのに。
「大きい口」という意味からだと聞いて(地域の俗語かな)と思っていましたが、「サッチ・ア・ビッグ・マウス」を縮めた言い方だそうな。
たしかにマウス(mouth)は、モって読めますもんね。



足元のプレートには「ルイ・サッチモ・アームストロング」と刻まれています。



木陰でトランペットの練習をする青年がいました。目指せ、サッチモ。
階段には、スプレーで描かれた絵。上手で踏めません。



アメリカ南部のニューオーリンズは、黒人比率が多い場所。
だからこそジャズがこの地に根付いたんでしょう。
クレオール文化風の公園正面の通りをまっすぐ行くと、フレンチクオーターに着くようです。

途中の家の壁に[No Airnb - for your neighborhood]というサインを見かけました。
やはりアメリカでも、Airnbの問題はあるようです。

「DETOUR(迂回せよ)」と書かれた工事中のサイン。フランス語だと思ったら、英語でした。



● 死の博物館

前を歩いていた人が、一瞬ためらった後に入って行った建物。
ブードゥー博物館かなと思ったら、 Museum of Deathと書いてありました。
ヒー、こわいー!



その近くにあるImmaculate Conception Jesuit Church。
教会を見ると、なんかほっとするー。
よく海外のホラー映画にありますよね。死霊とかゾンビ(一緒か)に襲われて、命からがら教会に逃げ込んでかくまってもらう話の流れ。
もし博物館からゾンビたちが私の後をつけてきているとしても(振り返りません)、ここであきらめて引き返すでしょう。



● ホテルの夕食サービス

そうしてホテルに到着。
ここでは朝食だけでなく、平日の5時から夕食も出してくれます。
ちょうど始まった時間だったので、どんな感じなのか行ってみました。
ビールもワインもおかれていて、太っ腹のサービス。
本腰を入れて飲みに入っている人たちもいました。
また、朝食にはないミックスジュースや野菜サラダがありました。
なぜ朝食にはないの?なぜ?



夕食を済ませても、まだ外は明るいです。
少しおなかを休めてから、再び外に出ました。

● またもや散歩へ



大きな仮設テントができていましたが、そこから大勢の20代前後の男女が一列になって歩いていきました。
それがなんなのか、さっぱりわかりません。
シークレットライブかしら?



● アムトラックの駅

気になっていたアムトラックの鉄道ニューオーリンズ駅まで行ってみました。
駅の外観はなかなかムードがあります。



でも、中に入ると殺伐としています。
待合室にはブラッキーな人しかおらず、みんな何をするでもなく、けだるげに待合室に座っていて、ちょっとこわい雰囲気でした。
気付けば夜の7時半。



3つ高さが違う水飲み場。



「サンセットリミテッド号」はここにも停まります。
以前はフロリダのオーランドからニューオーリンズ経由でロスに向かう大陸横断鉄道でしたが、ハリケーン・カトリーナ後はロサンゼルス-ニューオーリンズ間のみの運航になっているとのこと。
週3便、2泊3日の列車の旅になるそうです。

ここから東海岸のNYにも行けるんです。
「クレセント号」 はニューオリンズとニューヨークを結ぶアムトラックの長距離列車。
この町はミシシッピー川河口のデルタ地帯にあり、Crescent City(三日月市)とも呼ばれているのが名前の由来だそうです。

駅でもやっぱり、お土産といえばワニ。



この木なんの木~みたいな~。



整然として、ゴミがあまり落ちていない、きれいな町です。
ホテルのある界隈はこぎれいで、治安も悪くありません。



そうてホテルに戻り、部屋でのんびり過ごしました。
部屋から臨む下の様子。



6月に入ったのに、北海道で雪が降ったとのニュースを知りました。
アメリカ南部にいる身にとっては、まったく別世界の話。
凍えているけれど、それは冷房の効きすぎのせいだし。
つくづく、遠くに来ているなあと感じます。

5日目に続きます。

ジャズ・ワニ・フレンチ、ニューオーリンズ 3

2016-12-19 | 海外
2日目からの続きです。

● 晴れ時々スコール

アメリカに来て3日が経ちました。南部のニューオーリンズはからりと晴れあがっていると思ったら、前触れなしに突然スコールのように大雨が降り出し、少ししたらピタッと止んでまた快晴に戻るという変わりやすい天候が毎日続いています。
会議の期間の日中は建物の中にいるため、大雨にはまだ当たっていません。
いつ雨が降っても大丈夫なように、晴雨兼用の傘を持ち歩いていますが、折り畳み傘では太刀打ちできなさそうな大雨がザーッと降るので、やっぱり気が抜けません。

快晴時の日差しは強く、サングラスをしていないとまぶしくてたまりませんが、こちらでは誰一人として日傘をさしていません。
まあ、いろんな格好の人々がいて、日傘をさしていても変な目で見られることはないので、気楽です。

● 焼きベーコンと鮭とば

朝、集合の約束はしていませんが、カフェテリアでメンバーと顔を会わせます。
ワッフルも作るのが2回目になると、機械の使い方に慣れてきました。
前日使い方を教えてもらったカフェテリアの人に「上手じゃない」とほめられました。やったあ。



見るからにカリカリの焼きベーコン。
「鮭とばみたい」とつぶやいたら、メンバーから「エエ?」「ハア?」と思わぬ大きなリアクションを受けました。
ボスとベスの出身の九州では「鮭とば」は食べないのだそう。
「とばってなに?鳥羽一郎?」と聞かれて、「ええっと~?」とすぐには答えらませんでした。
まさか海外で酒とばの質問を受けるとは。

調べてみたら、「とば(冬葉)」は、北の食べ物だそうです。
鮭が獲れるのが北海道・東北地方・新潟県だからだとか。
この流通の時代になお、地域限定のものだったとは知りませんでした。それなら九州の人はわかりませんね。



左のお皿によそったものをベスとシェア。この日も野菜は出ません。
みんな、血管が詰まるわよ~。
食後、部屋に戻って、冷蔵庫の野菜をサラダにして食べました。

● 町の建築アート

食事を済ませて、会場へと向かいました。
この町の建築物は、なかなかモダン。
突然ニョキッと不思議な形のタワーがそびえたっていたり。



突き出た感じの部屋があったり。



見えづらいですが、正面のホリディ・イン・ホテルの壁いっぱいに、クラリネットの絵が描かれていたりします。



● トイレのギャップ

この日は一日中みっちり会議。ホテルの会場内で過ごします。
ハイアットは巨大なホテルなので、階の違う会場を移動するだけでも、結構時間がかかります。



ビルとベスは、初めてのアメリカ上陸。
個室のドアが下までなくて、足元が見えることに、二人とも驚いていました。
「日本だと下までドアで、中が見えないようになっているから、落ち着かないー」
「天下のハイアットでもそうだなんて。緊張してムリー」(画像はハイアットではありません)



『アリー・マイ・ラブ』に出てくるトイレを連想して下さい。
アメリカに限らず、海外ではこんなものだと思っている私は、言われて(ああ)と思う程度です。
外国のトイレに日本のクオリティを求めてはいけないわ~。
ただ、ネット上にも「Why do public toilets in the US have large gaps?(なぜアメリカの公衆トイレは隙間が大きいのか?)」という真面目なトピックが立っており、同じ疑問を持つ人はほかにもいるようです。



会議は、たくさんのセッションに細かく分かれており、メンバーはかぶらないよう、それぞれ違うものを選んで参加します。
各部屋では、アジア人の姿はほとんど見かけなくなります。



● スーパードーム一周

ずっと中にいると煮詰まってしまうため、昼の休憩時間、気分転換をしにホテルの外に出ました。
隣にあるのは、初日にタクシーの中から見たメルセデス・ベンツ・スーパードーム。



ここはNFLニューオリンズ・セインツの本拠地だそうです。
NFLとはプロアメリカンフットボール。バスケ以上にアメフトは疎いわー。
正面の銅像は、選手ではなくセインツのオーナーだそうです。



巨大で目立つ建物なのに、無人で辺りには誰もいません。
一周すると、かなりの大回り。
滞在中のいい散歩コースになりそうです。



ドームの前にはチャンピオンズ・スクエア。
通り抜けられる通路になっていますが、ここも一人二人しか歩いていません。
ホテルの会場には参加者が大勢いるのに、誰もここまで散歩しに来ないんですね。



スーパードームから眺める、会場のハイヤット・リージェンシー・ホテル。
貫録あります。



なーんか「アメリカ!」って感じですね。



● 古いものと星条旗

大型ビルのてっぺんに、クラシカルなローマ風ドームが見えます。
この町の人は、あたらしもの好きと古いもの好きが一緒になっているようです。
アメリカは全体的に、そうなのかしら?歴史が浅いから、古いものに憧れがあるとか?



星条旗もそこかしこに飾られています。アメリカ人は国旗が好きですね。
日本だったら(あれ、祝日だっけ?)と思うところですが。



細い高層ビルを割と見かけます。この辺りは大地震が来ないのでしょう。
メガロポリスのように林立せず、ところどころに立っているため、東京よりも空が広く感じます。



● シンプルすぎるマンホール

旅先で、その土地のマンホールをチェックするのが好きな私ですが、アメリカに来てからことごこくがっかりしています。
マンホールがシンプルすぎて、つまんなーい。
全然デザイン性がないんです。完全に実用目的のみ。
マンホール文化は、日本の方がはるかに上をいっています。
川口の鋳物職人に、その技術を見習ってほしいくらいだわ。



いくら探しても見つからないので、滞在中のマンホールチェックは諦めて、スリップアラートチェックをすることにしました。
その方がおもしろそうなので。
おお、これはなかなかの角度だわ。



● 夜のフレンチクォーター

日中続いた会議が夕方に終了しました。
ホテルに戻って一休み。ふー、疲れたー。そして時差ボケで眠いー。
うとうとしていたら、集合のメールが入ったので、指定の時間に下に降りていきました。

メンバーもめいめいに疲れた様子。今日はみんなで外食することにします。
ニューオーリンズの名物で、ちょうど旬のオイスターを食べに、フレンチクォーターまで行きました。



前日も訪れましたが、この日は出発時点ですでに夕方で暗くなりかけており、町の雰囲気が変わっています。
夜が近づくと、一段と町はジャジーになり、あちこちのお店からジャズの生演奏が聴こえてきます。



演奏しながら「中に入ってらっしゃいよ」とジェスチャーをするプレイヤーたち。



● オイスターの店

お目当てのお店に行きましたが、すでに行列ができていました。
中ではみんなお酒を飲んでいて、席はすぐには空きそうになかったため、並ぶのはあきらめます。



隣のお店もBourbon Houseに入りました。ここも、その向かいも、オイスターのお店。
オイスター、大人気です。



店内はなかなかすてきな内装でした。
ニューオリンズのお店は、歴史を感じさせるところが多いです。



● フライド・フリュイ・ド・メール

ニューオーリンズの名産は、クロウフィッシュ・エトフェ、ジャンバラヤ、ガンボ、シュリンプ・クレオール、生牡蠣にオイスター・ロックフェラー、ポーボーイ、マフレッタなど。
わからない料理がちょこちょこ入っています。
本当は生牡蠣を食べたいところですが、万が一当たったら大変(いちおう仕事中だし)ということで、海の幸のフライ(フライド・フリュイ・ド・メール)をオーダーしました。



揚げたてあつあつの魚介類が大きいお皿に山盛りで運ばれてきました。
オイスター、シュリンプ、キャットフィッシュ、そしてポテトが大皿に乗っています。
「わあ、すごい!」
みんなで驚きましたが、おなかが空いていたので、食欲を優先させて、どんどん食べました。



「キャットフィッシュってなに?」
「なまず」
「英語は、ずいぶんかわいくなるんだね」
ネコとさかな。確かに。

● アリゲーターはどこ?

ほかに、自分の食べたい料理をチョイス。
「アリゲーターをみんなでシェアしない?」と提案したら「イヤ!」と瞬時に却下されたので、(いいもん)と個人で注文しました。
すでに食べたことがある私は、抵抗はありませんが、みんな「えー、ちょっと」としり込みしています。



ワニが来ましたよー。この中に入っているのね。
さあ、いただこうと思ったら、一足先に食べ始めていたボスが「ちょっと待って」と言いました。
「それ、もしかしたら自分のかも」
彼はヌードルを頼んだそうです。確かに麺が入っています。
サーブした人、適当だわー。
「ごめん、ちょっと食べちゃった」



ということで、今度はこちらを激写。
みんなに取り分けようとしたら、ボスに「やめとくよ」と言われました。あれ~。

でも、これがアリゲーター?
思ってたのと違うー。おにぎりを揚げたようなものが出てきて、どこにワニがいるのかよくわかりませんでした。
ミスドビッツのようなフライドライスボール。

ワイルドさがないわ~。ワニさんはちょっとしかいなさそう。
ブラジルでは豪快にシュラスコの串刺しで食べたので、コレジャナイ感が強かったです。
白身部分は、ホタテみたいな味と食感でした。

ガンボスープを頼んだベスは、「とても辛い」と言ってから、みるみるテンションが下がり、口数が減っていきました。
ガンボって辛いのねー。気を付けようっと。

行きの段階で夕暮れ時だったので、帰りはすっかり夜になっていました。
日本はもう6月に入りましたが、時差の関係で、こちらはまだ5月最終日の夜。
ここ10年で最も地球と火星が最接近する「スーパーマーズ」デイなので、こちらでも見えないものかと、空を見上げてみました。
でも、火星どころか、星一つ見えません。
うーん、残念。場所が違うから?
宇宙から見たら、大した距離じゃないですよね。きっと下界がまばゆいからでしょう。

● ディキシーの国

ディキシーランドジャズという言葉を聞きますが、ディキシーランドってなんでしょう?
そういう場所がどこかにあるのでしょうか?
調べてみたら、ディキシーとはアメリカ南部の諸州の通称のことで、この辺りの地域を指すそうです。

ニューオーリンズジャズと同じ意味だとか。
たしかにこの町では、ダウンタウンを歩けばジャジーな生演奏の音が聴こえてきます。

てくてく歩いて、ホテル近くの薬局に寄りました。
私はアイスクリームを買いましたが、ベスはスターバックスの瓶入りフラペチーノをオール買い。
日本未発売だそうです。確かに見たことないわ~。




部屋に戻るともう8時過ぎていました。日の入りが遅いんですね。
部屋でゆっくり過ごして、この日は暮れていきました。

4日目に続きます。

ジャズ・ワニ・フレンチ、ニューオーリンズ 2-2

2016-12-16 | 海外
その1からの続きです。

● ようやく雨上がり

地面を叩きつけるような大雨はすっかり上がり、またカラリとした青空が戻ってきました。
天候の変化に驚きながら、地図を片手にダウンタウンまで歩いて行きます。
やはりニューオーリンズはジャズの町。あちこちにこうした絵を見かけます。



● ミシシッピ川へ

ローマ・ギリシア風の神殿が見えてきました。
よく見ると、カジノでした。
日中なので、ネオンもなく落ち着いた雰囲気。閉まっているのかもしれません。



まずは川沿いへ向かいました。
ニューオーリンズはミシシッピ川沿いの港湾都市。
この町に来た以上は、やはり川べりに行きたいものです。



飛行機の中から眺めたミシシッピ川を、陸から眺めます。
メキシコ湾はすぐそこ。河口近くの三角州はミシシッピデルタと呼ばれ、川幅も広がって大河になっています。

トム・ソーヤーの冒険のエンディングテーマを口ずさみました。
 ♪人が生まれる前から 流れているんだね
   空より広い ゆたかなミシシッピー・リバー♪(「ぼくのミシシッピー」)



「ポーッ!」という蒸気船の汽笛が聞こえてきました。
ディズニーランドのミシシッピ号のような大きな蒸気船が、ゆっくりと川を流れていきました。

ミシシッピはMississippiと書きます。急いで書けないスペリングがいいですね。
遊覧船のほかに、向こう岸へと渡るフェリーもあり、住民の足になっているようでした。
矢切の渡しならぬ、ミシシッピの渡し。



● 世界最古の路面電車

カラフルでレトロな路面電車が、町の中をゴトゴトと走って行きます。
ニューオリンズのストリート・カーは、150年以上の歴史を持つ世界一古い路面電車だそうです。



ラブラブの老夫婦。片時も手を離しませんでした。
チャーミーグリーンのCMみたい。



川沿いに歩いて、一番賑わっているフレンチクォーターへ向かいました。
クラシカルな建物が並ぶ界隈が近づいてきます。
トゥールーズ通りは、フランスのトゥールーズからとった名前でしょう。



ブードゥー関連のグッズショップ。ニューオリンズではなぜかブードゥー教が定着しており、グッズショップをよく見かけます。
呪術師がいる、謎めいたアフリカの土着宗教のイメージがありますが、どのお店も入りやすい雰囲気で、町になじんでいました。
Voodooというスペリングがなんだかかわいいです。



この町で多く見かける、フレンチコロニー風の建物。
キャストアイアン製の優美なバルコニーが、特徴的です。



● ジャクソン・スクエア

フレンチ・クォーターの中心、ジャクソン・スクエアにやってきました。
中央にいるのは、ニューオーリンズ戦争(米英戦争)で活躍した第7代合衆国大統領、ジャクソン将軍の銅像。
その奥にはセントルイス大聖堂が見えます。



ストリート・ミュージシャンがあちこちでジャズを演奏しています。
インドのシタールを使ったヒーリング音楽に、耳を傾けました。



● カフェ・ドゥ・モンドの行列

有名なCafe du Monde前には長蛇の列。
歴史ある老舗のカフェとして有名ですが、こんなに混んでいるなんて。
観光馬車の向こうに見えるのは、空席を待つ人々の行列です。



ここでひと休みして、名物のベニエを食べたかったのですが、回転率が悪そうなので、あきらめて先に進みます。
「どうしても食べたかったら、早朝にくるしかないかもね」
このカフェは24時間営業。5時かっきりに店じまいをするこの辺りでは珍しいです。
真夜中でも人の足が途絶えないのでしょう。



馬車が通り過ぎると、行列の人々がさらによく見えました。
車道には餌をついばむ鳩たち。
ついばむというより、つついています。
餌が大きいですね。さすがアメリカ(!?)



● ジャンヌ・ダルク像

先に進むと、金色の銅像が見えてきました。
ジャンヌ・ダルクみたいだけど誰かしら。
近寄って確かめたら、本当にジャンヌ・ダルクでした。
まさか、アメリカ南部でジャンヌ・ダルクの銅像を見るなんて。



以前フランス領だったこの辺りには、フランス由来の地名が多いのが特徴。
ニューオーリンズのあるルイジアナ州は「ルイ王の土地」という意味です。

ニューオーリンズはフランス語だと La Nouvelle-Orléans(新しいオルレアン)。
オルレアンはジャンヌ・ダルクの故郷なので、そのつながりで銅像があるんでしょう。

フレンチマーケットに行きました。
入り口が7月に開催されるクレオール・トマト・フェスティバル仕様になっていました。
ただもう夕方なので、半分くらい店が片づけてしまっていました。



この辺りでUターンします。
「たくさんのお店で仮面がたくさん売られているけれど、なぜだろう?」とビル。
「マルディグラっていうお祭りがあるからじゃない?」
フランス語で「太った火曜日」という名前ですが、意味を知ったところで、どんなお祭りなのか、わかりません。

● ワニの町

ワニをモチーフにした看板などをあちらこちらにみかけます。
海に近い湿地帯なので、辺りにワニが生息しているようです。
ワニを見に行く湿地ツアーは人気なんだとか。



えっ、これはなに?マーケットのブースにワニの頭がたくさん重なって売られていました。
どれも本物みたい。立派な歯~。
触ったらカプッと口を閉じて指を挟みそうなので、手を出すのははばかられます。
ええと、これってワシントン条約的にオッケー?
日本に持ち帰られるもの?
それにいったいどうやって使うんでしょう?単なるお飾り?魔除け?





「フライド・アリゲーター(ワニのフライ)」なんてメニューが書かれているレストランがありました。
ひええ。
でもワニの肉はすでに食べたことがあります。
ブラジルで、シュラスコにして、何種類も。淡白で身が締まっていて、おいしかったですよ。



ダースベイダー+アリゲイター。



● 国内ワニスポット

日本にワニ好きの友人がいますが、「あまりワニグッズってなくて、コレクションしづらい」と嘆いています。
見つけたらプレゼントしようと、私もいつもなんとなく探していますが、確かになかなか遭遇しません。
カバグッズは多いんですけれどね。

すると九州出身のベスが「大分にありまーす」と教えてくれました。
「別府の地獄めぐりのところに、ワニがたくさんいる場所が」
「えっ、ワニ地獄?」
ワニ嫌いにはおそろしい場所ですねー。
「地獄じゃないけれどワニがいるところ」
ペットなのかしら?

「ひょうたん温泉にいるワニは70歳超えてる」と彼女。
ひええ、ワニってそんなに長命なの?人と同じくらいでしょうか。
飼うときには、一生添い遂げる覚悟を持たないとだめですね。

その温泉は、ミシュランに載ったそうです。
また、別府の地獄めぐりは、アメリカのデスメタル系ミュージシャンに「GO TO HELL!」と大人気だそうです。

「近くなら、伊豆のバナナワニ園がいいじゃない?」とビルがいうと
「そんなワニがいるの?黄色いとか?」とベス。
「バナナワニっていうのがいるんじゃなくて、バナナ&ワニがあるということね」
私も、以前はそうかと思っていました。
だってモンキーバナナってありますものね。バナナワニがいてもおかしくありません。

ということで、ワニ好きの友人には、別府のワニ地獄(?)と伊豆のバナナワニ園とニューオーリンズを勧めることにしました。



● ラファイエット

大勢の観光客でにぎわうフレンチクォーターから、ホテルのある界隈に戻ると、治安が良くほっとして落ち着けます。
治安がいい場所と悪い場所があるので、日没後には一人でダウンタウンに行かないようにしようっと。

ホテルに着き、みんなと別れて自分の部屋に戻りましたが、特に疲れておらず、さらにまだ外は明るく日が照っているため、今度は一人で外に繰り出してみました。
今回の旅で初めての単独行動。ウキウキします。

セントラルビジネス街の真ん中に、小さくな公園を見つけました。
銅像があります。公園はラファイエットスクエアという名前なので、ラファイエット像でしょう。



大きな胸像もありました。
ラファイエットといったらフランス革命時の英雄。それがなぜここに?と思いましたが、フランス革命前に渡米して、アメリカ独立戦争に陸軍少將として活躍したのだそう。
それは知りませんでした。
アメリカとフランス、両方の独立戦争にかかわった人だったんですね。



● リー将軍

さらに進んで、地図を見て気になったリーサークルに行ってみました。
丸いスタンドアバウトの真ん中が公園になっており、柱の上には南北戦争の南部の司令官だったリー将軍の銅像が立っていました。



ただ、銅像そばには移民風の男性たちがたむろしていて、昼寝をしたりお喋りをしたりしていました。
あまり治安が良くなさそうだなと思い、長居はせずに、静かに離れました。



きれいな夕焼けが、スーパードームのほうに見えます。



今日も一日いい日でした。さあ、暗くなる前に帰ろうっと。

3日目に続きます。

ジャズ・ワニ・フレンチ、ニューオーリンズ 2-1

2016-12-15 | 海外
1日目からの続きです。

● 時差ボケ早起き

夕べは時差ボケのためになかなか寝つけず、3時間くらいで目が覚めてしまいました。
シャンプーした髪がごわごわになっていて、アメリカは硬水だったと思い出します。



まだ夜明け前でしたが起きて、6時半の朝食タイムを待ってカフェテリアに行きました。
メンバーが2人いました。それぞれ眠れなかったようです。



好きなものを取るバイキングスタイルですが、野菜が全く置かれていないことにびっくり。
こっちの人は、野菜を採らないの?
フルーツはあったので、リンゴをまるかじりしました。



ワッフル機を見つけて、自分で焼いてみました。
楽しい朝食ですが、茶色いですね~。ビタミンは自分で採らないと。



● バスケで来た人

コーヒーサーバーの前で、宿泊客と会話をしました。
バスケットボールの試合のためにニューオーリンズ入りしたそうです。
「そこのメルセデス・ベンツ・スーパードームでやるんだよ」

2mほどありそうな大柄の男性なので「試合をする側?」と聞くと、
笑いながら「いやいや、観戦するだけだよ。このくらいの身長、ざらにいるって」と言われました。

「君はなにしに来たの?」
これは、英語版「YOUはなにしに日本へ?」では?

「ビジネス・・・」と口ごもりながら答えました。
なぜかというと、大男の彼が見下ろす私は、小さくてラフな私服姿(だって寝起き)で、子供のように見えたかもしれないからです。
「オー!ここまで仕事をしに来たのかい。じゃあお互いにグッドラック」

話しやすい人でしたが、とっさにアメリカのバスケットボールの話題が浮かばなかったので、そこで話を切り上げました。
NBAという単語しか思い出せなかったから~。
ええと、強いチームはレンジャーズだっけ。強い選手はベン・ジョンソン。違う、あの人は陸上だわ。

テキサス・レンジャーズはアメリカンフットボール。話題にしなくて正解でした。
そして強い選手は、マジック・ジョンソンでした。
私が知っている強いチームは、シカゴ・ブルズ。
ニューオーリンズはペリカンズというチームだそうです。
ペリカン・・・あまり強くなさそうだけど。

(後記* ルイジアナ州の州鳥がカッショクペリカンなんだそうです。)

● モダンとクラシック

朝食後に、仕事に向かいます。
今回渡米したメンバーは、ボス、ビル、ベス、私。男女2名ずつの4名。
食後の散歩がてら、会議の開催会場まで歩いて行きました。
「このビル薄い!薄すぎて風が吹いたら倒れそう!」と驚いていたら・・・



角度が変わったらそんなに薄くありませんでした。
錯覚のマジックですね。



超高層ビルのすぐそばに、古き良き時代のままのクラシカルな建物があります。
町には古さと新しさが共存しています。



通りを人が歩いていると思ったら・・・



銅像でした。こうしたオブジェがあちこちにあります。
アートに力を入れた町なのでしょう。



● アメリカの車

日本車見つけました。アメリカのニッサンは、なんだか迫力が違います。



一番見かける車は、車体に金色の十字架がついたもの。
どこのマークかわからず聞いてみると、シボレーだそうです。
社名(Chevrolet)からしてフランスの車だと思っていました。アメ車だったんですか。



こっちの車は、ナンバープレートがついてないものがほとんど。
たとえひとつついていても、前と後ろの両方ともついている車は滅多にありません。
ナンバーなしの車が道端に駐車していても、日本と違ってそれは廃棄車両ではないのです。
なぜ~?プレート落としちゃったのー?

● 会場受付

会場はホテルから徒歩5分のところにあるハイアットリージェンシー。
泊まっているホテルよりも、さらに大きくてゴージャスです。



長い、なが~いエスカレーター。



その上に会場があります。



参加証となるプレートをもらいました。期間中はこれを首から下げて過ごします。
A5サイズでこれまた大きい・・・。



受付登録をすませ、関係者と会い、ミーティングをしてこの日の業務は終了。
明日からみっちりのスケジュールになりますが、午後はフリータイム。
みんなでホテルに戻ります。

木陰の通り。枝がアーチになっているようですが、なぜ木が内向きなんでしょう。



チェスのような馬の首のついた棒を、ところどころに見かけます。
これは何でしょう?



かつてここに馬車を停めて、馬の縄をかけていたんだそうです。

● メンバーの部屋へ

午後は、部屋で寝て時差ボケを直すというボス。ほかの3人はダウンタウンに繰り出すことにしました。
昼食後、ベスの部屋に集合します。
ところが、ドアを開けた彼女は「すぐには外出できなくなっちゃった」と言いました。
バルコニーに出てみると、さっきまでいい天気だったのに、ヒョウのような大粒の大雨がザーザーと降っていました。
さっき、たしかにゴロゴロと妙な音が聞こえてきましたが、あれは雷だったのね。



雨雲の向こうには青空が見えているのに、いつやむかわかららない大雨。



道路は雨に濡れて、もうツルツルです。外には人っ子一人いません。



これは雨が止むまで待っているほかありません。
部屋でデザートのイチゴをつまみながら、おしゃべりしていました。
広い部屋だと、招く側も訪ねる側も、気兼ねがいらないのが気楽です。



私の冷凍庫にも入っているアイスクリーム。



アニメチャンネルのTVでは、スポンジボブの番組がずっと続いています。
ビルもベスも、ボブのことを知りませんでした。
「スポンジなの?チーズだと思ってた」
黄色いからね…じゃなくて、名前で気がついて―!

● 雨宿りと眠気

部屋の住み心地やキッチンを使った感想などをおしゃべりしているうちに、なんだか眠くなってきました。
昨日シカゴに着いた時に「朝だけど、今は夜だって自分をだましているところ」と言っていたビルは、うまく自分をだまし通せたようで、シャキッとした顔をしています。
時差が抜けないままの私は、頭がモウロウとしてきました。
この眠気を考えるに、おそらく今が、日本の夜なんでしょう。



ベスも同じ状況だったようで、だんだん言葉少なになってきました。
そのうちに彼女は「10分だけ寝させて~」と寝室へ消えて行きました。
キングベッドの余ったところに私も寝せてほしーい。
でも一度寝入ったが最後、10分では起きられず、ダウンタウンに行けないどころか、ベスのベッドで朝まで熟睡してしまうかもしれません。
そんなわけで、がんばって目を見開いていました。

にわか雨のようにすぐに上がると思ったのに、なかなか大雨はやみません。
昼にホテルに戻ってきた時には、外はカンカン照りで日傘をさしたほどだったのに。
トルネードが頻繁に発生し、天気も変わりやすい南部。貴重な自由時間に足止めを食らうなんて。
でも、外にいるときに突然大雨に遭遇しなくてよかったです。

そのうちに、ようやく雨がやんで、青空が戻ってきました。
ビルが淹れてくれた目覚めのコーヒーと紅茶を飲んで出発。
2時に出る予定が、足止めをくらったためにすでに4時になっていました。

● スリップアラート



ロビーに降りると、あちこちにスリップアラートが置かれていました。
大雨の名残ですね。
サインの絵によって、滑っている角度が違うことに気がつきました。



その2に続きます。