1日目からの続きです。
● 自転車で町巡り
2日目。チェックアウトの11時に合わせてゆっくりホテルで朝食をとり、10時半頃に出発しました。
ホテルに荷物を預けて、この日もレンタサイクルします。
坂が多い港町神戸ですが、山は三宮駅の向こう側。線路のこちらは海側なので、駅を越えて行かず、線路に沿って移動するのならば大丈夫でしょう。
レセプションで長田神社への行き方を聞いたら「遠いから、三ノ宮から電車で行くことをお勧めします」と言われました。
結構距離がありそうですね。でも自転車で動く気満々なので、せっせと漕いでいくことにしました。
● デゴイチ
JR神戸駅のそばに、蒸気機関車が置いてありました。
黒光りするデゴイチ。D51型1072です。
かつての神戸市長・宮崎辰雄氏による石碑(昭和53年)があり、その説明によると、昭和19年から昭和50年まで動いていたそうです。
機関車が置かれているのを見るたびに「ずっしりと重そうだなあ」と思っていましたが、重量が書いてありました。
これは87トンだそうです。想像つかない―!とにかく重い―!
機関車からは、鉄の重さだけでなく、ずっしりとした歴史の重みも感じます。
● 長田神社
なかなか長田神社にはたどり着きません。
ホテルの人に言われた通り、やっぱり遠かったです。
道はそれほど難しくありませんでしたが、6キロの道のりだったため、迷わないよう、途中で人に聞きながら向かいました。
ここは神戸市長田区長田町。まさに長田神社の所在地です。
神戸市長田地区は、阪神大震災の時にとりわけ大きな被害を受けた場所ですね。
この神社は、それからもずっと、人々の心の支えになり続けてきたのでしょう。
主祭神は事代主神(ことしろぬしのかみ)。出雲大社の大国主の息子です。
● 楠と赤エイ
朱塗りの大きな社殿を取り囲むように、末社が並んでいます。
奥には高さ30mにもなる樹令推定800年の楠の御神木があり、それを祀った楠の宮がありました。
楠の宮には、なぜか赤エイの買かれた絵馬がたくさん飾られていました。
健康祈願だとか。楠と赤エイの関係ってなんでしょう?
もともとこの辺りで採れる赤エイの群れが、かつて暴風雨で町じゅうが浸水した時に増水した川から境内に入り、楠の御神木辺りで姿を消したそうです。
それ以来、その御神木には赤エイが宿るとされているとのこと。
病気全般に効くそうですが、楠宮稲荷社は「痔の神様」と言われており、祈願のそのほとんどは痔疾平癒だそう。
私もいつ必要になるかわからないので、その時のために覚えておこうっと。
● レトロな書店
近くに昭和感満載の、昔ながらの書店がありました。
アイヨ堂という名前のパンチ力!
こういう雰囲気のお店、いまは見なくなりましたね。懐かしさを感じながらパチリ。
お店のガラスの引き戸に貼ってあったのは、長田神社の節分のポスター。
これもまたレトロタッチ。
でも鳥居と比べて鬼が大きすぎますね。これだと超大型巨人です。
片手にたいまつを持っているから、鳥居が燃やされそうで怖いわー。
● 鉄人さがし
長田まで来たので、新長田にある等身大の鉄人28号も見たいところ。
ただ、どこにいるのか、場所がよくわかりません。
場所がよくわからず、歩いている人もあまりいないので、勘を頼りにどんどん進んでみたら、ますますひとけがない辺りになってしまいました。
サギが心配そうにこちらを見ています。違うか。
どうやら行きすぎたみたい。方向感覚もわからなくなってきました。
弱っていたら、湊川に平行した大きな車通り沿いに、小ぢんまりとした交番(湊川大橋交番)を発見。
地獄に仏、迷子に交番!
中のおまわりさんに聞きました。
「すみません、鉄人28号はどこですか?」
冷静に考えれば、妙な質問です。
これでおまわりさんが知らなければ、私は変人扱いされるでしょう。
「ああ、鉄人は、あの道をまっすぐ行ったところにいるよ」
よかった、ちゃんと教えてもらえました。
● 鉄人に会う
線路ぞいの道を通ると、新長田駅が見えてきました。
駅のそばの若松公園のところで角を曲がると、とたんに目に入る巨大なフォルム。
本当にいましたー。大きい!!!
鉄人だあ!!!
お台場のガンダムの方が大きいですが、直立不動で動きがありませんでした。
鉄人はポーズをとっているので、生き生きと見えて今にも動き出しそう。
小顔ですね~。後ろに周って激写します。
下の方からも。空の雲が映りこむほど、ピカピカです。
誰か磨いているのかしら?
かなり真下からも。
もはや「これはなんでしょう」状態です。
お台場のガンダムは、おさわり禁止だったので、こんな思い切ったアングルからは撮れませんでした。
つやつやとした表面と丸みを帯びたフォルムに、癒されるわ~。
神戸鉄人プロジェクトという地域活性化プロジェクトの紹介が紹介されていました。
5か国語で。鉄人はインターナショナルです。
● 神戸アニメストリート
像のある公園から続く、ショッピングモール。
ここは新長田一番街ですが、またの名を神戸アニメストリートといって、28号にちなんで毎月28日がサービスデーなんだそう。
鉄人ストリートとクロスしています。
28日といえば、世間的には弘法さんですが、ここでは鉄人さんなんですねー。
自転車を停めて、散策してみます。
鉄人配色の自販機。
鉄人ドリンクはないのかな?
● 空飛ぶウルトラマン
アニメストリートに、ウルトラマンがいました。
わー、懐かしい!ウルトラマンもですが、10円玉数枚で動くこの遊具が!
乗る気満々で近寄りましたが「小学校3年生くらいまででおねがいします」と書かれていたので、あきらめました。
体重制限ね…あるいはお尻のサイズ…(T_T)
正面から
横から
鍛えているはずですが、意外と細腰です。
大人が乗って、ウルトラマンがぎっくり腰になったら、地球を守ってもらえなくなりますからね…。
後ろから
どの角度から見ても精巧な作りですね。
こういったクオリティの高い遊具で情操教育を受けてこられてよかったなあと思います。
中国のなんちゃってディズニーランドを思い出しました。
● 横山光輝は神戸っ子
歩いていると、等身大の関羽の銅像がありました。
三国志の時代って、日本はまだ弥生時代だったんですよね。
そんな昔なのに、等身大ってどうしてわかるんでしょうか?
まあ、原作に身長サイズが書いてあったのね、きっと。
さらに、神戸三国志ギャラリーがありました。
鉄人28号と三国志といったら、どちらも作者は横山光輝。
彼は神戸出身なのかしら?
その通りでした。阪神淡路大震災で大きな被害を受けた長田地区は、横山光輝の協力のもと、アニメの町として復興中だそうです。
すばらしいわ。ところで私、魔法使いサリーやコメットさんも彼の作品とは知りませんでした。
コメットさんに至っては、ドラマだと思っていました。
少年向けと少女向け、両方の作品を作った、すごい人だと知って、改めて尊敬!
● 三国志ギャラリー
横山作品にかぎらず、三国志全般を紹介しているギャラリーに入ってみました。
三国志がギュッと詰め込まれており、濃かったです。
撮影禁止のため、画像はありませんが、新長田まで来たら、ぜひ訪れてみることをお勧めします。
ギャラリー内グッズショップにあった「泣いて馬謖を切る」のTシャツが、かなりインパクトがありました
ネット上でも売られているので、こちらをご紹介します。
ご所望の方はリンクから・・・。
うーん。間違いなく人目を引きますね。
これを着ている人がいたら、どんな顔をすればいいのかわからないわー(^_^;)。
● 三国志ガーデンあと
半年前にクローズした三国志ガーデンというミュージアムの場所に行ってみました。
がらんとした空間になっていましたが、まだその名残は残っていました。
さびしい天下統一覇者の椅子。
曹操(右)よりも孫権(左)の方があくどい顔をしてるとは、これいかに?
● ぼっかけコロッケ
夕べ会ったヒーさまに、長田はB級グルメ「オムそば」が有名だと聞いたので、この辺りで食べてみようと思いました。
たくさんオムそばのお店があって、どこにしようかと考えているうちに、「ぼっかけコロッケ」の方が気になり出しました。
これも長田名物ですって。
ぼっかけってなんでしょう?初めて聞きます。
コロッケ屋さんに「ぼっかけってなんですか?」と聞いてみると「ぶっかけのことだよ」と言われました。
「え、え~と?」ぶっかけといったらうどんしか思い出せません。
まったくわからない顔をしていたら「牛スジ肉とこんにゃくを甘辛くじっくり煮込んだ庶民の味だね」と、分かりやすく説明してくれました。
そんなぼっかけコロッケを、ひとつ分けてもらいました。
ほっかほかで、指先が温まります。
中身は牛すじとこんにゃく。つまりすじコンなんですね。
よく味がしみとおっていて、おなかにたまりました。
その2に続きます。
● 自転車で町巡り
2日目。チェックアウトの11時に合わせてゆっくりホテルで朝食をとり、10時半頃に出発しました。
ホテルに荷物を預けて、この日もレンタサイクルします。
坂が多い港町神戸ですが、山は三宮駅の向こう側。線路のこちらは海側なので、駅を越えて行かず、線路に沿って移動するのならば大丈夫でしょう。
レセプションで長田神社への行き方を聞いたら「遠いから、三ノ宮から電車で行くことをお勧めします」と言われました。
結構距離がありそうですね。でも自転車で動く気満々なので、せっせと漕いでいくことにしました。
● デゴイチ
JR神戸駅のそばに、蒸気機関車が置いてありました。
黒光りするデゴイチ。D51型1072です。
かつての神戸市長・宮崎辰雄氏による石碑(昭和53年)があり、その説明によると、昭和19年から昭和50年まで動いていたそうです。
機関車が置かれているのを見るたびに「ずっしりと重そうだなあ」と思っていましたが、重量が書いてありました。
これは87トンだそうです。想像つかない―!とにかく重い―!
機関車からは、鉄の重さだけでなく、ずっしりとした歴史の重みも感じます。
● 長田神社
なかなか長田神社にはたどり着きません。
ホテルの人に言われた通り、やっぱり遠かったです。
道はそれほど難しくありませんでしたが、6キロの道のりだったため、迷わないよう、途中で人に聞きながら向かいました。
ここは神戸市長田区長田町。まさに長田神社の所在地です。
神戸市長田地区は、阪神大震災の時にとりわけ大きな被害を受けた場所ですね。
この神社は、それからもずっと、人々の心の支えになり続けてきたのでしょう。
主祭神は事代主神(ことしろぬしのかみ)。出雲大社の大国主の息子です。
● 楠と赤エイ
朱塗りの大きな社殿を取り囲むように、末社が並んでいます。
奥には高さ30mにもなる樹令推定800年の楠の御神木があり、それを祀った楠の宮がありました。
楠の宮には、なぜか赤エイの買かれた絵馬がたくさん飾られていました。
健康祈願だとか。楠と赤エイの関係ってなんでしょう?
もともとこの辺りで採れる赤エイの群れが、かつて暴風雨で町じゅうが浸水した時に増水した川から境内に入り、楠の御神木辺りで姿を消したそうです。
それ以来、その御神木には赤エイが宿るとされているとのこと。
病気全般に効くそうですが、楠宮稲荷社は「痔の神様」と言われており、祈願のそのほとんどは痔疾平癒だそう。
私もいつ必要になるかわからないので、その時のために覚えておこうっと。
● レトロな書店
近くに昭和感満載の、昔ながらの書店がありました。
アイヨ堂という名前のパンチ力!
こういう雰囲気のお店、いまは見なくなりましたね。懐かしさを感じながらパチリ。
お店のガラスの引き戸に貼ってあったのは、長田神社の節分のポスター。
これもまたレトロタッチ。
でも鳥居と比べて鬼が大きすぎますね。これだと超大型巨人です。
片手にたいまつを持っているから、鳥居が燃やされそうで怖いわー。
● 鉄人さがし
長田まで来たので、新長田にある等身大の鉄人28号も見たいところ。
ただ、どこにいるのか、場所がよくわかりません。
場所がよくわからず、歩いている人もあまりいないので、勘を頼りにどんどん進んでみたら、ますますひとけがない辺りになってしまいました。
サギが心配そうにこちらを見ています。違うか。
どうやら行きすぎたみたい。方向感覚もわからなくなってきました。
弱っていたら、湊川に平行した大きな車通り沿いに、小ぢんまりとした交番(湊川大橋交番)を発見。
地獄に仏、迷子に交番!
中のおまわりさんに聞きました。
「すみません、鉄人28号はどこですか?」
冷静に考えれば、妙な質問です。
これでおまわりさんが知らなければ、私は変人扱いされるでしょう。
「ああ、鉄人は、あの道をまっすぐ行ったところにいるよ」
よかった、ちゃんと教えてもらえました。
● 鉄人に会う
線路ぞいの道を通ると、新長田駅が見えてきました。
駅のそばの若松公園のところで角を曲がると、とたんに目に入る巨大なフォルム。
本当にいましたー。大きい!!!
鉄人だあ!!!
お台場のガンダムの方が大きいですが、直立不動で動きがありませんでした。
鉄人はポーズをとっているので、生き生きと見えて今にも動き出しそう。
小顔ですね~。後ろに周って激写します。
下の方からも。空の雲が映りこむほど、ピカピカです。
誰か磨いているのかしら?
かなり真下からも。
もはや「これはなんでしょう」状態です。
お台場のガンダムは、おさわり禁止だったので、こんな思い切ったアングルからは撮れませんでした。
つやつやとした表面と丸みを帯びたフォルムに、癒されるわ~。
神戸鉄人プロジェクトという地域活性化プロジェクトの紹介が紹介されていました。
5か国語で。鉄人はインターナショナルです。
● 神戸アニメストリート
像のある公園から続く、ショッピングモール。
ここは新長田一番街ですが、またの名を神戸アニメストリートといって、28号にちなんで毎月28日がサービスデーなんだそう。
鉄人ストリートとクロスしています。
28日といえば、世間的には弘法さんですが、ここでは鉄人さんなんですねー。
自転車を停めて、散策してみます。
鉄人配色の自販機。
鉄人ドリンクはないのかな?
● 空飛ぶウルトラマン
アニメストリートに、ウルトラマンがいました。
わー、懐かしい!ウルトラマンもですが、10円玉数枚で動くこの遊具が!
乗る気満々で近寄りましたが「小学校3年生くらいまででおねがいします」と書かれていたので、あきらめました。
体重制限ね…あるいはお尻のサイズ…(T_T)
正面から
横から
鍛えているはずですが、意外と細腰です。
大人が乗って、ウルトラマンがぎっくり腰になったら、地球を守ってもらえなくなりますからね…。
後ろから
どの角度から見ても精巧な作りですね。
こういったクオリティの高い遊具で情操教育を受けてこられてよかったなあと思います。
中国のなんちゃってディズニーランドを思い出しました。
● 横山光輝は神戸っ子
歩いていると、等身大の関羽の銅像がありました。
三国志の時代って、日本はまだ弥生時代だったんですよね。
そんな昔なのに、等身大ってどうしてわかるんでしょうか?
まあ、原作に身長サイズが書いてあったのね、きっと。
さらに、神戸三国志ギャラリーがありました。
鉄人28号と三国志といったら、どちらも作者は横山光輝。
彼は神戸出身なのかしら?
その通りでした。阪神淡路大震災で大きな被害を受けた長田地区は、横山光輝の協力のもと、アニメの町として復興中だそうです。
すばらしいわ。ところで私、魔法使いサリーやコメットさんも彼の作品とは知りませんでした。
コメットさんに至っては、ドラマだと思っていました。
少年向けと少女向け、両方の作品を作った、すごい人だと知って、改めて尊敬!
● 三国志ギャラリー
横山作品にかぎらず、三国志全般を紹介しているギャラリーに入ってみました。
三国志がギュッと詰め込まれており、濃かったです。
撮影禁止のため、画像はありませんが、新長田まで来たら、ぜひ訪れてみることをお勧めします。
ギャラリー内グッズショップにあった「泣いて馬謖を切る」のTシャツが、かなりインパクトがありました
ネット上でも売られているので、こちらをご紹介します。
ご所望の方はリンクから・・・。
うーん。間違いなく人目を引きますね。
これを着ている人がいたら、どんな顔をすればいいのかわからないわー(^_^;)。
● 三国志ガーデンあと
半年前にクローズした三国志ガーデンというミュージアムの場所に行ってみました。
がらんとした空間になっていましたが、まだその名残は残っていました。
さびしい天下統一覇者の椅子。
曹操(右)よりも孫権(左)の方があくどい顔をしてるとは、これいかに?
● ぼっかけコロッケ
夕べ会ったヒーさまに、長田はB級グルメ「オムそば」が有名だと聞いたので、この辺りで食べてみようと思いました。
たくさんオムそばのお店があって、どこにしようかと考えているうちに、「ぼっかけコロッケ」の方が気になり出しました。
これも長田名物ですって。
ぼっかけってなんでしょう?初めて聞きます。
コロッケ屋さんに「ぼっかけってなんですか?」と聞いてみると「ぶっかけのことだよ」と言われました。
「え、え~と?」ぶっかけといったらうどんしか思い出せません。
まったくわからない顔をしていたら「牛スジ肉とこんにゃくを甘辛くじっくり煮込んだ庶民の味だね」と、分かりやすく説明してくれました。
そんなぼっかけコロッケを、ひとつ分けてもらいました。
ほっかほかで、指先が温まります。
中身は牛すじとこんにゃく。つまりすじコンなんですね。
よく味がしみとおっていて、おなかにたまりました。
その2に続きます。