(この日のルート)その1⇒もんじゃランチ→太鼓館→鳥カフェ→お茶→夕食
その1からの続きです。
● 浅草ランチ
お昼時になりました。浅草っぽいランチにしようと、伝法院通りのお好み焼きの店、ふじでんに入りました。
ここは、具材をもらって自分で焼くセルフシステム。
子どもの頃、駄菓子屋でお好み焼きを作って食べていたというミカンさんが作ってくれます。
お好み焼きのテーブルが駄菓子屋にあるなんて、本格的ですね。
てきぱきととっても手慣れた手つき。
あっという間においしそうなお好み焼きのできあがり~♪
焼き立て、作り立て、ジュージューでジューシー。
おいしくないわけがありません!
● もんじゃを焼いてみる
それではと、私はもんじゃ焼きを作ってみることにしました。
とはいえ、これまでもんじゃは2、3回くらいしか食べたことがありません。
一体どんな食べ物だったのか、完成形がよくわかりませんが、まあなんとかなるでしょう。(テキトウ!)
着地点が見えないままプレートに火をつけて、未知へと発進。(こういうところに性格が出ます)
まずは具材を生地に混ぜ混ぜして、固形の具材をプレートに載せます。
それをドーナツ型にし、真ん中に液状の生地を注ぎ込みます。
生地が流れ出ないように、具材の土手を作ります。
固めながら「土手というよりウォールローゼみたい」とつぶやくと
「いや、ウォールシーナでしょう」とミカンさんが乗ってきました。
「ちょっと崩してみる?」
「だめ、巨人が入ってきちゃうから!」
『進撃の巨人』ネタを言いながら、生地が煮立つのを待ちました。
いつまで焼けばいいのかわからずにいると「そろそろいいですよ」とお店の人に教えてもらいました。
では、これで全部を混ぜて出来上がり。
小さなヘラで食べると、舌が火傷をするんじゃないかとおっかなびっくり。
でも不思議なことに、ヘラを口に入れても熱くありません。
「巨人のいない、平和なもんじゃ」とつぶやくと
「壁を壊してるから、自分たちが巨人なのでは?」とまたもや返しが。
ウォールシーナを崩しながらランチタイムを楽しんだ巨人2体です。
浅草でもんじゃを食べていると、レトロつながりで花やしきに行きたくなってきます。
かつてあった多摩川園や向ケ丘遊園、横浜ドリームランドといった昔ながらの日本の遊園地は、浦安の某ランドの影響を受けて次々と無くなってしまいました。
まさに黒船襲来。
某ランドも好きですが、花やしきは日本オリジナルの遊園地として、姿を消した遊園地の分もがんばってもらいたいと思っています。
今また、人気が復活しているんだとか。嬉しいことです。
● 神輿のお店
満腹になったので、腹ごなしに向かったのは、交差点に立つ宮本卯之助商店。
神輿・太鼓・山車・獅子舞用品などの祭礼具の製造販売などを行っている古くからのお店です。
2階に上がってみると、売り物の太鼓が並んでいました。
三社祭の神輿も飾られていましたが、ここが目的地ではありません。
「このお店に博物館があるらしいんだけど」
よーく探してみると、1階奥の扉の向こうに、太鼓館への道がひっそりとありました。
● 打楽器パラダイス
入口でチケットを買い、裏に周ってエレベーターで上の階まで行くと、探していた場所がありました。
それは太鼓館という博物館。
英語だとドラム・ミュージアムです。
大混雑しているかと思いきや、中には3人しかいませんでした。
ここには世界中の太鼓コレクションが展示されており、それを見学するだけでなく、なんと実際に演奏できるというすばらしさ!
入館料を払ったら、時間制限なしでいつまでもいられるんです。
なんという打楽器パラダイス!
浜松の楽器博物館をエンジョイした身としては、ここも見過ごせない場所でした!
世界中のどの地域にも、太鼓はあるんですね。
前々から興味があった、トリニダード・トバゴのドラム、スティールパンを演奏したら、止まらなくなりました。
いい音色だし、これ、2時間くらい音出ししていられるわ~。
不思議なインドネシアの打楽器がありました。アンクルンという西ジャワの竹製の打楽器でした。
太鼓はシンプルな打楽器ですが、それでも見たこともなく、どうやって音を鳴らせばいいのかわからない楽器もあります。
そういう時には、係の人がやってきて、つかず離れず状態で、いろいろ教えてくれました。
風の音や雨の音を出す、いまだと効果音に使われるものも。
場所柄か、時折外国人もやってきますが、さほど長居をせずにあっさりといなくなります。
触っていい楽器は、ほぼすべて打ってみて、満足しました。
中世時代の昔の打楽器もありました。
「苦労して再現しました」という説明がついています。
そういえばここは太鼓屋で、皮の張り替えといったメンテナンスも請け負っています。
職人さんは、昔の楽器でも作れる腕を持っているんですね。
撮影禁止なので、画像は載せられませんが、1時間半くらい楽しみました。
意外と知られていないんですよね。ここは穴場です。
世のパーカッション好きの人たちに、教えてあげたいわ。
満足して外に出ると、交差点からまっすぐスカイツリーが見えました。
先ほどよりも雲が晴れて、ずいぶん上の方まで見えていました。
● 襲われる鳥カフェ
次に向かったのは、鳥カフェです。
その名も、鳥のいるカフェ。
鳥カフェに入るのは初めて。猫カフェよりも少ないですね。
この浅草にあるお店は、普通の鳥カフェとはちょっと毛色が違うといううわさを聞きました。
鳥が襲いかかるように向かってくるんだそうです!
鳥嫌いなら泣き出しそうですが、鳥好きの私は熱烈大歓迎。
ヒッチコックの『鳥』はこわいですが、いっぺん鳥にモフモフもみくちゃにされてみたいわー。
ということで、ミカンさんにリクエストして、襲われに行ったのです。
観音巡礼を終えたところだし、精進落としにちょうどいいでしょう。(そう?)
どこにあるのかなあと商店街をキョロキョロ見渡すと、フクロウが外にいて、客寄せパンダならぬ客寄せフクロウしていたのですぐにわかりました。
お店は雑居ビルの地下。
鳥は空に近い生き物なのに、地下にいるというところがギャップです。
● 静かなフクロウブース
お店の中に入ると、思ったよりも狭いスペースでした。
フロアはフクロウとインコのスペースに分かれています。
まずはフクロウたちと触れ合いました。
みんなおとなしくて、頭を撫でられても平気。
時々甘噛みしようとします。
夜行性だから、日中起きていたらつらいんじゃないかと気になりますが、彼らは生まれた時から人間と一緒に暮らしているため、昼夜逆の生活に慣れているのだとか。
それもかわいそうなことですけれどね。
いろいろなフクロウがいましたが、ミミズクとメンフクロウしかわかりませんでした。
つぶらな濡れた瞳!!
見返りハンサム。絵になりますね~。
チョウゲンボウでしょうか。りりしい!
Hello~☆
撫でてみると、綿菓子のようにフワッフワ。
眠そうなのは、餌を食べた後だからのようです。
フクロウたちがみんな静かでおとなしく、全く威嚇しないので、すっかり安心しました。
● カオスのインコブース
それからインコブースへ。入口でポンチョを借りて着込みます。
なんのためかって?フンよけですよー。
おそるおそる中に入ると、そこにはたくさんのインコたちがいて、ピチピチとにぎやかでした。
中にいる人の肩や背中には、ナチュラルに鳥がいます。
わー、トリさん乗っけてるー!
● オウムの手荒い歓迎
猫カフェのように、餌を買って鳥たちを呼ぼうかなと思っていると、バサバサっと音を立ててミカンさんの頭の上に大きな白いオウムが飛んできました。
「わあ、いいなあ~♡」
目を輝かせて見ていると、ミカンさんは喜ぶどころか「イタタタ」と言い出しました。
あれ、どうしたのかな?
「耳を咬まないで~」
見ると、オウムはミカンさんの耳をせっせとついばみはじめています。
「痛いよー」
手荒すぎる歓迎です。でもマウントを取られているので、簡単には振り払えないミカンさん。
このままだとヒッチコックの『鳥』になりかねないので、微笑んで見守っていた係のお姉さんに助けてもらうことに。
頭上での攻防
お姉さんが腕に乗せようとするも、トサカを角のように逆立てて反抗するオウム。
ミカンさんの頭に居座ろうとします。
よっぽど気にいったのかしら。
お姉さんがプロの本気を出して追い出しにかかったので、ようやくオウムは離れました。
オウムが頭からいなくなり、一難去ったミカンさん。
ゼイゼイいいながら「今のはいったいなんだったんだろう?」と首をひねっています。
「よっぽど嫌われたのかな?」
でも、はたから見たら攻撃しているようには見えませんでした。
ちょっと手加減せずにウェルカムしちゃったみたいな?
ミカンさんの受難を見て(そうか、襲い掛かってくる鳥カフェとはこういうことなのね~)と理解しました。
● 私は樹木
足元にはアヒル
足元のアヒルもかわいいのですが、そっちを構う間もなくインコが頭上を飛んできたり飛んで行ったり。
そのうちに、インコたちが肩や頭に乗ってくるようになりました。
こちらは何もしていません。ここの鳥たちは、餌がなくても寄ってくるのです。
どうしてー?
人懐こいというか、人を危険視していないよう。
ポンチョはつるつるした素材なので、肩の上で足をすべらせたりしていますが、ちょっと落ちてもめげずに、上手にくちばしを使ってガシガシと上ってきます。
Happy~☆
気がつけばこんなに!
電線になった気分。鳥たちにとっては人も枝も一緒なんでしょう。
手が重くなってきました。樹木の苦労がしのばれます。
けっこう重みがあります。樹になったつもりであまり動かずにいると、ミカンさんに「表情がこわばってるよ」と言われました。
鳥たちはひっきりなしに動くし、私は木ですから。アイアムツリー!
「お、いい木があった」(数秒後に飛んでくるインコ)
● 多様な攻撃スタイル
鳥たちはみんないたずら好きで、じっとしていません。
ポンチョのファスナーのところをガリガリかじり始めました。
「中にくちばしを突っ込もうとしているよ」
「こわさないでー!」
ファスナーに夢中の下の鳥
頭上から、ピチピチと甘い声が聞こえてきました。
鏡に映してみると、頭の上で仲睦まじく寄り添う2羽のインコ。
ピーッ、そこ、いちゃいちゃ禁止ー。
リア充の鳥カップルに当てられた~!
白鳩さんもいましたよ
どの鳥も羽つやがよくて健康そう。
あっという間に1時間がすぎました。
ギリギリまでインコルームにおり、帰りがけにまたちょっとフクロウをかまって、退出しました。
レジのところに、「コーヒー、ジュース 150円」と書いてあるのを発見。
そういえば、ここはカフェでしたね。すっかり忘れていましたよ!
あのインコルームのカオスの中でお茶を飲むのは難しそうですけれどね~。
とっても普通じゃないひと時を過ごした私たち。
お互いにポーッとして、現実に戻れぬまま、方向も考えずに人波の中を、歩いています。
そのままだと、クラゲのようにふらふらと人の中を漂流しているだけ。
とりあえず、興奮を鎮めるためにどこかでお茶することにしました。
● カフェ・珈琲天国
カフェを探していると、珈琲天国を見つけました。
太鼓の天国、鳥の天国のあとは、珈琲の天国。
浅草はパラダイスだらけだわ。
有名なお店ですが、満席だったため別のカフェに落ち着きました。
今までいた鳥カフェのサイトを見ると、ミカンさんの頭上に陣取った白オウムが紹介されていました。
"世界一美しい鳥"と言われるクルマサカオウムです。
お値段は68万円!うわ~、ゼロが多い!
「そんな高級な鳥だったなんて~」と驚くミカンさん。
「傷つけなくてよかった。自分は傷つけられたけど(爆)!」
ガシガシ噛んで、歓迎していましたからね~(^_^;)
(c)鳥のいるカフェ
お茶をしても、まだ2人とも興奮冷めやらないままです。
かなり強烈な未知との遭遇で、忘れられない思い出になりそう。
でもやっぱり、鳥っていいわ~。
お茶のあと、夕食も取って帰宅しました。
● epilogue
この日はまる1日、浅草で楽しく過ごしました。
いつもは観光客が大勢集う独特な人込みに負けて、早々にほかの町に移動していました。
でも今回は、浅草寺以外は混む場所に行かなかったためか、逃げ出さずに済みました。
メジャーな界隈でも、探せばなかなかマニアックな場所があるものですね。
浅草がこれまでよりもぐっと好きになりました。
その1からの続きです。
● 浅草ランチ
お昼時になりました。浅草っぽいランチにしようと、伝法院通りのお好み焼きの店、ふじでんに入りました。
ここは、具材をもらって自分で焼くセルフシステム。
子どもの頃、駄菓子屋でお好み焼きを作って食べていたというミカンさんが作ってくれます。
お好み焼きのテーブルが駄菓子屋にあるなんて、本格的ですね。
てきぱきととっても手慣れた手つき。
あっという間においしそうなお好み焼きのできあがり~♪
焼き立て、作り立て、ジュージューでジューシー。
おいしくないわけがありません!
● もんじゃを焼いてみる
それではと、私はもんじゃ焼きを作ってみることにしました。
とはいえ、これまでもんじゃは2、3回くらいしか食べたことがありません。
一体どんな食べ物だったのか、完成形がよくわかりませんが、まあなんとかなるでしょう。(テキトウ!)
着地点が見えないままプレートに火をつけて、未知へと発進。(こういうところに性格が出ます)
まずは具材を生地に混ぜ混ぜして、固形の具材をプレートに載せます。
それをドーナツ型にし、真ん中に液状の生地を注ぎ込みます。
生地が流れ出ないように、具材の土手を作ります。
固めながら「土手というよりウォールローゼみたい」とつぶやくと
「いや、ウォールシーナでしょう」とミカンさんが乗ってきました。
「ちょっと崩してみる?」
「だめ、巨人が入ってきちゃうから!」
『進撃の巨人』ネタを言いながら、生地が煮立つのを待ちました。
いつまで焼けばいいのかわからずにいると「そろそろいいですよ」とお店の人に教えてもらいました。
では、これで全部を混ぜて出来上がり。
小さなヘラで食べると、舌が火傷をするんじゃないかとおっかなびっくり。
でも不思議なことに、ヘラを口に入れても熱くありません。
「巨人のいない、平和なもんじゃ」とつぶやくと
「壁を壊してるから、自分たちが巨人なのでは?」とまたもや返しが。
ウォールシーナを崩しながらランチタイムを楽しんだ巨人2体です。
浅草でもんじゃを食べていると、レトロつながりで花やしきに行きたくなってきます。
かつてあった多摩川園や向ケ丘遊園、横浜ドリームランドといった昔ながらの日本の遊園地は、浦安の某ランドの影響を受けて次々と無くなってしまいました。
まさに黒船襲来。
某ランドも好きですが、花やしきは日本オリジナルの遊園地として、姿を消した遊園地の分もがんばってもらいたいと思っています。
今また、人気が復活しているんだとか。嬉しいことです。
● 神輿のお店
満腹になったので、腹ごなしに向かったのは、交差点に立つ宮本卯之助商店。
神輿・太鼓・山車・獅子舞用品などの祭礼具の製造販売などを行っている古くからのお店です。
2階に上がってみると、売り物の太鼓が並んでいました。
三社祭の神輿も飾られていましたが、ここが目的地ではありません。
「このお店に博物館があるらしいんだけど」
よーく探してみると、1階奥の扉の向こうに、太鼓館への道がひっそりとありました。
● 打楽器パラダイス
入口でチケットを買い、裏に周ってエレベーターで上の階まで行くと、探していた場所がありました。
それは太鼓館という博物館。
英語だとドラム・ミュージアムです。
大混雑しているかと思いきや、中には3人しかいませんでした。
ここには世界中の太鼓コレクションが展示されており、それを見学するだけでなく、なんと実際に演奏できるというすばらしさ!
入館料を払ったら、時間制限なしでいつまでもいられるんです。
なんという打楽器パラダイス!
浜松の楽器博物館をエンジョイした身としては、ここも見過ごせない場所でした!
世界中のどの地域にも、太鼓はあるんですね。
前々から興味があった、トリニダード・トバゴのドラム、スティールパンを演奏したら、止まらなくなりました。
いい音色だし、これ、2時間くらい音出ししていられるわ~。
不思議なインドネシアの打楽器がありました。アンクルンという西ジャワの竹製の打楽器でした。
太鼓はシンプルな打楽器ですが、それでも見たこともなく、どうやって音を鳴らせばいいのかわからない楽器もあります。
そういう時には、係の人がやってきて、つかず離れず状態で、いろいろ教えてくれました。
風の音や雨の音を出す、いまだと効果音に使われるものも。
場所柄か、時折外国人もやってきますが、さほど長居をせずにあっさりといなくなります。
触っていい楽器は、ほぼすべて打ってみて、満足しました。
中世時代の昔の打楽器もありました。
「苦労して再現しました」という説明がついています。
そういえばここは太鼓屋で、皮の張り替えといったメンテナンスも請け負っています。
職人さんは、昔の楽器でも作れる腕を持っているんですね。
撮影禁止なので、画像は載せられませんが、1時間半くらい楽しみました。
意外と知られていないんですよね。ここは穴場です。
世のパーカッション好きの人たちに、教えてあげたいわ。
満足して外に出ると、交差点からまっすぐスカイツリーが見えました。
先ほどよりも雲が晴れて、ずいぶん上の方まで見えていました。
● 襲われる鳥カフェ
次に向かったのは、鳥カフェです。
その名も、鳥のいるカフェ。
鳥カフェに入るのは初めて。猫カフェよりも少ないですね。
この浅草にあるお店は、普通の鳥カフェとはちょっと毛色が違うといううわさを聞きました。
鳥が襲いかかるように向かってくるんだそうです!
鳥嫌いなら泣き出しそうですが、鳥好きの私は熱烈大歓迎。
ヒッチコックの『鳥』はこわいですが、いっぺん鳥にモフモフもみくちゃにされてみたいわー。
ということで、ミカンさんにリクエストして、襲われに行ったのです。
観音巡礼を終えたところだし、精進落としにちょうどいいでしょう。(そう?)
どこにあるのかなあと商店街をキョロキョロ見渡すと、フクロウが外にいて、客寄せパンダならぬ客寄せフクロウしていたのですぐにわかりました。
お店は雑居ビルの地下。
鳥は空に近い生き物なのに、地下にいるというところがギャップです。
● 静かなフクロウブース
お店の中に入ると、思ったよりも狭いスペースでした。
フロアはフクロウとインコのスペースに分かれています。
まずはフクロウたちと触れ合いました。
みんなおとなしくて、頭を撫でられても平気。
時々甘噛みしようとします。
夜行性だから、日中起きていたらつらいんじゃないかと気になりますが、彼らは生まれた時から人間と一緒に暮らしているため、昼夜逆の生活に慣れているのだとか。
それもかわいそうなことですけれどね。
いろいろなフクロウがいましたが、ミミズクとメンフクロウしかわかりませんでした。
つぶらな濡れた瞳!!
見返りハンサム。絵になりますね~。
チョウゲンボウでしょうか。りりしい!
Hello~☆
撫でてみると、綿菓子のようにフワッフワ。
眠そうなのは、餌を食べた後だからのようです。
フクロウたちがみんな静かでおとなしく、全く威嚇しないので、すっかり安心しました。
● カオスのインコブース
それからインコブースへ。入口でポンチョを借りて着込みます。
なんのためかって?フンよけですよー。
おそるおそる中に入ると、そこにはたくさんのインコたちがいて、ピチピチとにぎやかでした。
中にいる人の肩や背中には、ナチュラルに鳥がいます。
わー、トリさん乗っけてるー!
● オウムの手荒い歓迎
猫カフェのように、餌を買って鳥たちを呼ぼうかなと思っていると、バサバサっと音を立ててミカンさんの頭の上に大きな白いオウムが飛んできました。
「わあ、いいなあ~♡」
目を輝かせて見ていると、ミカンさんは喜ぶどころか「イタタタ」と言い出しました。
あれ、どうしたのかな?
「耳を咬まないで~」
見ると、オウムはミカンさんの耳をせっせとついばみはじめています。
「痛いよー」
手荒すぎる歓迎です。でもマウントを取られているので、簡単には振り払えないミカンさん。
このままだとヒッチコックの『鳥』になりかねないので、微笑んで見守っていた係のお姉さんに助けてもらうことに。
頭上での攻防
お姉さんが腕に乗せようとするも、トサカを角のように逆立てて反抗するオウム。
ミカンさんの頭に居座ろうとします。
よっぽど気にいったのかしら。
お姉さんがプロの本気を出して追い出しにかかったので、ようやくオウムは離れました。
オウムが頭からいなくなり、一難去ったミカンさん。
ゼイゼイいいながら「今のはいったいなんだったんだろう?」と首をひねっています。
「よっぽど嫌われたのかな?」
でも、はたから見たら攻撃しているようには見えませんでした。
ちょっと手加減せずにウェルカムしちゃったみたいな?
ミカンさんの受難を見て(そうか、襲い掛かってくる鳥カフェとはこういうことなのね~)と理解しました。
● 私は樹木
足元にはアヒル
足元のアヒルもかわいいのですが、そっちを構う間もなくインコが頭上を飛んできたり飛んで行ったり。
そのうちに、インコたちが肩や頭に乗ってくるようになりました。
こちらは何もしていません。ここの鳥たちは、餌がなくても寄ってくるのです。
どうしてー?
人懐こいというか、人を危険視していないよう。
ポンチョはつるつるした素材なので、肩の上で足をすべらせたりしていますが、ちょっと落ちてもめげずに、上手にくちばしを使ってガシガシと上ってきます。
Happy~☆
気がつけばこんなに!
電線になった気分。鳥たちにとっては人も枝も一緒なんでしょう。
手が重くなってきました。樹木の苦労がしのばれます。
けっこう重みがあります。樹になったつもりであまり動かずにいると、ミカンさんに「表情がこわばってるよ」と言われました。
鳥たちはひっきりなしに動くし、私は木ですから。アイアムツリー!
「お、いい木があった」(数秒後に飛んでくるインコ)
● 多様な攻撃スタイル
鳥たちはみんないたずら好きで、じっとしていません。
ポンチョのファスナーのところをガリガリかじり始めました。
「中にくちばしを突っ込もうとしているよ」
「こわさないでー!」
ファスナーに夢中の下の鳥
頭上から、ピチピチと甘い声が聞こえてきました。
鏡に映してみると、頭の上で仲睦まじく寄り添う2羽のインコ。
ピーッ、そこ、いちゃいちゃ禁止ー。
リア充の鳥カップルに当てられた~!
白鳩さんもいましたよ
どの鳥も羽つやがよくて健康そう。
あっという間に1時間がすぎました。
ギリギリまでインコルームにおり、帰りがけにまたちょっとフクロウをかまって、退出しました。
レジのところに、「コーヒー、ジュース 150円」と書いてあるのを発見。
そういえば、ここはカフェでしたね。すっかり忘れていましたよ!
あのインコルームのカオスの中でお茶を飲むのは難しそうですけれどね~。
とっても普通じゃないひと時を過ごした私たち。
お互いにポーッとして、現実に戻れぬまま、方向も考えずに人波の中を、歩いています。
そのままだと、クラゲのようにふらふらと人の中を漂流しているだけ。
とりあえず、興奮を鎮めるためにどこかでお茶することにしました。
● カフェ・珈琲天国
カフェを探していると、珈琲天国を見つけました。
太鼓の天国、鳥の天国のあとは、珈琲の天国。
浅草はパラダイスだらけだわ。
有名なお店ですが、満席だったため別のカフェに落ち着きました。
今までいた鳥カフェのサイトを見ると、ミカンさんの頭上に陣取った白オウムが紹介されていました。
"世界一美しい鳥"と言われるクルマサカオウムです。
お値段は68万円!うわ~、ゼロが多い!
「そんな高級な鳥だったなんて~」と驚くミカンさん。
「傷つけなくてよかった。自分は傷つけられたけど(爆)!」
ガシガシ噛んで、歓迎していましたからね~(^_^;)
(c)鳥のいるカフェ
お茶をしても、まだ2人とも興奮冷めやらないままです。
かなり強烈な未知との遭遇で、忘れられない思い出になりそう。
でもやっぱり、鳥っていいわ~。
お茶のあと、夕食も取って帰宅しました。
● epilogue
この日はまる1日、浅草で楽しく過ごしました。
いつもは観光客が大勢集う独特な人込みに負けて、早々にほかの町に移動していました。
でも今回は、浅草寺以外は混む場所に行かなかったためか、逃げ出さずに済みました。
メジャーな界隈でも、探せばなかなかマニアックな場所があるものですね。
浅草がこれまでよりもぐっと好きになりました。