風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

お台場・横浜ももてなし index

2018-03-15 | 東京
[2018.2.25-2.26]
◆ お台場 1-1
 ポーランドの友人が一年ぶりにやってきました。
 東京マラソンデーで銀座は大混雑ですが、隣の新橋は休日で静か。
 ゆりかもめに乗って、ガンダムやトヨタカーを見学しました。 
  ● ももてなしランチ ● マカレナ、マッケレル ● ゆりかもめ
  ● 冬のお台場 ● 白いガンダム ● MEGA WEB
  ● FT-1 ● SETSUNA ● FV2 ● パレットプラザ



◆ 渋谷 1-2
 ゆりかもめで新橋に戻り、宿にチェックイン。
 銀座でコスメを買ってから、食事に出かけます。
 友人お勧めの渋谷のお寿司屋は、外国人に大人気でした。
  ● ビーナスフォート ● パレットタウン ● トラウマを癒やす旅
  ● カプセルホテル ● 銀座資生堂 ● ガイド交代
  ● ミライさんとハチ公 ● うおべい ● カウンターだらけ
  ● 走るトレー ● ドライビング話 ● 渋谷で解散



◆ 横浜 2-1
 この日は横浜待ち合わせ。なんとか無事に落ち合います。
 カップヌードルミュージアムで、外国の麺に初トライ。
 晴れ渡った青空の下、大桟橋から港と海を見渡しました。
  ● 2日目は横浜 ● 救世主ミンさん ● 僕はここだよ
  ● クイーンズイースト ● カップヌードルミュージアム ● ラグマンとミーゴレン
  ● ウォッカとズブロッカ● ひよこちゃんトミカ ● ノー・スパイボート
  ● 大桟橋へ ● 低い望遠鏡 ● ルソーの絵 ● くじらの背中



◆ 新横浜 2-2
 中華街とスタジアムの喧騒を抜けて、新横浜へ。
 レトロなラーメン博物館を探検して、東京に向かいます。
 旅の幸せを祈りながら、北海道に飛ぶ友を見送りました。
  ● さくら味のクッキー ● キムチと日清 ● 春節期の中華街
  ● 横浜スタジアム ● 下校途中の小学生 ● 父と子の日本映画
  ● ラーメン博物館 ● ラーメン断念 ● 新横・新橋・渋谷
  ● 夜は焼き肉 ● ホッカイドーエスキモー ● 中国経済パワー
  ● スケート国オランダ ● また会う日まで





お台場・横浜ももてなし 2-2

2018-03-15 | 東京
その1からの続きです。

● さくら味のクッキー

大桟橋にて、「日本人はキムチを食べる?」と突然の質問。
「キムチ?食べるけど、どうして?」
「買いたくて。好物なんだけど、ポーランドでは種類が少ないし高いから」

「じゃあ、中華街に行こうか?」
「中華街?韓国フードなのに、チャイナタウン?」
気にしなかったけれど、そういえば確かに変ですね。
中華街では、中国だけでなく韓国やタイのお店も多く、アジアごった煮というイメージ。

途中のドラッグストアに寄りたいとのことで、中に入ります。
「前にリカがくれたクッキー、また食べたいな。覚えてる?」
「私、何をあげたっけ?」
全く覚えていません。
説明を聞いたところ、ヨックモックのよう。
それは、ドラッグストアには売っていないわね。



彼はカントリーマアムのさくら味を買いました。
「なんか変わった味だね」
「これ、桜の味。ポーランドでは桜は咲く?」
「咲かないよ。桜は日本で咲く花でしょ?」
「でもチェリーは食べるでしょ?」
「うん。あれ?」
二人でもぐもぐ食べながら、海岸通りを歩きます。

● キムチと日清

どうやら彼は、今すぐに食べるキムチではなく、持ち帰り用が欲しいもよう。
中華街で売られているのは、おそらく新鮮なものでしょう。
途中のスーパーで探してみましたが、あるのはパック入りか要冷蔵の瓶入りのものでした。
「缶入りはないんだね。じゃあ滞在最終日に買うことにするよ」

そう言いながら、パック入りキムチをかごに入れていました。
日清カップヌードルも買っています。



「食べたことないから、今日の夜食にするよ」
今行ったばかりなので、食べたくなったんでしょうね。

● 春節期の中華街

中華街にやってきました。
今は春節の時期、平日でもにぎわっています。



人混みを縫いながら、通りを歩いて行きます。
去年、ここで食事をしたので、まだ彼の記憶に新しいはず。



キムチはもう探す必要がなくなりました。
家で飲む中国茶を買おうと、お茶屋さんに向かいます。



喧騒のチャイナタウンの中にありながら、時が止まったような雰囲気のお店、悟空。
そこで中国緑茶と花茶を買いました。



朝陽門から中華街に入り、大通りを歩いて玄武門を抜けて、横浜スタジアムにさしかかります。

● 横浜スタジアム

「あ、前にここ来たことあるね」と彼。
一度連れて行ったところは、どこも全て覚えています。



平日なのに、驚くほど長蛇の列ができていて、横浜公園内にぐるぐると続いていました。
これ、なんだろう?

「本日の予約は終了しました」
3・4月分の特典チケットの整理券配布が、9時から始まっていたそうです。
全く分かりませんが、すごいことです!
今、ベイスターズは盛り上がっていますからね。

「ここはベースボール専用?ヨーロッパはフットボール専用スタジアムばっかりだね」
と、この前試合観戦したという写真を見せてくれたDaniel。 
周りにいるのは男性ばかり。
「女性はいないの?」「ほとんど見かけないね」
男の世界なんだあ。日本とはずいぶん違うようです。

「中にはフーリガンもいるよ」「えー!」
「毎回、発煙筒がたかれるよ」「えー!」
フーリガンって、イギリス以外にもいるのね~。

● 下校途中の小学生

関内駅から、メトロに乗ります。
向かいの席には、帰り道の私立の小学生たちが5人、楽しそうにお喋りしていました。
Danielがその様子をじっと見ているので
「彼らがしょっているのはランドセル。ドイツの軍人が背負っていたんですって」と説明します。
「へえ、向こうでは見ないなあ。それにしても、電車の中に子供たちだけって、ありえないよ」
「外国では常に大人同伴なんだっけ?それって何歳まで?」
「15、6歳くらいじゃないかな。子供が一人で外にいたら、すぐにポリスに保護されるよ。
 そして親が罰を受けるんだ。犯罪に巻き込まれる恐れがあるから」
子供たちが一人で歩ける日本って平和ですね。
それでも、事件に巻き込まれないようにいろいろな対策が組まれています。
「彼らが定期券で改札を通ると、その通知が親元に行くサービスがあるのよ」

● 父と子の日本映画

「あの子たちを見てたら、父親と子供が旅をする日本の映画を思い出したよ。知ってる?」
「うーん、なんだろう?」



(『菊次郎の夏』かな?でも英語のタイトルは何だろう?)
考えているうちに、Danielはちゃっちゃと検索し「ああ、これこれ」と画面を見せてくれました。
『やがて父になる』でした。



私よりも日本映画を見てるわ~。
いけない、このままだと国籍をはく奪される…!?

関内から新横浜まで、結構長く乗りましたが、子供たちはもっと乗っていきました。
私立の子は、通学が遠くて大変ね。

● ラーメン博物館

新横浜で降りて向かったのは、ラーメン博物館。



カップヌードルの次はラーメンに連れて行くというのはこれいかに?
どっちも横浜にありますからね!



地下に下りると、レトロな古い町並みが広がっています。
「古い時代の街並みだね」
「戦後の復興時期くらい」



前日に訪れたビーナスフォートと空がちょっと似ていますが・・・。
いいえ、やっぱり似ていませんね!



こちらは夜の飲み屋横町。
バーやスナックにまぎれてラーメン屋の看板が見えます。



昔の郵便配達バイクでしょうか。
こんなおしゃれな赤いスクーターで配っていたんですね。



こちらは公衆浴場の入り口。男湯と女湯で湯気の長さが違うのが気になります。



Danielは、古すぎるコカコーラのマシンに興味津々。



ラーメン店分布世界地図がありました。(2013年時点のもの)
やっぱりアジアが多いですが、アメリカも相当多いんですね。
アフリカは、まだブルーオーシャン地域。



● ラーメン断念

ひとしきり辺りを散策してから、「じゃあ入ろうか」と言って、館内のラーメン店のひとつに入りかける彼を「ちょっと待って」と止めました。
「さっき食べたばっかりだけど、もう食べられる?」
「食べようと思えば」
「正直、おなかすいてる?」
「まだだけど。君は?」
「私もまだ。むしろおなかいっぱいレベルなんだ」
「じゃあ・・・出ちゃおうか!」



先ほどカップラーメンミュージアムで麺を食べたばかりで、まだお腹がこなれていません。
ここでラーメンを食べようと思っていましたが、ちょっと早く来過ぎてしまったようです。
まだ外も明るいし。

● 新横・新橋・渋谷

「夕食、どこで食べようか?」
「渋谷にしよう」
「また?」

まあ、渋谷に移動するうちに、おなかも空いてくるでしょう。
でも、新横浜からどうやって渋谷に行くのかわかりません。
とりあえず東神奈川まで出て、やってきた京浜東北線に乗りました。
「渋谷に行くには、品川でまた乗り換えるの」
「じゃあまず新橋で降りていい?チェックインできる時間になったから」
カプセルホテルは、10時から16時の間は清掃時間となり、宿泊客は外に出されるそうです。



再び新橋駅。前日乗ったゆりかもめの入り口です。

● 夜は焼き肉

ホテルでこの日のチェックインを済ませた彼。
「じゃあ出かけよう」
渋谷まで今度はメトロで。
食事なら、この辺りでもいいじゃないと思いますが、渋谷が気に入っているのでしょうか。
まさか前日と同じ寿司屋に行くつもり?
「いいや、別のところにしよう」

渋谷マークシティ内の梅丘寿司の美登利に行ってみましたが、あいかわらずの長蛇の列。
「じゃあトリップアドバイザーに聞いてみよう」と調べたDaniel。
「あ、ここにしよう」と選んだのは、Han's Diningというお店。
行ってみると、日本語店名は韓の台所 別邸でした。



あまり焼き肉を食べない私。
たまに来るときも、好きな人に注文をお任せしています。
まあでもなんとかなるだろうと、お店のお勧めを聞いて適当に注文。
彼用にキムチも頼みました。



● ホッカイドーエスキモー

お肉を焼きながらも、いろいろな話をします。
今回の彼の東京滞在はこの日で終了。
翌明、彼は北海道に飛び、一週間ニセコでスキー三昧の旅程です。
わざわざ日本まで来なくても、寒い北国ポーランドで滑れるでしょう!と思いますが、ポーランドにはそれほど高い山がなく、雪質も違うようです。



北海道について聞かれたので「日本の中でも歴史は浅いところ。
150年前に今の人々が南から移り住む前には、ネイティブ・ホッカイドウ・ピープルしかいなかった」と話すと
「知ってるよ。ホッカイドー・エスキモーだね」
アイヌは北海道エスキモー?新鮮な響き!

● 中国経済パワー

ファッションデザイナーの彼の母は「安くて質の低い中国産の服が、質のいい服を駆逐する」と言って嫌がっているため、Danielも多分にアンチ中国。
「中国の勢いはすごい」と彼。
「これから行くニセコは、中国に買収されているんだ」と言います。
サホロ・クラブメッドも星野リゾートトマムも、中国傘下に入っているとか。

なんということでしょう。
びっくりしていると「ACミランもアトレチコも中国が買収したんだよ」と教えられて、さらに驚愕。
私、いろいろ知らなすぎですね。反省です。

経済問題にも政治問題にも自分の意見をはっきりと言う彼。
「靖国神社への参拝とか、大きな問題なんでしょう。複雑?」
「そうねー、説明するのは難しいなあ」
複雑すぎて説明できませんー。



● スケート国オランダ

そして話題は、目下競技中のピョンチャンオリンピックの話に。
「ポーランドは、ほとんど冬季メダルは取れないんだよ」
「へえ、強いのかと思ってたけど」
「でもオランダは、スピードスケートだけでメダルを20個取ってるんだよね」
「うっそ~!」

聞いてびっくり。そもそもスピードスケートに、それほどたくさん競技種目があるとは思いませんでした。
「確かに今回、日本勢が活躍したのは、優秀なオランダのコーチを呼んだからって聞いてるよ」

スピードスケートだけで、日本よりもたくさんメダルを取っているなんて、すごすぎです。
そのオランダに勝った日本。がんばったんですね~。



● また会う日まで

「あちこち連れて行ってくれて、ありがとう」
「どういたしまして。今度は私がポーランドに遊びに行くね」
そう言うと、
「この前、リカはポーランドをスルーしてリトアニアに行ったからなあ。僕に何も言わないで」
と、またブチブチ言われます。
スウェーデン旅行は大丈夫でしたが、隣国リトアニアというのがいけなかったもよう。
二国はライバル関係にあるようです。
リトアニア、いい国だったんですけどね。(小声)

「待ってるけど、ポーランドじゃなくドイツに行ったりしたら、首絞めるよ!」
「う、うん」
歓迎されているのか、いないのか、うーん?(^_^;)

食事を終えて、駅へ向かいます。
「スキー、実は6年ぶりなんだ」
「えー?気をつけてね。それ以上顔の傷を広げないで!」
「大丈夫だよ、パウダースノーだから」
「そういう問題かな~?」

銀座線の入り口で、ひしっとハグをして、しばしのお別れ。
「じゃあ、ニセコに行ってきまーす!」
「行ってらっしゃーい!楽しんでね!」



その後、北海道に飛んだ彼から画像がたくさん届きました。
楽しそうにスキーをしています。
日本の冬を満喫しているようで、なによりだわ。
元気になって母国に帰ってねー。
次は私がポーランドに行くわ~。



お台場・横浜ももてなし 2-1

2018-03-14 | 神奈川
1日目からの続きです。

● 2日目は横浜

この日は地元横浜をガイドする予定。
そこでDanielに、桜木町まで来てもらうことにしました。
ひとりで来れるかな?
ミンさんは今日はお仕事。前日に教えてもらった通り「新橋から京浜東北線に乗るとまっすぐ来れるよ」と伝えます。

ところが、路線検索をすると、表示されるのは山手線や東海道線ばかり。
あれ、おかしいな?
調べてみて、お昼の時間帯には京浜東北線は新橋を通らないことがわかりました。

急いで連絡を取ると、彼は東銀座におり「ここからアサクサ・ラインに乗れるよ」と言います。
浅草線は京急に繋がっており、確かに一本で横浜まで行けます。
(横浜駅で待ち合わせしようかな。でもいつも混んでいるあの駅のどこで落ち合えばいいんだろう?)

しかもDaniel、まだ早い時間なのに、もう横浜に向かって電車に乗り込んだ模様。
それだと、1時間くらい早く着いてしまいます。
私はまだ家で支度中なので、時間が合わなくなりそう。
うーん、どうすればいいの?

● 救世主ミンさん

お知恵拝借のヘルプをしたミンさんは、移動中のDaniel本人と話をして
「横浜から桜木町まで歩くつもりだって」と教えてくれました。
テンパっていて、電話をするということに思い至らなかったわ!
横浜まで来れるかどうかを心配していたので、彼が見知らぬ土地を歩こうとしているとは想定外でした。

そんなわけで、横浜までのアクセスは問題なく、待ち合わせ時間は変更なしと再確認。
支度をしていると、ミンさんから「横浜駅に着いたようなので、東口に誘導しておいたよ」と連絡が入ります。
すごい!すごすぎる!
デキるミンさんの的確な遠隔ナビゲーションにより、Danielはカオスのサグラダファミリア横浜駅から、迷うことなく日産ギャラリーに抜けられた模様。
私では無理だったことでしょう。
神さまミンさま、どうもありがとうございます~(。-人-)。とても助かりました~!

● 僕はここだよ

じきにDanielから画像が送られてきました。
「ここにいるね」



「え?そこどこ?」
それきり連絡は途絶えました。
横浜に住んでいるといっても、横浜のすべてを知っているわけじゃないのよー。



美術館っぽいなあと見当をつけて、とりあえず向かいます。
どどーんとそびえ立つ、横浜美術館。



中に入ると彼がおり「ハーイ、ここだよ」と言いながらハガキを書いていました。
美術館でアンケートに答えたら、もらったそう。
「ダリやマグリットの作品を展示していて、おもしろかったよ」

会うまでてんやわんやでしたが、大きなトラブルなく合流できました!
よかった~。ひとえにミンさんのおかげです。
彼のオフィスの方に向かって「ありがたや~」と手を合わせます。

● クイーンズイースト

「カプセルホテルはどうだった?」
「外国人たちが夜更けまでずっとうるさくて、なかなか寝られなかったよ」
そう言いながらも、かなり旅の疲れは取れた様子。

クイーンズイーストを抜けていきます。
「スヌーピータウン?ディズニーショップ?すごいね、ハハハ」
お店を見つけては笑っています。ヨーロッパにはないのかな?

とあるレストランの前に長蛇の列ができていました。
「月曜日なのに、すごい人気だね。なんのお店?」



聞かれても答えられません。いつの間にかお店が変わっており、タカナシ乳業のマークがついています。
「ここは、地元のミルクプラントのレストランだと思う。まだ出来たてだからかな?」
去年秋にできたタカナシミルクレストランで、連日行列だそう。いつか行ってみようっと。

● カップヌードルミュージアム

前の日はパレットタウン、この日はコスモクロック観覧車の横を通ります。
向かったのは、カップヌードルミュージアム横浜



まだ新しくきれいで、空間を生かしたモダンな建物です。
私も初体験。中に入っていく人たちを眺めては、前から気になっていました。



正面にあるのは壁ではなく、木の階段。
ここを上がって展示コーナーに入ります。



英語のパンフレットはありましたが、展示品はタイトルしか英語になっていません。
説明文も英語版があればいいのに。



歴史的な日本の高度成長期の話は、外国人には少しわかりづらいかもしれません。
今ではカップラーメンが宇宙食になっているという話には、Danielは興味津々。
カップラーメン消費量の図も、食いいるように見ていました。



カップラーメン消費量は、世界的に見てもやはりアジアがダントツの多さ。
ポーランドやベルギーでも売られてはいるそうですが、ほとんどがタイ製なんだとか。
確かに去年バルト三国に行った時も、クノールカップスープはあったけれど、カップヌードルは全く見かけませんでした。
日本のカップヌードルは、まだまだインターナショナルではなさそうです。



ここは発明者の名前を取って、安藤百福発明記念館とも言われます。
彼の決してへこたれないチャレンジ精神には元気づけられます。
様々な事業に失敗しても「Never give up!」精神でめげなかった彼。
小さくまとまりがちな私たちは、見習うところ大です。

● ラグマンとミーゴレン

一通り展示を見学した後で、「NOODLES BAZAAR -ワールド麺ロード-」というイートインコーナーへ向かいました。
ここは人々で大賑わい。



屋台村風になっており、8カ国の麺を食べられます。
メニューはどれもカップヌードルではありません。
ここは徹底して、カップヌードルオンリーにしてもいいのに。



せっかくなので、食べたことがないものにしようっと。
Danielも同じ考えだったようで、カザフスタンのラグマンのハーフサイズにしてみます。



トマトと羊肉とスパイス入りの、エスニックあんかけうどん風。
どこか懐かしい味がして、食べやすかったです。
お次は、インドネシアのミーゴレンのハーフサイズにしました。
こちらはよく味を知っています。ナンプラーの甘辛さが効いて、おいしい~。



● ウォッカとズブロッカ

食事をしながら「リカはお酒弱いから、今回ウォッカは持ってこなかったよ。
去年プレゼントしたボトルは飲んだ?」と聞かれました。

去年「Chopin」というすてきなボトルのウォッカをプレゼントしてもらったことを思い出します。
「あれはまだ飾ってるよ。もっと前にいただいたお酒なら、友達のパーティの時にあけたわ」
「どんなのだっけ?」

「ええとね、大きなバイソンの絵が描かれていて、藁が一本入っていたんだけど、あのお酒、何だっけ」
「ああ、ズブロッカだね」



詳しく説明してもらいました。
ポーランドにある世界遺産の「ビャウォヴィエジャの森」で採れるバイソングラスを漬け込んだウォッカだそうです。
「ビャウォヴィエジャ・フォレスト」というその響きが難しーい!
「え?」「は?」「パードン?」と何度も聞き返しました。

「ズブロッカのラベルに描かれているのは、ヨーロッパバイソン。
ポーランド語でジュブル(Zubr)っていうんだよ。
この森に数百頭しかいない絶滅危惧種なんだ」

《ウォッカ+藁一本=ズブロッカ》だと単純に思っていたので、世界遺産とか絶滅危惧種とか「ビャウォヴィエジャ」という、聞き逃せない言葉が出てくるとは思いませんでした。
ポーランドのスピリッツメーカー一社のみが、バイソングラスを使ってズブロッカを作ることを政府に許可されているのだそう。
ロシアの出番はないんですね。

● ひよこちゃんトミカ

グッズショップの中でも一番かわいいのは、やっぱりチキンラーメンのひよこちゃん。
Danielは「近所の坊やへのプレゼント」といって、ドリームトミカ・ひよこちゃんバスを買いました。



● ノー・スパイボート

建物の外に出ると、突き抜けるような青い空が広がっていました。
「さて、お次は?」
「ノースコリアン・スパイボート!」
赤レンガ倉庫というおしゃれな場所の一角に、北朝鮮の工作船が展示されている、そのアンバランスさをけっこう気に入っています。
これなら政治好きのDanielも興味を持ちそう。



ところがこの日、工作船は見られませんでした。
月曜日は閉館なのね~、残念!

● 大桟橋へ





そこで赤レンガ倉庫の間を抜け、臨港線プロムナードを歩いて大桟橋へと向かいます。
その間もお喋りはずっと続きます。



ずいぶん日本の時事に詳しい彼。私よりも知っているかも。
「日本が好きだから、いつも日本の情報が届くようにネットニュースを設定しているんだよ」とのこと。

日本は、言論の自由があると言っても、あまり自由ではない国。
世界では流れていても、日本のマスコミが大きく採り上げない政治的な報道がけっこうあるようです。
そのため、Danielに日本のことを教えてもらう形になったりします。

「リカに日本のことを説明してるの、なんか変な感じ」と笑うDaniel。
このままだとどっちがガイドしているのかわからなくなってしまうわ。
私ももっと熱心に情報収集しないといけません。

● 低い望遠鏡



月曜日の大桟橋は、人が少なくとても広々としています。
くじらの背中と呼ばれる桟橋の上に連れていくと、海を見渡して「ここは自殺ポイント?」とおびえる彼。
ちょうど“日本人は働きすぎで自殺率が高い”というシビアな話をしていたところでした。



「大丈夫よ~」
安全設計だと知って安心した彼は、コインを入れて、観光望遠鏡で港を眺めました。



でも、望遠鏡との高さが合っていません!
これ、日本人の子どもサイズかも?
かなり苦しそうな体勢になっていました。



のどかな湾岸エリア。
平日の昼下がりは、人が少なくのびのびと眺望を楽しめます。





「あの橋いいね」
「ベイブリッジっていうのよ」



前の日はレインボーブリッジ、この日はベイブリッジ。
二つの大橋を見せたことに気がつきました。

● ルソーの絵

彼の写真を撮りながら(この構図、どこかで見たことがあるような?)と考えます。





アンリ・ルソーの『私自身:肖像=風景』という絵でした。
なんか似てますよね!

● くじらの背中

ここには、キング・クイーン・ジャックと呼ばれる横浜三塔が一度に見えるビューポイントがあります。



上から見下ろすと、ウェディング写真を撮影しているカップルもいました。
いい天気なので、きれいな記念写真が撮れたことでしょう。



この日は雪が降るとか言われていたのに、天気が良くてポカポカ。
まぶしいくらいです。

その2に続きます。



お台場・横浜ももてなし 1-2

2018-03-08 | 東京
その1からの続きです。

● ビーナスフォート

パレットプラザから、ビーナスフォートに入りました。



実は私、ここに来るのは初めてです。
ロマンチックな雰囲気で、天井の青空がきれい。



ここのキャッチフレーズは「女性のためのテーマパーク」なんだそう。



ガンダムやトヨタカーを見に来たことならあったのに、すぐそばにあるビーナスフォートを素通りしていた私…
女子力足りてないわ!

● パレットタウン

パレットタウンの観覧車は、イルミネーション改修工事のためにお休み中。
みなとみらいに「コスモクロック21」を持つ浜っ子は、かつて「どっちが日本一?」と気になったものです。
今では、大阪の万博記念公園の観覧車が日本最大なので、昔の敵は今日の友。
夜になるとキラキラ光り出し、お台場の夜景に色を添えています。



お次は日本未来館に行こうかと思いましたが、10分弱歩くことになります。
海風の吹く外は結構寒いので、ゆりかもめでひと駅乗ろうかと考えましたが、Danielが「そろそろ宿のチェックイン時間なので、一旦荷物を入れたいな」と言いました。
じゃあ戻りましょう。

たくさんの荷物があるので、チェックインするまでは落ち着かないでしょう。
青海駅から、新橋へ。
帰りは空いていて座れましたが、次のお台場の駅でどっと混みました。

● トラウマを癒やす旅

電車に揺られながら、Danielが自分の写真を見せてくれました。
目の際から血が流れ、顔中ひどく腫れており、一見本人とは分からないほど。
ショッキングすぎて、何も言えず黙り込みました。
「今はもう大丈夫だから」



彼は数週間前、現地で傷害事件に遭い、意識不明のまま病院に運ばれて縫合手術を受けました。
彼の母親が私に電話をかけてきて、事前に知らせてくれていたのです。
「写真を見たら、多分ショックを受けると思うわ」
まさにその通り。

遠い日本までの旅行は身体に障らないのかと気になりましたが、そのトラブルは彼の心身に傷を残し、しばらくは恐怖で眠れず、外も歩けなくなったそう。
身体の傷は治ってきたものの、トラウマからはまだ抜け出せないため、今回は元の生活に戻るための、心の傷を癒やす旅行だそう。
日本にやってきて、かなりほっとしていると言います。
顔も、腫れは引いて、目の上の傷が治りかけているところ。
平和な日本で、元気を取り戻してね~。

● カプセルホテル

ゆりかもめが新橋に着くと、宿はそこから歩ける距離。
ホテルの1Fに掘りごたつ式のテーブルがあり、チェックインをしている間、ミンさんとそこで待ちました。

カプセルホテルは初めてだというDanielですが、使ったことがない私は「日本発のものだから、試してみるのも話のネタにいいかも~」くらいしか言えません。
数回利用したというミンさんに、経験談を聞いていました。
世界の経済情勢からカプセルホテル事情まで、なんでも答えられるミンさんです。

チェックイン後に「どうだった?」と聞くと
「カギはかけられないんだね。まあ財布とパスポートしか貴重品ないからいいけど」
カプセルホテルって施錠不可?なんかちょっとこわい~。
「銀座で安く泊まれるから、問題ないよ」

確かに、銀座にカプセルホテルがあるというのがなんだか不思議。
帰りが遅くなった人が使うのにも便利ですね。

● 銀座資生堂

「マムに頼まれたから」とマキアージュのファンデを買うという彼。
彼の母親は、かなりハッキリしたメイクをする人ですが、ファンデだけは海外ものよりお肌に優しい資生堂を愛用しているそうです。



向かったのは中央通りに立つSHISEIDO THE GINZA。
ほぼネイティブの中国語で接客中の店員さんがいました。
中国客対応のスタッフを揃えているようです。



6万円のクリームがあったので驚いていたら、その隣に12万円のクリームがありました!
「こういう時こそ試してみなくちゃ」と後押しされて、おそるおそるふたを開けてみました。
中身はきれいにありませんでした!やっぱりみんなつけてみたいものね。

● ガイド交代

免税手続きを取って、資生堂を後にします。
「次は、スシを食べに行こう」

Danielから、事前に元気寿司のサイトが送られていました。
(回転寿司に行きたいのか、元気寿司に行きたいのか、どっちだろう?)と考えます。
前者なら、銀座や新橋にもお寿司屋さんがあるので、この辺りで大丈夫。
ところが彼は「渋谷のスシバーに行きたいんだ」と言います。

去年、ポーランドから留学中の彼の友人に連れて行ってもらったとのこと。
「その店に、リカを連れて行ってあげるよ」
「お、オーケー」
もうどっちがガイドかわかりません。

● ミライさんとハチ公

有楽町駅でミライさんのスタンプを発見。
「なぜ……ご自分で探してはくださらなかったの?」
私達にではなく、元許婚カムランへのセリフです。



立ち止まって写真を撮ると「これはなに?」と聞くDaniel。
「さっきのガンダムのキャラクター」としか言えませんね。
説明も日本語のみ。ガンダムは、そんなに海外に知られていないのかしら?

渋谷駅に到着。「案内するから、犬の銅像のところまで連れていって」
「はーい、こっちでーす」
ここでハチ公と記念撮影。

ハチ公って、待ち合わせポイントだとばかり思っていましたが、記念撮影ポイントでもあるんですね。
混んでいる中でも写真を撮っている人は結構いるものだと、今更ながらに気がつきました。
今度、旅行者のふりして私も撮ろう!



タイルもハチ公でした。

● うおべい

ここからはDanielが先頭に立ちます。
彼の背を見ながら渋谷のスクランブル交差点を渡るのも、不思議な感じ。



人がたくさん交差するので、バリケード代わりに後についていくと楽!



109のところでも信号を渡り、角を曲がって「ここだよ」と足を停めたのは、魚べいというお店の前。
「元気寿司じゃない?」
いえ、その一系列のようです。



ズンズン入っていく彼のあとに続いて入店すると、お店の中に長い行列ができていました。
わー、すごい。
見るからに別の国の方々が多い、突然のインターナショナルエリア。
日本人より外国人に知られているのかな?



長い列ですが、コンスタントに動いて行き、それほど待たずに私たちの番がやってきました。
「3名様、56・57・58番席です」と、伝票クリップを3つ渡されます。

● カウンターだらけ

(同じグループなら、ひとつの伝票でいいんじゃない?)と思いましたが、そのわけがすぐにわかりました。
ここは完全にカウンターのみ。テーブルはありません。
グループで来ても、みんな横並びに座るのです。
は~、ずらり伸びたカウンターは壮観だわー。



初めて、ラーメン一蘭に入った時と同じカルチャーショックを感じました。
(人と一緒なのに、なぜなぜカウンター?)と、頭の中が?だらけになったものです。



「これだと会話しづらいね」とミンさん。
それで回転率を上げようというお店のもくろみですね。
でも、お一人様でも周りを気にせず食べに来れます。



● 走るトレー

ここは、正確には回転寿司店ではありません。お寿司は周って来ないのです。
みんな、手元のタブレットからネット注文をすると、お寿司の載ったトレーがやってきて、自分の席の前で止まります。
Danielはそれが面白いみたい。



動くトレーは、別のお店で体験したことがありますが、ここは注文をどんどんさばくために、なんと3連になっていました。
うーん、すごい。



お店全体にムンムンとした熱気を感じます。アジアンパワーのような。
ここに来たら、いやでも元気になる感じ。
さすが元気寿司!

「おどろいた?」とDaniel。
「うん」と私。
びっくりして、まだぎこちないままの私を見て、とても満足そうです。

お値段は一律108円と、リーズナブル。
お寿司を食べ慣れた日本人の贅沢な舌には、味はまあそれなりですが、コンセプト勝ちですね。
確かに外国人の心をわしづかみにする、おもしろいお店です。



まだ場の雰囲気に慣れずにいる私の横で、彼はどんどん注文を始め、バンバンお寿司トレーがやってきます。
10年前、彼に初めてのお寿司(回らない)をご馳走した時、わさび抜きで注文するのをうっかり忘れてしまい、小さな彼が半ベソになったことを思い出して、遠い目になりました。
「ちゃんと覚えてるよ~」
「あの時はごめんね。お寿司嫌いにならなくてよかった」
「ワサビ?好き好き。ワビサビ?なにそれ美味しいの?」
うーん、隔世の感があります。

歳月はかくも人を変えるもの。ワサビがトラウマにならなくてよかった。
うっかり間違えた食育を施すところでした!



箸を使って食べるDaniel。そういえばランチもお箸をとっていました。
ちょっとたどたどしいながらも、ちゃんと食べられています。
「日本が好きだからね」
すばらしーい!

Danielに気を取られているうちに、その向こうのミンさんの前には、お皿がうず高く積まれていました。
「ミンさん、ピッチ早ーい!」
「身体が欲しているんですね」



前日、シアトル出張から帰ってきたばかりの彼も、長旅の疲れが残っているはず。
そんなところをお付き合いいただいて、もう頭が上がりません。

● ドライビング話

友人同士を引き合わせるのは嬉しいことですが、黙っていたことを知られるというリスクはあるものです。
メガウェブにいた時、Danielに「リカは運転するの?」と聞かれて「免許はあるけど、すごく下手だからあまりしないの」と答えると、ミンさんがすかさず
「でもサーキットカークラブのメンバーだったでしょう」と言いました。

「うわ!それを今言いますか!」
すっかり忘れていたことです。
確かに学生時代、自動車部に所属してサーキットに連れて行かれた(自発的ではないニュアンス強調)ことが何度かありました。
しかーし、Danielには話していなかったので、
「なになに、それ?ちょっと話してよ!」
と案の定、食いつかれました。

その時は話題を変えてごまかしたつもりが、
「で、ドライビングテクニックの話してよ」
と蒸し返されました。
大陸の人は粘り強い!

● 渋谷で解散

そんなこんなで食事は終了。
「もうこのまますぐ寝てしまいそう」とDaniel。
ヨーロッパから来日したてのDanielと、昨日アメリカから帰国したばかりのミンさん、そしてどこにも行っていない私も、なんとなくみんなお疲れモード。
渋谷で解散にしました。
銀座線の改札までDanielを見送って。
「ついていかなくても大丈夫かな?」「大丈夫でしょう」
メトロで一本ですからね。

ミンさんには、一日を通してお世話になりました。
仕事の話に興味津々のDanielに、なんでも的確に答えてくれています。
私にはとてもついていけないレベルでした。

「ミンさん、お疲れのところ、本当にどうもありがとうございました。今度あの元気寿司にでもまた」
「またあそこかーい!」
と言いながら、お別れしました。

夜、Danielの母に連絡しました。
「元気だったよー」「そう、よかったわー」

2日目に続きます。



お台場・横浜ももてなし 1-1

2018-03-07 | 東京
● prologue

去年の3月に、ベルギーとポーランドからやってきた友人親子。
今年はポーランドから、息子のDanielだけが来ることになりました。
今回はニセコがメインだとのこと。北海道でスキー三昧するようです。

ポーランドと言えば、雪が深いイメージ。
わざわざ遠い日本まで来なくても、スキーはできるんじゃない?と思いますが、それでも会えるのはうれしいもの。
再会を楽しみに待ちました。

お喋りで好奇心旺盛な彼は、どんどん日本通になってきている様子。
私より日本のことを知っていたらどうしましょう。
自分のあやしい英語と知識でどこまでガイドできるかわからないと思い、外資系ビジネスマンのバイリンガル・ミンさんにもジョインしてもらうことにしました。

● 東京マラソンの余波

当日、待ち合わせの支度をしているところに、連絡が入りました。
「空港からのシャトルバスに乗っているけれど、東京マラソンの交通規制で銀座に行けずに東京駅で下されるみたい」

そう、おりしもこの日は東京マラソン。大勢の人が集い、大がかりな交通規制が敷かれるため、例年は決して東京には近寄らないことにしています。
銀座もコースになっており、運悪くかちあってしまったようです。
「東京で待ち合わせる?」と聞かれましたが、東京駅は巨大なので、待ち合わせは危険かも。
やっぱりホテルの前が一番確実そうです。
「メトロでも行けるけど、ヤマノテ・ラインの方がわかりやすいと思う」と伝えました。



先にホテルに着きました。入り口には大きな足湯があり、湯気が立っています。
その縁に腰かけて待つことしばし。やがて旅行用リュックを背負い、両手に大きなトランクを引いて、彼が登場しました。
「東京駅からギンザまで歩いてきたんだ。ギンザ、人も車もおそろしく混んでてヘビーだ」
「えー、大変だったね!」
まあ隣駅なので、歩けなくはない距離です。
でも長旅から着いたばかりで重い荷物を3つも持ってのことなので、タフ!

宿に荷物を預けようとフロント階に上がると、別の外国人たちに「どこから来たんだ?」と尋ねられました。
「ポーランド」
「あなたたちはどちらから?」と尋ねると「メキシコ」
常夏のメキシコから冬の日本に。それは寒かろう。
「日本へようこそ!」と言うと「サンキュー」と明るい声がかえってきました。

荷物を預けて出かけます。

● プリペイドSIMカード

駅前の電気店で、ミンさんと落ち合います。
滞在中のSIMカードを購入したいとのこと。
ミンさんがてきぱきと選んでくれて、助かります。
あれこれ吟味をしても、ものの5分で品物を決めてちゃっちゃと会計へ。すごい手際の良さ。
私一人だったら、店員さんを巻き込んで悩みながら説明することになり、20-30分はいたでしょう!



次に彼が寄ったのはコンビニ。
レッドブルを買いました。
「これ、ヨーロッパでは倍の値段がするんだよ」
高いのねー!

● ももてなしランチ

さっそくランチにしようとしましたが、お目当てのお店はなんとお休み。
そういえばここは新橋、仕事の町。
サラリーマンと一緒にお休みして、軒並み休日は閉まっているようです。うかつだった!



そこで、ももてなし家に向かいました。
岡山と鳥取のアンテナショップ内ビストロカフェで、土地の食材を使ったランチを提供しています。
岡山の桃と鳥取の梨でおもてなし~。つまり、ももてなし!



そんなことを言っても通じないので、岡山と鳥取のことをどう説明しようと考えているうちに、ミンさんが的確に説明してくれていました。
助かるわ~。
明るい店内で、そんなに混んでおらず、ほどよいお客の入りです。ここは穴場だわ。

ここで食事を待つ間に、ミンさんの導きにより、ちゃっちゃとSIMカードの交換完了。
「リカにテストメール送ったから、確認して」
えっ早い。待って、人生ってそんなにイージーモードだっけ?



頼んだのは、哲多豚(新見市)のジンジャーポーク、哲多豚のスンドゥブ、大山牛(鳥取)と千屋牛(岡山)の牛スジトマトの雑穀米カレー。
ももてなしエリアの牛さん豚さんでした。



● マカレナ、マッケレル

帰りがけにショップに並んでいた銀色の魚に目を停めたDaniel。
ピカピカ輝き、脂がのっていてプリプリしており、いかにもおいしそう。
Da「あれはなに?」
ミ「Mackerel」
私「マッケレル?」



Hey Macarena~♪「恋のマカレナ」なつかしーい。
マカレナ・ダンスを踊りたくなりました。
ちなみに魚はサバでした。

● ゆりかもめ



マカレナソングが頭の中を流れるまま、新橋駅に向かいます。
ここからゆりかもめに乗ります。

「これはワンマン?」
「ううん、ノーマン」



ノーマン?それともゼロマン?まあ、伝わったので良しとします。
車掌はおらず、コンピュータ制御で動いています。



この日は雲が厚く、どんよりとした冬の海。
それでも海に向かって視界が開けると、乗客から「わあ」と声が上がります。
レインボーブリッジを渡ってお台場へ。

● 冬のお台場

駅で降りて海の方へ向かうと、冷たい海風が吹いていました。
海浜公園はすぐそばですが、寒空の下、浜辺には人っ子一人見えません。



お台場の自由の女神像は、いつの間にかできていて、そのままずっとあります。
ロマンチックなイメージを醸し出すためでしょうけれど、ちょっと謎だわ。
私はいつも「猿の惑星」を思い出します。



なんと青森のおいらせ町にも立っているんだとか。
NYと同緯度だからだそうですが、ピラミッドとキリストの墓だけでなく自由の女神像まであるなんて、さすが不思議エリア。



身体が冷えてきたので、海から離れることにして、フジテレビの建物を越えてプロムナードを歩いていきました。

● 白いガンダム

次に向かったのは、ダイバーシティのガンダム。
ガンダムユニコーンにチェンジしてから、まだ見ていません。

子供の頃にポケモンやナルトが好きだったDanielなら、ガンダムも好きだろうと思っていました。
ところが「ほら!」と見せても、「これ、なに?」と首をひねっています。
ガンダム知らないの?あらがっかり。

私は「あ、知らないのね・・・」であっさり話を終えてしまいますが、ミンさんはちゃんと「君が知らなくても、これはとても有名な日本のアニメーションロボットだよ」とフォローしてくれます。
偉いわ~。



ガンダムユニコーン、角が生えていて、白くて、たしかにユニコーン風でした。
言葉だけだと、どうもユニコーンとペガサスがごっちゃになってしまい「ガンダムペガサス?」と間違えてはガンオタに説教されていましたが、一度見た以上はもうまちがえないでしょう。
でもユニコーンとペガサスって、似てますよね?

● MEGA WEB

なおもてくてく歩いて行き、黄色と青のシルク・ドゥ・ソレイユ「ダイハツ キュリオス」のテントの横を通り抜けます。
目指したのは、MEGA WEB

トヨタ自動車の展示ショールームで、古いものから近未来のものまでずらり並んでいます。
どの車も試乗OKなので、いろいろなトヨタ車に乗ってみることができます。



建物内ではいくつもの乗り物の試乗ができるようになっています。
セグウェイのような充電式プチ1人乗り自動車Wingletに乗って、館内をうねうね動いている人たちもいます。
乗ってみたいものがたくさんありましたが、どれも予約は受け付け終了していました。残念!



● FT-1

いっときは見なくなったスポーツカーですが、最近ではまた復活しています。
レーシングカーのようなピカピカの赤い車、FT-1。


トヨタFT-1


● SETSUNA

ジブリ映画に出てきそうなこの木の車、暖かい雰囲気でいいですね。乗ってみたいな。
「ミラノデザインウィーク 2016」に出品したコンセプトカー、SETSUNAです。


SETSUNA


外板は柔らかい杉、フレームは高い剛性の樺(かば)、フロアは強度が高い欅(けやき)、シートはなめらかな栓(せん)と、適材適所の木材を使用。
2016年のウッドデザイン賞最優秀賞に輝いています。



● FV2

ぐっと近未来感のあるFV2。
車といっても、ハンドルはありません。運転手は車内に立ったまま、身体を前後左右に傾けて、セグウェイのように操縦します。
重心移動で運転するなんて、まさに近未来!



車と行っても、いろいろなものがあって千差万別。
メカに疎くても面白いし、メカ好きなら一日いても飽きないでしょう。

● パレットプラザ

メガウェブを出たところにあるパレットプラザには、子供向けのプレイランドができていました。


ジャンプゾーン


奥には、トランポリンでバンジージャンプをするジャンプゾーンが見えました。
手前には、バブルボールに入ってプールに浮かぶ子供たち。
わあ、楽しそう!


バブルボール


どちらもいつかやってみたいものですが、同行の二人とも、全く意に介さない様子。
なので私も(ああ、子供のプレイランドね)という大人の顔つきをしながら、ぐっとガマンして通り過ぎました。
その2に続きます。