風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

友と雪の四万温泉 index

2018-03-02 | 北関東(茨城・栃木・群馬)
[2018.2.17-18]
◆ 四万温泉 1 ←旅行記へ
 仲良しの友と、四万温泉に向かいました。
 バスを降りると、そこは雪降る別世界。
 静かな山の温泉に浸かり、ゆっくりくつろぎました。
  ● prologue ● 東京から直行バス ● 雪の中の温泉郷
  ● 湯元四萬館 ● 外は雪景色 ● オリンピックの行方
  ● TVとトーク ● 山小屋風貸切風呂 ● 木蘭の間
  ● 山の幸づくし ● 温泉三昧 ● 友との語らい



◆ 四万温泉 2
 夜の間じゅう降り続けた雪で、窓の外はさらに白い世界になっています。
 バスに揺られて眠っているうちに、雪はなくなり東京へ。
 根室のイベントに参加し、現実へと戻っていきました。
  ● 風の谷の湯 ● 湯上がり朝ごはん ● メロスと山椒魚
  ● おひなさま ● メロスと山椒魚 ● 熊に注意
  ● 館の外へ ● 帰りのバス ● 新宿へ移動
  ● 根室の食イベント ● ロシアとフランスの話 ● epilogue





友と雪の四万温泉2

2018-03-02 | 北関東(茨城・栃木・群馬)
その1からの続きです。

● 風の谷の湯

ぐっすり寝て、朝は自然に目覚めました。
夜の間もずっと雪は降り続けていたようで、昨日よりも外は白くなっていました。

朝食前に朝風呂に入りに行きます。
まだ入っていない「風の谷の湯」が空いているので、喜んで向かいました。
ところがそこは、半露天風呂になっており、かなり寒そう。



堅実なルナちゃんは、ここは避けて女子風呂へと行きましたが、私は一人残り、入ってみることに。
お風呂には、脱衣所から階段を下りていくことになります。



わー、外から冷たい風が吹き込んでくる~!
風だけでなく、雪も一緒に舞い込んできます。



たしかに「風の谷」という名前の通りだなあと、お湯につかりながら納得。



雰囲気はすごくいいのですが、外は雪景色。
うーん、寒々しいわ。



お湯はやっぱり少しぬるめです。
雪見風呂は雰囲気たっぷりですが、冬の期間は旅館内で営業を停止している露天風呂がいくつもあります。
その閉ざされた感覚が、またいいのかもしれませんが。



一人きりのお湯に贅沢につかりましたが、長湯ができないぬるさなので、少ししかいられません。
急いでルナちゃんのいる女子風呂へと移動しました。
ああ、やっぱり内風呂は暖かいわ。

● 湯上がり朝ごはん

ぽかぽかになって、朝食の席へ。
また部屋の名前を言うことになるので、「なんだっけ、アララギ?」と思い返す横で、
「ルームキーを見せればいいじゃない」とルナちゃんは鍵を提示し、無事に席に案内してもらいました。



朝食もボリューミー。
半分眠いような、半分のぼせているような、ふわふわとした感覚で食事を終えました。

食後に部屋に戻り、お茶を飲んで、ゆっくりおなかを休めます。
食事でおなかいっぱいになり、持ってきたお菓子には全然手が伸びません。

窓際スペースの広縁は、夜が明けてもやっぱり寒くて、相変わらず近寄れないまま。
ときどき開けてみては、雪の様子を確かめます。

昨日の主役、男子フィギュアスケートのメダリスト2名が、朝からTV出演しています。
2人とも眠れていない様子で、銀メダルの宇野選手は、今にも瞼が閉じてしまいそう。
それを見ている私たちも、つられて眠ってしまいそう。
満腹になってますます眠気に誘われ、うつらうつらしています。

● おひなさま

のんびりと部屋で過ごしてチェックアウトをした後は、バスの時間までフロント階を散策しました。
大ざっぱな私ですが、エレベーターに乗るたびに、ピンクの表示の微妙な斜め具合ばかり見ていました。
横にまっすぐの線があるのに、曲がっているのはなぜなのか、気になる~!



館内には、赤いもうせんのお雛様が飾られていました。
外が冬景色なのでピンときませんが、桃の節句はもうすぐ。
春はすぐそこまで来ているんですね。

● メロスと山椒魚



お雛様のそばには、かつてこの宿に逗留したという太宰治や井伏鱒二の写真が飾られていました。
明治の文学者が逗留したということで、この宿に来たかったというのもあります。
2人一緒に温泉に浸かっている写真もありました。



太宰治と井伏鱒二は、年の差11歳。
太宰は井伏の自宅で結婚式を挙げたそうです。
太宰は38歳、井伏は95歳と、人生の長さはずいぶん違いましたが、それでも二人は仲が良かったんですね。



囲炉裏がある、広々とした本を読む部屋がありました。
広々とした読書スペース。さすが作家が泊まっただけあります。



● 熊に注意

「熊に注意!」の貼り紙がありました。
注意書きを読むと、熊に死んだふりをして見せても、助からないんだそうです。
熊に噛まれたりひっかかれたりして傷だらけになり、本当に死んでしまうかもしれないから。
遭遇しないようにしなくては。
でも今は熊は冬眠中だから、ひとまず安全です。



「距離は互いの興奮をしずめる効果があるようだ」とも書かれています。
それは、人間同士でも同じだわ。

● 館の外へ

バスの時間が近づいてきたので、宿の人に見送られて、外に出ました。
一面の雪景色で、辺りはまぶしく光っています。
一晩しんしんと降り続けた雪が積もり、昨日来た時よりも辺りはぐんと雪の中。



でも、さっきまで降っていた雪は、止んでいました。
ラッキーなことに、私たちが宿にいる間だけ深々と降り続けていたようです。
宿の入り口では、ユーモラスな木の人形が、英語の宿の案内を持っていました。



顔はめパネルがあったので、太宰治ごっこ。
昭和15年に滞在した彼。
30歳くらい、走れメロスを出版した頃だったようです。



宿の前にバス停があるので、便利です。
もう一組の宿泊客と一緒にバスを待つ間、雪の中から顔を出すマンホールを撮影しました。



大型車のやってくる音がしたので「あ、バスが来た」と思ったら、除雪車でした。
大きなタイヤにチェーンをまいて、ガシャガシャと音を立てて通っていきます。
この時期は、雪道になるので、ただでさえ運転に自信のない私には車を動かすのはとても無理。
雪の上を静かにやってきたバスに乗りこみました。

● 帰りのバス

帰りもバスは満員。あいている席を見つけて、通路を挟んで座ります。四万温泉って人気なんですね。
ルナちゃんのお隣さんは一人旅、私のお隣さんは3人グループのようです。

寒い外から暖房の効いた車内に入ると、すぐにぽかぽかに。
四万温泉郷のゲートを越えたあたりで眠気が押し寄せ、あとは眠って過ごしました。
途中のSAで休憩になります。
寝ぼけてコートも持たずに外に出たら、あまりの寒さに目が覚めたものの、車内に入ると再び眠くなって、またもや夢の中に。

高崎SAだったと思ったら、高坂SAでした。
つまり、もう群馬を抜けて埼玉まで来ていたことになります。
都内まで1時間ほどで、気づいた時にはもう終点の東京駅前でした。
東京は、空気は冷たいものの、日差しが暖かいです。
雪の中の群馬の寒さとは、全然違います。

雪のない日常に帰り、東京駅でルナちゃんとお別れしました。
「また行こうね!」

● 新宿へ移動

一人になり、中央線で新宿へ向かいました。



この日は京王プラザホテルで開催の、根室の観光イベントにご招待を受けていたのです。



さっきまで雪の中にいたので、あまり違和感はありません。
でも北海道ですから、今頃は完全に雪と氷の世界になっていて、海には流氷が流れてきているのでしょうか。

● 根室の食イベント



根室はロシアに近い辺り。広い会場で、ロシア語通訳のユミーチカに会いました。



地元の食材を使った料理のレシピを教えてもらい、実際にいろいろな食材を頂いてきました。


牛乳とチーズ工房チカプの手作りチーズ盛り合わせとブイヤベース


チーズも牛乳も濃厚。チカプとはアイヌ語で「鳥」という意味だそう。


短角和牛シチューと鮭の切り身


お肉がゴロゴロのビーフシチューは、舌の上でとろける柔らかさでした。


イクラ丼



花咲ガニのむき身


おなかいっぱいになったので、デザートの生チーズタルトはお持ち帰りしました。
さすがは食の北海道、どれもおいしかったです。

● ロシアとフランスの話

久しぶりに会ったユミーチカと、イベント後にお茶をしました。



彼女から、最近のロシアニュースをいろいろと聞きました。
来月、ロシア大統領選挙が行われるそうです。
ロシア人にもプーチン派とアンチプーチン派がおり、会話をすると全く違う主張を聞くことになるそうな。

ロシア政治情勢を教えてもらったのに、なんちゃってフランス担当の私は、たいした情報は持っていません。
「八戸が、ブイヤベースの町としてフランス公認になったらしいよ」というような、ゆるい話しかできませんでした。
(でもそれ大事!マルセイユ認可かしら)
ロシアの選挙の行方を、気にしておくわ。

● epilogue

四万温泉滞在中は、ずっと雪が降っていて気温が低かったため、外を散策することなく、ずっと宿の中にこもって過ごしました。
まったく冒険はしませんでしたが、それでも飽きることなく、お湯と食事とお喋りを楽しみました。
冬の温泉宿でのおこもりは、秘密めいていて楽しかったし、身体はリラックスできて頭はスッキリ。
湯治効果で、とてもいいリフレッシュができました。

友と腰を据えてじっくりと話ができた、いい時間。
またすぐにでも出かけたい温泉旅となりました。


友と雪の四万温泉 1

2018-03-01 | 北関東(茨城・栃木・群馬)
● prologue

仲良しルナちゃんのバースデーをお祝いしようと、東京近隣のホテルを探しました。
でも、今年はとても寒い冬。毎日震えています。
う~ん、温泉に入って身体の芯から温まりたーい。
そうだ、温泉に行こう!

冬には、いろいろな旅雑誌で温泉特集が組まれます。
人気が高いのは、箱根や熱海、そして草津と、行ったことがあるところ。
その中で、四万温泉が目に留まりました。
まだ行ったことがない場所です。
古くからの温泉で、規模はそう大きくなく、古びた宿が多いのだそう。
写真を見たら、時が止まったようなその古めかしさがとってもノスタルジック。
行ってみたいわ~。

ルナちゃんに話すと「行ったことあるわ」とのこと。
すでに数回、有名旅館を訪れていました。
「四万温泉って、草津みたいに地名じゃないのね」と言うと「四万もの病気を直すって言われているからですって」とスラスラ教えてくれます。
温泉マスター!
都心の高級ホテルに詳しいだけでなく、地方の温泉もしっかり詳しい彼女。
そこで、ビギナーとして教えてもらう形で、四万温泉に行くことにしました。

● 東京から直行バス

地図を見ると、四万温泉は、草津温泉と水上温泉の間くらいにあります。
榛名山を越えていくので、結構遠い場所にあるんですね。
この温泉に決めた理由は、もう一つあります。
それは、アクセス。
旅気分で少し遠くに出かけるとなると、足が必要ですが、私は運転がとても下手。
さらに雪の上なんて、もうムリムリ。
その点、四万温泉には、東京駅から直行バスが出ているので、とても便利。
これに乗っていったら、死にそうな思いで高速に乗らなくても、山の中の温泉に行けるのです。

当日は、東京駅で待ち合わせて、10時40分発のバスに乗りました。
バスは満席で、後ろに増発便が2台続いています。人気なのね。

バスには4時間近く乗っていきます。
けっこう長いので、途中の上里SAで休憩が入り、バスの中でお昼をとりました。

● 雪の中の温泉郷

高速から見える景色が山がちになってきた辺りで、バスは一般道に降ります。



渋川駅前を通り、中之条駅前を通り。
さっきまでいい天気でしたが、次第に雪景色になってきました。

四万温泉郷の入り口を通ると、ちらほらと雪も降っています。
やっぱりこっちは寒さが違うのねー。

● 湯元四萬館

私達が向かう宿は、温泉口の辺りにあるため、終点まで行かずに途中下車します。
「湯の口」でバスが止まると、すぐ目の前にある宿を見て、前の席のおじさんが「お、いい雰囲気の宿だねえ」と言いました。



お宿は、その湯元四萬館です。
確かに趣のある外観。
でも、外に降りたとたん、寒さと風と雪にさらされる私達。
急激な冷え込みに驚きながら、すぐに宿の中に入りました。



初めての利用なので、番頭さんが旅館の説明をしながら、部屋まで案内してくれました。
木張りの床が足に心地よい、木造旅館。
貸し切りのお風呂がいくつもあるそうですが、一度には名前を覚えられません。

● 外は雪景色



フロントは2階、お風呂が1階、私達は一番上の4階の木蘭の間。
窓の向かいは山。すぐ下を、青い川が流れています。



きれいな光景ですが、どんどん雪が積もっていき、見ているだけでも寒い!
冷気が足元から上ってきて、窓際の椅子のある広縁でくつろぐ気になれません。
せっかくのリラックススペースですが、ガラスの引き戸を締め切って、部屋の中にこもります。



歴史ある古いお宿。部屋の内装にも時代を感じます。
ここは都心から離れた温泉街ですから、味のある古さにひたります。

● オリンピックの行方

部屋に荷物を置くと、るなちゃんはTVをつけました。
バスに乗っている間に、男子フィギュアスケートのフリースタイル決勝が始まっていたのです。

頃は14:50。ちょうど宇野選手の演技が終わったところで、解説者がVTRに合わせて丁寧に解説をしていた。
宇野選手が銀メダルになったというのはわかったけれど、羽生選手はどうなったの?

気になりますが、VTRはまだまだ続くので、ネットで調べてみました。
「金メダル!」「すごいねー!」

気がつくと、親や友人から「男子フィギュア、金銀取ったよー!」とLINEが入っていました。
山にこもるからわからないだろうと、教えてくれたようです。
お喋りしていて気づかなかった!

「66年ぶりの金メダル」と言っているように聞こえたので「66年前にもフィギュアで金メダルを取った選手がいたの?」と不思議に思います。
「いたんじゃない?なんとかベエさんとか」
フィギュアのなんとかベエさん!

気になったので調べてみたものの、日本フィギュアスケートでの金メダル受賞者は、荒川静香選手と羽生選手だけでした。
「なんとかベエ、いなかったよ、残念」
2大会連覇で金メダルを受賞した人が66年ぶりということで、アメリカ人だったので、ベエの可能性はなくなりました。

ということは、ロシアのプルシェンコ選手も取らなかったんですね。
下界は大興奮だろうな、と思います。
静かな寒い雪の国に来た私たちは、世の中から遠くなった気がしていますが、そうはいっても「すごいねー!」と、TVにくぎ付け。

● TVとトーク

チェックイン時に「お風呂にはすぐに入れます」と言ってもらったものの、TVを見ながら部屋でくつろぎます。
仲良しながら、普段多忙なルナちゃんとは、なかなかじっくりと話をする機会が取れません。
今回は、2人でいろいろな話をする気満々です。



年に1、2度ライブを開催する、美声のルナちゃん。
2週間前にもライブを行ったばかりですが、もう次の構想を練り始めています。
今まで9回開催されたので、次回は記念すべき第10回目!

これまで組んできた人の中で、ピアノの人が「失恋ソングはNG」だったと知りました。
毎回私も参加していたのに、ちっとも気が付かなかったわ。

でもハッピーな歌だけだと、どれも似た雰囲気になりますよね。
悲しい歌が好きな私としては、「失恋ソング特集」などやってほしいものです。
そのためには、ライブに向いている失恋ソングを探さないとね。

● 山小屋風貸切風呂

ずっとTVを見ながらお喋りを続けていたら、あっという間に数時間たち、もう夕食の時間が近づいてきました。
「食事の前に、温泉に入ろうよ」



この宿には貸し切り風呂がいくつもあり、空いていればだれでも入れます。
「そよ風の湯」に入ってみることに。



山小屋のようなところに大きな樽があり、お湯がなみなみと入っていました。
いい雰囲気で、嬉しくなります。 



外は白くなっており、すりガラス越しに雪景色が見えます。



貸し切りなので、悠々2人占め。
温泉に浸かっても、トークは続きます!

● 木蘭の間

夕食の時に、部屋名を聞かれました。
木蘭の部屋なので「もくらん?もくれんです」と答えると、
「アララギですね」と言われました。
「へっ、アララギ?」

♪逢いたくて 逢いたくて~♪の、スターダスト・レビュー「木蘭の涙」は(もくれん)ですよね。
まさかのアララギ!振り仮名もついていないから、泊まる人はみんな間違えるんじゃないでしょうか?

かつて、どこぞの大学の「蘭教授」が、一般教養科目の試験に「私の名前は何と読むでしょう?」という質問を出し、出席していない学生は全員答えられなかったと聞いたことがあります。
あの方も、確か「あららぎ」さんだったなあ。

● 山の幸づくし

最近改築されたというレストランには、新しさが漂います。
子供客のいないこの宿は、宿泊客が集まっても騒がしくありません。
温泉宿独特のまったりとした落ち着いた空気が流れています。



夕食は野菜をメインにしたコース。
山の中なので、山の幸が豊富。
ヘルシーなメニューですが、料理がどんどん出てきて、すぐにおなかがいっぱいになりました。



鮎の唐揚げが出ました。
外側はカラッと、中はふっくらしています。
そこを流れる川で獲れたのかしら?



配膳さんに「そこの川で獲れる魚っているんですか?」と聞くと
「温泉が流れ込んでいる川なので、魚はそんなにいませんね。
目視で一種類だけいますが、味はいまひとつなので、獲っていません」とのこと。

「その魚は命拾いしましたね」
とてもくっきりとした青い川なのは、温泉が流れ込んでいるからなんですね。



土瓶蒸しも登場しました。 
きのこ好きの私達は大喜び。



デザートはかぼちゃプリン。
食後に部屋に戻ると、お布団が敷かれていました。極楽です~。

● 温泉三昧

しばらくは、部屋でゴロゴロして、おなかを休ませます。



温泉がメインで来たはずですが、ついスケートの特番を見たり話しこんだりして、なかなか腰が上がりません。
夜になり、室温が下がって少し体が冷えてきたので、ようやく立ち上がって、再びお風呂へと向かいました。
宿泊客はそれなりにいるはずですが、廊下には誰もおらず、館内はとても静か。



喜寿の湯の向こう側には、卓球台がありました。
温泉卓球!やりたいけど、でも寒いー。
まずは温泉につかって暖まらなくちゃね!



一人サイズの小さなお風呂が二つあったので、それぞれ入ってみました。



外はすぐ川、そして雪景色。



せっかくだからと露天風呂にも行ってみましたが、寒い!
風に吹かれて舞う粉雪が、身体に降りかかります。
そりゃそうですよね、雪が降っているところに裸で出て行くんですから。
ある意味クレージー行為です。



そして外湯は、外気に当てられてぬるーい!

ということで、風邪をひかないように早々に内湯に戻り、肩までつかって暖まります。
賢明なルナちゃんは、そんな冒険はせず、落ち着いてずっと内湯にいます。



● 友との語らい

温泉の中でもトーク & トーク。
仕事、夢、プライベート、話題は尽きません。
つらいことも心のわだかまりも、ルナちゃんと湧き出る温泉がとかしてくれます。
いつの間にかたまっていた心の疲れが癒されていきます。
気の置けない友とじっくり話をすることって、大事ですね。



健康的な生活を送るルナちゃんは、一緒にお泊りをしても、夜更かししません。
いつも10時過ぎには、いつの間にか寝ています。
私は髪を乾かしながら、夜のスポーツニュース・ダイジェスト番組を観ています。

首にかけた金メダルに触れながら、羽生選手が語っています。
「このために、いろいろなものを捨ててきた。とてもいろいろなものを」
うーん、重みがありますね。

銀メダルの宇野選手が話します。
「自分のやってきたことは、間違ってなかった」

勝者たちの言葉は金や銀よりもプレシャスなもの。
考えさせられます。

ガラス戸を開けて広縁から外を眺めると、かなり雪は積もり、さらに降り続けています。
冷気でルナちゃんが起きないように、再び引き戸を閉めて、12時ごろに寝ました。


その2に続きます。