怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

地下室の窓から浸水

2008年03月17日 | ここの生活
これは近所の家の地面の部分を撮影したもの。
真ん中の黒い部分は窓で、内部は地下室になっている。
そう、半分だけ地面に接した窓なのだ。

ヨーロッパは降水量が少ないのがよくわかる。
日本の梅雨などのように大量に雨が降ったら、この窓から水が流れ込んでくるからだ。

実際、何年かに一度起こる豪雨で、家屋の地下室が浸水する被害があいつくのだ。

6年前には親戚の新築の家が(ピアノを弾いてくれたベロニカちゃんの家)地下室浸水で置いてあった物資がだめになったそう。

豪雨はめったに起こらないが、あるとこのようにけっこうダメージが大きい。
日本のニュースなどでもヨーロッパの豪雨を報道したりするのを見たことがあるが、
ここの被害者たちはさして気にしていないようにも思える。
テレビにでインタビューに答えていた女性などは、インタビューがうれしいらしく、ニコニコして答えていた

きっと、ヨーロッパ人のほうが楽観的なのだと思う。
日本人だったら、早速こんな地下室の窓のシステムをどうにかして、排水設備を作ったりするだろうけど、きっとヨーロッパ人はそんなに気にしないで災害を受け入れてしまうのかもしれない。

若者

2008年03月17日 | 文化
図書館には日本の漫画も少々そろっている。
私はセーラームーンを読める年齢を大幅に超えているので、この本の下段にあるベルサイユのばらを借りて読んだ。
もちろんドイツ語に翻訳されているのだけど、ストーリーは覚えているので結構楽しめた。

町の中心から郊外へ向かうバスに、学校帰りの子供たち(18歳くらいまで)がたくさん乗っている。
彼らが、バスの中で何をしているかといえば、主におしゃべりだ。

携帯電話を操作している光景はほとんど見たことがない。

ゲーム機に夢中になっているのも見たことがない。

私が数ヶ月の生活で実感したここの平均可処分所得は日本のそれの約半分のように感じる。物価が高いこともあり、このように感じるのだ。

そうすると、子供の娯楽に使えるお金も自然と日本より少なくなるので、持つことができない子供が多いのではないのだろうか。

実家の近所にスイスからお嫁に来て30年近い女性がいるのだが、彼女によると、日本は文字でコミュニケーションをとる文化が発達してるのだそう。彼女の子供たちが学校から持ち帰るたくさんの家庭向けの印刷物は、日本語を読めない彼女を困らせているらしい・・・・

そういった、文化背景の違いも携帯電話の普及率の差を作り出すのかもしれない。

ここの子供たちの服装や持ち物も日本の標準よりかなり質素で、時には貧乏くさく思えることさえある。
ヨーロッパ好きの日本人はきっと「質素は教育によろしい」などと言うだろうが、ここの学力の低下は日本のそれより著しいのだから、質素にしていれば教育にいいなどとは絶対思えない!

要するに、私は日本の物質文化に深く敬意を表していることをここで改めて感じているのだ。