雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

nowhere man

2006-07-08 | 思い出
 十代の後半、正確な年齢は思い出せないが、その頃七つ年上の兄キから誕生日のプレゼントに二冊の本を贈られた。
 カミュの『異邦人』とカフカの『変身』だった。
 どちらも心の孤独な青年の不条理な物語である。
 何故、この二冊だったのか?兄キの真意のほどは当時、よく解からなかったが、今は、なんとなくだが解かるような気がする。いや、やはり解からないかな?
 なんにせよ、この二冊の本がその後の僕の人生観に大きな影響をもたらしたことだけは、確かなことである。

 あの時、照れ臭くて云えなかった「ありがとう」をこの場で伝えさせていただく。
コメント (4)
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