雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

君は永遠にそいつらより若い/津村記久子

2008-08-14 | 小説
 第二十一回太宰治賞受賞作。

≪身長175センチ、22歳、処女。いや、「女の童貞」と呼んでほしい―就職が決まった大学四年生のだるい日常の底に潜む、うっすらとした、だが、すぐそこにある悪意。そしてかすかな希望…?≫

 
 これは、素直に面白くて、素直に切実で、素直に哀しみ溢れるお話でした。辛辣な文章にニヤニヤしつつも、その隙間に見え隠れする人間の卑しさ、驕り、哀れさがその身を締め付ける。

 この処女作からすでに津村女史の空気は完成されていて、その後の『カソウスキの行方』『ミュージック・ブレス・ユー!!』へとユルリユルリと流れてゆく。

 彼女の描く主人公に共通した『ぐだぐだ』的な考えは呆れを通り越して、本当に愛おしくなる。

 他人には理解しがたいかもしれないけれど、自分自身が秘かに培っているかすかな希望。自分でも馬鹿馬鹿しく思えるときもあるけれど、その胸に宿った希望は、生きていくうえでとても大切な力になりえるのだと、思う。そんなことを、ゆる~いカンジで教えられた、ような気がする。
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DJヒデミチ

2008-08-13 | ある物語
「今夜も

   センズらナイト!!」


え~、そういうことで今週も始まりました、ワタクシDJヒデミチがこのクソ暑い中にありながらも、毎晩、孤独にさいなまれてチンポコ握ってる野郎どもにお届けする、小粋で生臭い番組『今夜もセンズらナイト!!』

まずはリスナーのお便りから紹介しようと思ったんだけど、一枚目のこのハガキ、妙にカピカピでイカ臭いんだわ。しかもところどころ滲んでて読めやしない。かろうじてこのバカのラジオネームらしきモノは解読できるんだけど・・・えっと・・・ノ、ノロモ・・・まぁ、いいや。次のハガキいこ。

え~、と、、、これは、ラジオネーム『短小、包茎、オレ早漏』さんね。最低のラジオネームだな。

「おまんこです!ヒデミチあにぃ!」

はい、おまんこねー。

「毎週この時間になるとヒデミチあにぃと一緒にチンコ握りながら聞いてます!」

いや、オレは握りながら喋ってるワケぢゃねーよ。

「ヒデミチあにぃ、よろしければオイラの悩み、聞いてクンニますか?(笑)」

なにが「クンニますか?(笑)」だ。なんかとってもムカつくな、コイツ。だいたいテメェの悩みって短小包茎早漏ぢゃねーのか?そもそもこのバカに悩みがあるのか?まぁいいや、聞いてやる。

「じつはぁ、オイラぁ、ある女の子のことが好きになってしまったんですよぉ。でぇ、その子に告白しようと思うんですけど、オイラ純情を絵に描いたような人間だからぁ、その子の前にいくと、どうしてもボッキしちゃうんですよぉ・・・でぇ、いつもパンツに擦れてイッちゃってぇ、告白するタイミングを逃してしまうんです(泣)
勃ちっぱなしのヒデミチあにぃ!どうしたらいいでしょうかね?」


知らねーよ!!!
 
もう、あれだ、二三回ヌイてから告白しにいけ。それかもう、たれ流しで告白しろ。どっちにしろオマエみたいなヤツが告白なんてするんぢゃない!オマエの存在はもはや犯罪だ。

さて、そういうワケで、『短小、包茎、オレ早漏』からのリクエスト、マギバラノリユギの『もう自慰なんてしない』

ちぇけらー♪





・・・・・つづく?


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オナニーダイエット

2008-08-13 | 雑記
「痩せたいのに、ついつい食べ過ぎてしまうんです・・・。」

「こう見えて私、体脂肪率ガッツリなんです・・・。」

「どうしようもなく、メタボが気になりはじめました・・・。」


 そんなアナタに、この夏注目度№1のダイエット法をご紹介!

 オナニー研究の第一人者ヒデミチ博士が提唱する、その名もいかがわしき

『オナニーダイエット』

 博士の理論によると、

「要は食欲がありすぎて、そんで食べ過ぎてしまうんだろ?だったらさ、オナニーしろよ。なんか食いたくなったら、とにかくオナニーしろ。そんで性欲を満たせ。で、そのまんま食欲を性欲にすり替えちまえ。同時にストレスや老廃物も放出できてみるみるうちにキレイに痩せ細っていくから」

 目からウロコである。

 博士は叫ぶ。


『食うならオナれ!オナったら食うな!』


 と。


 ちなみに博士は身長175cm、体重58kg、体脂肪率5%な人物である。もちろん日頃の『オナニーダイエット』の賜物であることは言うまでもなかろう。

 どんなダイエットも効果が芳しくないというそこのアナタ!この夏、是非トライしてみてはいかがだろう。






注)このダイエットにより心身に異常をきたしたとしても、ヒデミチ博士はなんら責任を負うものではない。
 
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2011年

2008-08-12 | 雑記
 オレのオナニーは

 アナログから

 デジタル

 変わる。
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もう自慰なんてしない

2008-08-12 | 雑記

 君が見てるとオナニー

 できないわけじゃないと

 パンツおろしチンコ握ったけど

 ティッシュのありかがわからない

 ほら セルフェラもできたもんね

 だけどあまり気持ちよくない

 君がしゃぶったのなら顔射も

 思いきりできたのに


 一緒にヤルときは

 恥ずかしく思えるけど

 やっと孤独を手に入れた

 僕はもっと激しくなった


 さよならと言った君の

 気持ちはわかるような気もするけど

 いつもより長めの自慰

 なかなかイカない 戸惑ってるよ

 もし君に1つだけ

 強がりを言えるのなら

 もう自慰なんてしないなんて

 言わないよ 絶対



 2本並んだバイブも

 1本捨ててしまおう

 君の趣味で買った鞭も

 もったいないけど捨ててしまおう

〝男らしく いきおいよく〟と

 チンコ握り締める僕は

 他の誰から見ても一番

 オナニストだろう


 こんなにいっぱいの

 ティッシュの残骸集めて

 エロいモノに囲まれて

 暮らすのも幸せと知った


 君宛のエログッズが

 ポストに届いてるうちは

 かたすみで迷っている

 アナルがうずいて しょうがないけど

 2人で出せなかった

 愛液は今度出会える

 君の知らないオモチャと

 見つけてみせるから


 本当に 本当に

 オナニーが大好きだから

 もう自慰なんてしないなんて

 言わないよ 絶対!









(「パクった」「パクってない」とかの問題で裁判とかはしたくないよ) 







 
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孤高のオナニスト

2008-08-12 | 雑記
【孤高】 孤独で超然としていること。ひとりかけはなれて、高い理想をもつこと。


オナニーって、

そういうもんだよな。
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2008-08-12 | 雑記
ベランダで煙草を吸いながら、景気のいい屁を一発かました瞬間、眼下に佇む一軒の家の部屋の明かりが灯った。


聞こえちゃったのかな?
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さよなら渓谷/吉田 修一

2008-08-12 | 小説
≪きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、どこにでもいそうな若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、 15年前の"ある事件"。長い歳月を経て、"被害者"と"加害者"を結びつけた残酷すぎる真実とは――。『悪人』を超える純度で、人の心に潜む「業」に迫った長編小説。≫


 読み進むうちに「うわっ!これはスゴイ!」と思いました。

 あんまりディープに語るとどうしてもネタバレになっちゃうので、詳細は言えないけれど、吉田修一は『悪人』によってさらなる境地に達したよな、という感じです。

『悪人』も突き詰めれば『愛』の話だと思うが、この『さよなら渓谷』はさらに深い愛、というか、やはり、歪な愛、というか、どちらもミステリー調なんだけど、そこに根差しているテーマは『愛』なんだ、と。

 以前から身を斬られるような作品を多数描いてきて、それが生活だっり、恋愛だったり、そして人生だったり、で、今作はそのどれもを内包した、あまりにも痛々しすぎる、作品でした。

 そう、とにかく「うわっ!これはスゴイ!」な一冊なんです。
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男女7人夏バーベキュー物語

2008-08-11 | 友人
 昨日は友人たち新婚夫妻3組とバーベキューを催した。

 夏真っ盛りというだけあってハンパな暑さ(もはや『熱さ』でいいくらい)ではなかったが、久しぶりにみんなとワイワイやってとても楽しかった。

 とにかく、なにが楽しいかって、ね、周りはみんな新婚カップル、んで、オレは独りでチンコいじってる状態。
 いやいや、全然寂しくなんかないですよ。だって、ほら、オレ、オナニー大好きだし♪

 いや、そうじゃなくって・・・。

 なんか、こう、解放感っていうか(カミさんからの)昂揚感っていうか(カミさんがいないことの)放出感っていうか(アウトドアオナニーの)、いやとにかくね、フリーダム?っていうの?そういう気分を満喫しましたよ。

 新婚さんたちには、この全裸的な感覚はまだ解からないかも知れないけれど、いずれは男だけで集まってシコシコとオナニーバーベキューとか出来たらいいな♪って、思います♪

 かなり生臭そうだけど、そんなの肉と一緒に焼いちゃえよ!


 そんなワケで、まぁ「楽しかったんだよ」ということは、伝わりましたか?
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つまらない大人にはなりたくない

2008-08-08 | 雑記
 以前、同じ職場で働いていたMさんという一つ年上の人は、週末前(土曜が休みなら金曜、日曜が休みなら土曜)の朝になると決まって体調不良な面持ちで出勤してきた。

 いい加減毎週のことなので理由を尋ねると、

「あと一日で休みだと思うと嬉しくなって、ついつい呑み過ぎてしまう」

 のだそうだ。


 たしかに、気持ちはわからなくもないが、もういい大人なのだから、はじけるのは休みの前の日にしろよ…と思ったが、自分にはどうでもいいことなので言わずにおいた。


 Mさんが辞めて、もう数年経つが、未だに週末前になるとなんとなく彼のセリフを思い出してしまう。

 社会的には駄目な人であったが、人間的にはとてもいい人であった。

 こうやって、たまにMさんのことを思い出してしまうのは、きっと彼のそんな生き方が羨ましいからなんだと思う。

 そう、昔から、つまらない大人にはなりたくない、と心掛けていたが、だからと言って節度の持てない大人にもなりたくはない。

 ようするに、自分は自分なりの大人を楽しもう、そう言うことなのである。
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ホルモン

2008-08-08 | 雑記
 ホルモンの語源は『放るもん』=『捨てるもの』の意、という説を聞いたことがあるが・・・・・。


 今日の夕飯のおかずは久しぶりに精のつきそうなホルモンを焼くことにした。

 しかしながら、うちの残念な妻が、袋からホルモンを出した瞬間、「ズルリ」とすべて台所にぶちまけやがった。

「ああーっ!」とか叫んでいる間にも、みるみるホルモンたちはズルズルと排水ネットの餌食に・・・・。


 泣く泣く放りましたとさ。。。
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M

2008-08-07 | 映画
 特に意図しているわけではないが、『サッド ヴァケイション』『ハリヨの夏』と、最近立て続けに『高良健吾』の出ている映画を観てしまっている。

 今作も、まったくそんな意図はなく、むしろ大森南朋が出てるからというだけで借りてきたのだが、これがまた、大森南朋よりも高良健吾のほうが出番が多かったという・・・。

 内容的には、まぁ、『ヴァイブレータ』や『ラマン』の廣木隆一監督らしいなぁ、というエロさが滲み出ていて良かったですが、出来ればもう少し『美元』のセックスシーンが見たかったな・・・と。


 いや、まぁ、それはさておき、その他のキャストに田口トモロヲや木下ほうか、それに、なすび等も出演していて、けっこう嬉しかったです。

 あと、出番は少ないけど準主役の大森南朋がラストでキャッチボールするシーンがあるんですが、思わず『キャッチボール屋』を思い出してしまうのは私だけではないはずです。
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鬼流殺生祭/貫井 徳郎

2008-08-07 | 小説
≪維新の騒擾燻る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚に助言を求めるが…。卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ。≫

 怪しげな一族、奇妙な密室状態での殺人、そして不穏な歴史に隠された殺人動機。
 これでもか、っていうほどの昔チックな本格推理(探偵)小説でした。

 時代設定が三百年続いた徳川幕府が滅び、戊辰戦争の名残が未だ燻っている『明詞(めいじ)七年』とかなりの古さを呈しているので、もしや読みづらいかな?とも思ったけれど、そんなに時代がかっているワケでもなく、まぁ、この時代設定じゃなければこんな事件は名探偵が出る幕もなく警察の力で解決できてしまうから・・・そんな具合だもんで、取り立てて読みづらさもなく、古き良き時代の探偵小説を楽しめました。

 たぶん横溝正史あたりが書くと、もっと複雑で猥褻な感じに仕上がるだろうけど、それを現代人にも読みやすく、解かりやすく書いてくれた貫井徳郎、そういった趣きの一冊でした。

 久しぶりにストレートなミステリを読めて、けっこう満足しています。
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骨太と天然酵母

2008-08-06 | 雑記
 今朝、テレビを観ていたら高田純次がインタビュアーに

「骨太、ってなんですかねぇ?」

 と、訊かれて

「骨太ってのは・・・骨が太い、ってことですかねぇ。イヒヒヒ・・・」

 と、いつもの調子で応えていた。

 
 その光景を見て、先日、近所に新しく開店したパン屋にカミさんと行ったときのことを思い出した。

 そこには『天然酵母のクロワッサン』なるものがあった。

 カミさんは以前、パン屋に勤めていたことがあったので、ちょいと訊いてみた。

「ねぇ、天然酵母って、なに?」

「天然酵母っていうのは・・・天然の、酵母だよ。フフフフ・・・」




 ・・・・・・・・・・・・バカにしてんのか?


 ってか、カミさんと高田純次、似たようなレベルな。
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キンチョウの夏

2008-08-05 | 雑記
何年かぶりに蚊取り線香ってのを焚いているんだけど……いやはや、クサいわ…。

こりゃ人間に対しても軽い嫌がらせになってねーか?

ニッポンの夏って、そんなもんなのだろうか?
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