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米アップルは10日(日本時間11日未明)、スマートフォン(多機能携帯電話)の新機種「iPhone(アイフォーン)5s」と廉価版の「5c」を発表した。日本や米国などでは20日発売する。日本ではソフトバンクとKDDI(au)に加え、初めてNTTドコモが取り扱う。日本での価格など詳細は未定。
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「5s」の価格は米国では16ギガバイトモデルが199ドル、32ギガバイトが299ドル、64ギガバイトが399ドル。色はシルバー、スペースグレー、ゴールドの3色。指紋センサーを搭載してセキュリティーを強化したほか、64ビットプロセッサーになり、CPUの処理速度がアイフォーン5の2倍、初代アイフォーンに比べると56倍に上がる。カメラの機能も向上させた。
また、本体がプラスチック製の「5c」は13日から予約を受け付け、20日に発売する。カラーはホワイト、ピンク、イエロー、ブルー、グリーンの5色。専用ケースも販売する。米国での価格は16ギガバイトが99ドル、32ギガバイトが199ドルの2機種。
アイフォーンは07年、初代機が発売され、これまで毎年1機種ずつ、計5機種が発売されている。前機種のアイフォーン5は発売から3日で500万台を超え、これまでに5機種合計で累計約3億5000万台販売された人気機種だが、シェアは減少傾向だ。
日本では、初代機からソフトバンクモバイル1社が独占的に販売し、同社は大きくシェアを伸ばした。しかし、11年10月発売の4SからはKDDIが、今回の5Sからドコモが参入し、携帯電話3社すべてが販売することになる。アイフォーンについて、ドコモの加藤社長はこれまで、「魅力的だが、Dマーケットなど自社のサービスを展開したい。ラインアップの一つとして採用したい気持ちはある」としてきた。しかし、電話番号を変えずに携帯電話会社を変更できる「番号継続制(MNP)」による転出超過が続き、今春に打ち出したツートップ戦略による値引きでも転出は止まらなかったたため、販売に舵を切ったとみられる。
2012年度の出荷台数は計1066万台で、国内のメーカー別出荷台数は首位(MM総研)。