お散歩日記 復興の日目指して

写真付きで見たことや日々感じたこと、震災に遭い今感じていることなど、記録にとどめたい。

震災後3日目に食べた、世界一うまかった幻の野菜とは!!!

2015-10-10 13:16:59 | 記録
東日本大震災から、4年と7か月。
このごろの世相は、あの時日本中が凍り付いた日々を忘れたような悲惨な事件が毎日起こっています。
どうして、こうなのか。私たち被災者は声高く、自然災害はいつでも起こることを叫けばねばと思う。

震災で桃生小学校というところに、避難している時のことです。
毎日食べるものは、朝夕の塩おにぎり一個と、ペットボトルのお茶、または水。
さすがに3日目の朝は、おにぎりがのどに詰まりあまり入らなかった。

そんな時、お昼頃近くに農家さんから差し入れといただいた 青菜のおひたし。
手のひらにほんのひと固まりでしたが、涙が流れるくらいおいしかった。
農家さんの大切な食材を出してくださったこともありがたかったし、なにより米以外食べてない
胃に味のある、噛みごたえのあるものが入ったので、とてもうれしかったのです。

仮設に移ってから、あれは何という野菜だったのかずっと探し続けました。

なんとなく、高菜ではとあたりをつけていたのですが、それにしては甘かった。

そんな時、偶然 趣味の園芸スタッフから取材を受けることがあり、その方が 仙台芭蕉菜の種をくださいました。

なんと、私が探していたあの野菜に似ているのです。
早速9月に植えました。 大事に育てて、ついに間引きした菜を食べました。

!この味だ! やっと、見つけました。 仙台芭蕉菜でした。宮城県で古くから伝わる伝統野菜に指定されているものです。

高菜より、苦みが少なく 漬物などに使われていたそうです。

間引いた後は、大きく育て、でも漬物用までは土地的に広さがないので無理でしょうが、種を取りたいと思います。
ずっと、震災で助けられた野菜として、子孫に伝えたいと、思っています。                                                                                芭蕉菜のおひたし                                                             削り節をかけて
                                                                                                         やっと苗らしくなってきました。8月13日                                                            虫に食べられた 9月20日
  虫を退治して 大きく育てていますよ。 10月5日
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする